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2021年05月06日

【健康的な生活習慣が基本】脳の健康を保つ方法


 健康的な生活習慣は、脳の健康を維持するためにも必要です。脳は、常に十分な量の血液を必要としています。しかし、年齢を重ねると動脈硬化が進み、血管が徐々に狭くなり、血液の流れが悪くなることが多いです。動脈硬化が進行しやすい生活を送っていると、年齢を重ねてから、アルツハイマー型認知症などの危険性が上昇します。





 脳の健康を保ち、理想的な状態を維持するためには、血圧を管理すること、コレステロールを管理すること、血糖値を下げること、適度な運動、健康的な食事、標準体重を維持することを心がけます。





 認知症との関連が認められる糖尿病、高血圧、脂質異常症は、いずれも生活習慣による改善が可能です。生活習慣の改善で、認知症の多くは、予防もしくは遅らせることができます。



脳の健康を阻害する原因


 健康的な生活習慣は、脳の健康を維持するためにも必要です。





 脳は、常に十分な量の血液を必要としています。しかし、年齢を重ねると動脈硬化が進み、血管が徐々に狭くなり、血液の流れが悪くなることが多いです。なかでも、アテロームと呼ばれる脂肪性の沈着物が動脈の内側に蓄積するアテローム性動脈硬化症は、心筋梗塞や脳卒中などの原因として知られています。





 アテローム性動脈硬化症の原因となる不健康な生活習慣は、脳の血管にとっても良くありません。動脈硬化が進行しやすい生活を送っていると、年齢を重ねてから、アルツハイマー型認知症などの危険性が上昇します。



脳の健康を保つには


 脳の健康を保ち、理想的な状態を維持するためには、どのようなことをすればいいのでしょうか。





・血圧を管理すること





 高血圧の場合、細い血管の血液の流れが悪化しやすく、十分な酸素や栄養素を脳に供給するのが難しくなります。血流の不足は、認知機能の低下を招き、さらに活性酸素で細胞がダメージを受け、血管内皮の炎症が起こりやすくなります。高血圧を放置しておくと、脳内で認知症の原因となる物質も増えやすくなります。





 高血圧は自覚症状に乏しく、自身では分からないため、定期的に検査する必要があります。



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・コレステロールを管理すること





 コレステロールの異常は脂質異常症を招き、狭心症や心筋梗塞などの心臓病、脳出血や脳梗塞などが進行しやすくなります。脂質異常症によって動脈硬化が進行すると、脳内の血管も硬化が進み、血液の流れが悪くなります。





 LDLコレステロールを減らすためには、動物性食品の摂り過ぎを抑えて、野菜、果物、海藻などをバランスよく食べることが大切です。





・血糖値を下げること





 糖尿病の場合、アルツハイマー型認知症や血管性認知症の発症リスクが2〜4倍に上昇するという報告があります。糖尿病で血糖値の高い状態を放置していると、心臓病や脳卒中の危険性も高まりますが、血糖値をコントロールすることで、このような合併症を防ぐことができます。





 脳の神経細胞のエネルギー源はぶどう糖です。そのため、脳神経細胞は常にぶどう糖を要求しますが、そのときに必要な働きをするのがインスリンです。インスリンの不足は、認知症の進行に影響していると考えられています。





 糖尿病は、脳の動脈硬化も促進します。動脈硬化が進むことで、脳梗塞の発症リスクが高まり、血管性認知症になりやすくなります。





・適度な運動





 適度な運動を継続することで、血糖値や血圧が下がります。さらに運動を行うと酸素を体内に取り入れ、脳の血液量が増えます。酸素は血液によって運ばれ、脳にも酸素を含んだ血液が送り込まれます。脳内の血液が増えることで、脳の神経細胞であるニューロンがつくられ、神経細胞を結び付けるシナプスも活発に働くようになります。





 1日30分のウォーキングを週に5日以上続けること、あるいは1回10分の運動を3回に分けて行っても効果があります。





・健康的な食事





 食事と認知症予防の関係が大きいことが、最近の研究で明らかとなっています。塩分やコレステロールの摂りすぎは動脈硬化を促し、血管を老化させます。不健康な食事などで体内の活性酸素が増えると、細胞の新陳代謝が妨げられ、老化が促進されます。





 健康的な食事を続ければ、血圧、血糖値、コレステロール値を改善することができます。カロリーの摂り過ぎを防ぎながら、必要な栄養素をバランス良く摂ることが大切です。 そのために、1日3食をきちんと摂り、野菜、果物、海藻、大豆食品、魚類などを十分に摂取することを心がけます。





 塩分の摂り過ぎも脳の血管の老化を促します。塩分は1日3g以下に抑えることが理想的ですが、無理な場合は6g以下を目指します。





・標準体重を維持すること





 肥満により内臓脂肪が過多となると、心臓の負担が増え、脳への血流も悪化します。肥満に脂質異常、高血圧、高血糖などが重なると、心臓の負担はさらに増加します。





 肥満、糖尿病、脂質異常症を放置していると血流が悪くなり、血液が固まりやすい状態になります。そうなると心筋梗塞や脳梗塞だけでなく、認知症のリスクも高まります。脳の血流量を増やし、脳の機能を高めるためには、標準体重を維持することが大切です。





 1日に必要なカロリーを把握することで、食べ過ぎに注意し、ウォーキングなどの運動を続ければ、体重を減らすことができます。



健康的な習慣を身に着けることで認知機能の低下抑制


 脳を健康に保つことで、五感を通じて刺激を受け取り、社会的な交流を通じて、認知機能や注意力を高めることができます。脳の働きを高めることは、学習、記憶、コミュニケーション、判断のために不可欠です。





 脳を健康に保つためには、若いうちから健康的な習慣を身に着けることです。心臓病や脳卒中の原因となる動脈硬化は、30歳を過ぎた頃からすでに始まっています。





 認知症との関連が認められる糖尿病、高血圧、脂質異常症は、いずれも生活習慣による改善が可能です。生活習慣の改善で、認知症の多くは、予防もしくは遅らせることができます。



まとめ


 健康的な生活習慣は、脳の健康を維持するためにも必要です。脳は、常に十分な量の血液を必要としています。しかし、年齢を重ねると動脈硬化が進み、血管が徐々に狭くなり、血液の流れが悪くなることが多いです。動脈硬化が進行しやすい生活を送っていると、年齢を重ねてから、アルツハイマー型認知症などの危険性が上昇します。





 脳の健康を保ち、理想的な状態を維持するためには、血圧を管理すること、コレステロールを管理すること、血糖値を下げること、適度な運動、健康的な食事、標準体重を維持することを心がけます。





 認知症との関連が認められる糖尿病、高血圧、脂質異常症は、いずれも生活習慣による改善が可能です。生活習慣の改善で、認知症の多くは、予防もしくは遅らせることができます。



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