2016年04月13日
介護士がまず取得すべき介護職員初任者研修資格とは
介護職員初任者研修とは
介護にも様々な資格がありますが、今回は介護に携わる方にはぜひとも取得してほしい資格、「介護職員初任者研修」についてご紹介します。
この資格は、介護資格の入り口ともいうべき資格で、その後の介護職員実務者研修、そして介護福祉士へとつながる資格となっています。
イメージとしては、
介護職員初任者研修を修了
↓
介護職員実務者研修を修了
↓
介護福祉国家資格を受験・取得
というものです。
つまり、介護福祉士の資格を取得するためには、実務者研修を修了しなければなりませんし、実務者研修を受講するためには初任者研修を受講することが推奨されています。
まずは初任者研修の受講を推奨されるワケとは
初任者研修は介護の基礎を学ぶことのできる研修です。介護を仕事にするとはどういうことなのか、老いとは、認知症とは、などなど、講義や演習に参加しながら様々な介護における基礎知識を身につけることができます。
いきなり実務者研修を受講することもできますが、その内容は初任者研修の応用編であるため、基礎知識もなく、介護についてまったく分からないという方は、素直に初任者研修から受講したほうがスムーズに学ぶことができます。
これから初めて介護に携わるという方は、上述したイメージにそって資格取得をしていくといいでしょう。
「ホームヘルパー2級資格」から「介護職員初任者研修」となった理由について
この介護職員初任者研修ですが、以前は「ホームヘルパー2級資格」と呼ばれていました。
研修名が変わっても、学ぶことはさほど大きく変わってはいないのですが、研修名が変更になったのは理由があります。その理由を、経緯を加えながらご説明していきます。
以前は、介護の仕事をするときには、まず始めに「ホームヘルパー2級資格」を取得する方が多くいらっしゃいました。
比較的簡単に取得出来て、介護の基礎を学ぶことができるからです。
施設で働きたいという方も、デイサービスで働きたいという方も、福祉系の学校を卒業した方でも、そのほとんどの方がこの「ホームヘルパー2級資格」を取得して、介護という仕事に就きました。
求人募集する企業も応募の資格要件として、「ホームヘルパー2級資格」としているところがほとんどだったためです。
介護の仕事をする上で求められる、いわば最低ラインとしての資格が、「ホームヘルパー2級資格」でした。
ここで疑問に思った方もいらっしゃるかもしれませんが、ホームヘルパーとは在宅に伺って身体介護や生活援助などのサービスを提供する方のことを言います。ホームヘルパーとして仕事をするためには、この「ホームヘルパー2級資格」が必要でした。
つまり、ホームヘルパーのための資格だったというわけです。
当時、この「ホームヘルパー2級資格」を取得したことのある方ならわかると思いますが、施設での研修よりも、在宅での研修にウェイトが置かれていたなという感じは否めないと思います。
しかし、施設系や病院などには、ホームヘルパーのような資格は必要ありませんでしたから、たとえ資格が無くても介護の仕事に就くことができました。
現に今でも、無資格で施設で介護士をされている方もいらっしゃいます(風当たりは強くなりましたが)。
そこで、「ホームヘルパー2級資格」が注目されました。その資格の特性が、介護の仕事をする上で基礎を学べるということから、多くの方が受講し、そして企業もその資格を持つ方を求めたというわけです。
ホームヘルパーの資格なのに、施設や病院でも必要とされるのは何か違和感があると、誰もが一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
そこで、研修名の変更とともに、介護資格の取得ルートも一本化しようという動きが出始めました。
介護福祉士の国家資格を軸に、介護の基礎を学べる研修、そしてその応用編としての研修、さらに介護のスペシャリストとしての資格と、介護の資格を取得するルートをわかりやすくすることで、余計な遠回りをせずキャリアアップを図れるようになったのです。
その際に、「ホームヘルパー2級資格」も「介護職員初任者研修」と名称が変更になったというわけです。
介護職員初任者研修資格を取得するには
さて、この介護職員初任者研修ですが、都道府県が指定した養成機関(養成スクール)などで130時間の研修を受けなければいけません。
研修期間は実施機関等によって違いますが、だいたい1ヶ月〜3ヶ月ぐらいです。下記にも紹介していますが、スクールの中には仕事をしながらスクールに通うこともできるものもあるため、申し込みの詳細な費用などと合わせて一度問い合わせてみるのがいいでしょう。
座学のほかに、演習もあります。しっかりと聞いていれば、難しいものは何もありません。
以前、私も講師で研修に参加したことがあるんですが、以前の訪問介護養成講座(ホームヘルパー2級)に比べると、かなり質の高いものになったなと感じました。それだけ幅広い分野で仕事ができるようにカリキュラムが組まれているということわけですね。
初任者研修の変更点
以前の訪問介護養成講座(ホームヘルパー2級)から、ひとつ大きな変更点がありました。
現場での3日間の現場実習が「必ず実施」から、「必要に応じて実施」へと変更になったことです。
実際には「無し」になったと言ってもいいでしょう。
これについては、個人的には良い変更だったと思っています。
それはなぜかというと、施設での現場実習はあまり効果的ではないと感じていたためです。
というのも、だいたいどこの施設でも、洗濯物たたみや掃除、シーツ交換など、実際に高齢者と関わることのないものばかりが、実習生の主な役割として見受けられていました。
当時は私も、あまり教えなくてもいいことばかりをさせられていた覚えがあります。
実際にこれを読まれている方の中にも、当時現場実習に行って同じような体験をした方がいらっしゃるかもしれません。
それほどまでに、現場での実習はあまり役に立たないものが多かったような気がします。
現場での実習は、実際には食事や排泄や入浴やレクリエーション、コミュニケーション技法などを見学して、危険のない範囲で実践をすることが望まれていましたが、その意図を汲み取って指導教育を行っている施設は少なかったようです。
初任者研修の受講で期待されていることとは
介護職員初任者研修資格を取得した方に、企業が求めていることがあります。
それは、介護の基礎的な知識や技術をしっかりと習得してもらうことです。
実際の介護現場は、研修で学んだ基礎の応用ばかりです。ですから、まずはしっかりと研修受講中に介護の基礎を理解し、実際に仕事を始めたときに応用できるようにしておかないと、早々につまづくことになります。
もちろん指導はされると思いますが、介護に対する基本的な知識、特に認知症についての理解はしっかりやっておいたほうがいいでしょう。
現場に入ると、「なぜ、こんなことをするんだろう(言うんだろう)」ということが本当にたくさん出てくるからです。
先輩や同僚に相談した際に、その理解があるのとないのとでは、その後の自分の成長に大きな違いが出るのは間違いありません。介護職員初任者研修で基礎を学ぶということは、そういったことにならないために身につけるものです。
あなたが1日でも早く介護を好きになって、現場を愛する介護士さんになれるように応援しています。
介護職員初任者研修を受講するために
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