2016年02月02日
認知症の中核症状とは
認知症には中核症状と周辺症状(BPSD)というものがあります。
今回は認知症の中核症状についてご説明していきます。
認知所の種類については、下記でご説明しています。
認知症の種類と主な症状
中核症状は認知症になった方は誰でも現れる症状のことを言います。
中核症状の主な症状
【記憶障害】
短期記憶障害:短期間に行ったことを忘れてしまう記憶障害。ついさっき行っていたことを忘れてしまったり、今日の日付やメモに書いた内容、昨日したばかりの約束、メガネなどを置いた場所が分からなくなるなど、新しいことを覚えるのがとても苦手になってしまう。
長期記憶障害:何かのときにはすぐに思い出せることを忘れてしまう記憶障害。家族の名前や顔、自分のやっていた仕事、結婚の有無、出身地のことなど、健康な人なら絶対に忘れないようなことも忘れてしまう。
手続き記憶の障害:身体で覚えたことを忘れてしまう記憶障害。掃除のやり方、洗濯物を干す、料理の手順、車の運転など、習慣化して覚えていたことでも忘れてしまう。
エピソード記憶の障害:体験したこと自体を忘れてしまう記憶障害。旅行に行ったこと、誕生日や結婚式のお祝いをしたことなど、思い出として残るようなエピソードがすっぽり抜け落ちて忘れてしまう。
意味記憶の障害:いつも話している言葉自体の意味を忘れてしまう記憶障害。コップという言葉が出ずにアレとかソレになるなど。
記憶障害の多くは、脳の記憶を司る海馬という場所が障害(萎縮や細胞が破壊されるなど)を受け、正常に機能しなくなることが原因です。
【見当識障害】
日時や場所、自分と相手との関係性などが分からなくなる障害。今日の日付が分からなくなったり、今自分のいる場所がどこなのか、話しかけてくる人は誰なのかなど、直前までできていたことが急に分からなくこともあります。
たとえば、春に窓を開けて外から涼しい風が入ってきたときに、「もう秋だね」など季節がわからなくなるなどの症状も見当識障害といえます。
【判断力の障害】
物事の良し悪しや抽象的な事柄に対しての判断ができなくなる障害。「これを万引きになるな」とか、「この服とこのズボンを合わせよう」などのその時々に置いて日常的に迫られる判断がとても苦手になります。
たとえば、「飲み物を持ってきて」と言われても何が飲み物なのかわからないけど「お茶を持ってきて」ならわかるなど、あいまいな表現に対してのリアクションができなくなります。
他にも、「買い物をしてお金を払わないといけない」ことが判断できずにそのまま持って行こうとしたり、「電車の踏切や道路の信号を待つ」ことが判断できずに事故につながるなどの危険性も非常に大きくなります。
実行機能障害とも呼ばれます。
【失語】
失語には「話す、読む」だけでなく「聞く、書く」も含まれます。言葉の意味が理解できても上手く言葉が出てこずに単語が多くなったり、聞こえていても話す機能がうまく作用しないなどの症状がでます。漢字やひらがなの読み書きが苦手になったり、計算ができなくなるなどの症状も失語に含まれます。
【失認】
人間には五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)があります。その五感を働かせて物事を推し量れるようになるのですが、その機能の一部もしくは数ヵ所が障害を受けていると、うまく物事の理解ができなくなることがあります。甘いジュースを苦いと言ったり、肩をさすっただけで叩かれたと勘違いしたりします。
【失行】
身体に目立った障害(マヒなど)もないのに、普通ならできることをできなくなります。シャツのボタンをとめる、コンセントにハシを入れるなど、行程が難しくなればなるほどできなくなります。使い慣れた道具などは比較的症状が軽減されることが多いです。
認知症の中核症状は、認知症になると誰でも現れる症状です。
その症状をよく理解しておくことで、より認知症ケアの質は向上します。
次は、認知症の周辺症状についてご説明していきます。
認知症の周辺症状とは
まだ持っていない資格に興味のある方は、こちらからすべて無料で資料請求ができます。
【介護職員初任者研修】
【介護職員実務者研修】
【介護福祉士】
【ケアマネージャー】
↓ランキングに参加しています^^どちらかポチッと応援のクリックをお願いいたします☆
にほんブログ村
福祉・介護 ブログランキングへ
今回は認知症の中核症状についてご説明していきます。
認知所の種類については、下記でご説明しています。
認知症の種類と主な症状
中核症状は認知症になった方は誰でも現れる症状のことを言います。
中核症状の主な症状
【記憶障害】
短期記憶障害:短期間に行ったことを忘れてしまう記憶障害。ついさっき行っていたことを忘れてしまったり、今日の日付やメモに書いた内容、昨日したばかりの約束、メガネなどを置いた場所が分からなくなるなど、新しいことを覚えるのがとても苦手になってしまう。
長期記憶障害:何かのときにはすぐに思い出せることを忘れてしまう記憶障害。家族の名前や顔、自分のやっていた仕事、結婚の有無、出身地のことなど、健康な人なら絶対に忘れないようなことも忘れてしまう。
手続き記憶の障害:身体で覚えたことを忘れてしまう記憶障害。掃除のやり方、洗濯物を干す、料理の手順、車の運転など、習慣化して覚えていたことでも忘れてしまう。
エピソード記憶の障害:体験したこと自体を忘れてしまう記憶障害。旅行に行ったこと、誕生日や結婚式のお祝いをしたことなど、思い出として残るようなエピソードがすっぽり抜け落ちて忘れてしまう。
意味記憶の障害:いつも話している言葉自体の意味を忘れてしまう記憶障害。コップという言葉が出ずにアレとかソレになるなど。
記憶障害の多くは、脳の記憶を司る海馬という場所が障害(萎縮や細胞が破壊されるなど)を受け、正常に機能しなくなることが原因です。
【見当識障害】
日時や場所、自分と相手との関係性などが分からなくなる障害。今日の日付が分からなくなったり、今自分のいる場所がどこなのか、話しかけてくる人は誰なのかなど、直前までできていたことが急に分からなくこともあります。
たとえば、春に窓を開けて外から涼しい風が入ってきたときに、「もう秋だね」など季節がわからなくなるなどの症状も見当識障害といえます。
【判断力の障害】
物事の良し悪しや抽象的な事柄に対しての判断ができなくなる障害。「これを万引きになるな」とか、「この服とこのズボンを合わせよう」などのその時々に置いて日常的に迫られる判断がとても苦手になります。
たとえば、「飲み物を持ってきて」と言われても何が飲み物なのかわからないけど「お茶を持ってきて」ならわかるなど、あいまいな表現に対してのリアクションができなくなります。
他にも、「買い物をしてお金を払わないといけない」ことが判断できずにそのまま持って行こうとしたり、「電車の踏切や道路の信号を待つ」ことが判断できずに事故につながるなどの危険性も非常に大きくなります。
実行機能障害とも呼ばれます。
【失語】
失語には「話す、読む」だけでなく「聞く、書く」も含まれます。言葉の意味が理解できても上手く言葉が出てこずに単語が多くなったり、聞こえていても話す機能がうまく作用しないなどの症状がでます。漢字やひらがなの読み書きが苦手になったり、計算ができなくなるなどの症状も失語に含まれます。
【失認】
人間には五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)があります。その五感を働かせて物事を推し量れるようになるのですが、その機能の一部もしくは数ヵ所が障害を受けていると、うまく物事の理解ができなくなることがあります。甘いジュースを苦いと言ったり、肩をさすっただけで叩かれたと勘違いしたりします。
【失行】
身体に目立った障害(マヒなど)もないのに、普通ならできることをできなくなります。シャツのボタンをとめる、コンセントにハシを入れるなど、行程が難しくなればなるほどできなくなります。使い慣れた道具などは比較的症状が軽減されることが多いです。
認知症の中核症状は、認知症になると誰でも現れる症状です。
その症状をよく理解しておくことで、より認知症ケアの質は向上します。
次は、認知症の周辺症状についてご説明していきます。
認知症の周辺症状とは
まだ持っていない資格に興味のある方は、こちらからすべて無料で資料請求ができます。
【介護職員初任者研修】
【介護職員実務者研修】
【介護福祉士】
【ケアマネージャー】
↓ランキングに参加しています^^どちらかポチッと応援のクリックをお願いいたします☆
にほんブログ村
福祉・介護 ブログランキングへ
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/4690099
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック