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posted by fanblog

2016年04月09日

介護士が理解しておくべき、「本当の環境整備」とは?

介護現場における環境整備とは


介護現場において、入居者の居室や廊下、共用スペースなどの環境整備は、日常的に行っていかなければならないとされています。


ですが、環境整備をただの片付けや掃除をするだけだと勘違いしている介護士さんが、意外と多いということをご存じでしょうか?


環境整備は、片付けや掃除だけではありません。様々な視点からチェックをして、そして定期的に実施していかなければならないものです。


介護サービスとしての質を高めるためには、介護現場における環境整備とはなんなのか、そして実際にどのような点をチェックし、実施していかなければならないのかをきちんと理解しておく必要があります。


ご自分の実際の職場をイメージしながら読み進めていくようにすると、さらに理解が深まると思いますので、ぜひイメージしながら読んでいくことをおすすめします。




そもそも環境整備とはなんなのか

環境整備と聞くと、難しいことや大変なことをやらなければならないようなイメージがあると思いますが、そんなことはありません。

環境整備とは読んで字のごとく、「環境を整備すること」です。


分かりやすく言い換えると、「自分がしてもらって気持ちが良いと思えるような、当たり前の環境をつくること」です。


たとえば、あなたが某コーヒーショップに行ったとしましょう。コーヒーを注文して受け取ると、シュガーやミルクのあるコーナーがすぐ横にあり、利用したい人はすぐに利用できるようになっています。そしてコーヒーを、そのまま店内のイスやソファに座って飲むか、カフェテラス席で飲むかを選ぶことができます。持参した本を読みながら、ゆっくりと自由な席でコーヒーを飲む。とても有意義な時間を過ごせると思います。


上の例の中にも、様々な環境整備がされています。

・コーヒーを受け取ってから動線にムダのない、使いやすい位置にシュガーやミルクが置いてあること。

・自由に席を選べ、席を変わることもできること。

・本やパソコンなどの持ち込みも自由で、長時間いてもいいこと。

・様々なタイプのイスがあり、作業をするのに向いているイスや、くつろげるイスやソファがあること。

・居心地の良いBGMやパーテーションで仕切られた空間作りなどもされていること。

・清潔な店内やトイレであること。トイレはニオイ対策もされていること。

・笑顔で明るい店員さんがいること。



このように、お客様に満足してもらえるような環境で、コーヒーを飲みながら有意義な時間を過ごせるようにすることを「環境整備」といいます。イメージすると分かりやすいと思いますが、店内には様々な工夫がされていることに改めて気づくと思います。


環境整備は、すべてはお客様に喜んでいただけるように行うものです。そして喜んでいただけるようにするためには「お客様の視点」に立って、安全に、安心して利用できるものでなければなりません。


つまり環境整備を行う上でのポイントは、「自分がされて気持ちのいいサービス環境になっているか」ということです。これを、忘れないようにしましょう。


介護現場での環境整備とは

上述した例の某コーヒーショップのように、介護現場においての環境整備も「お客様の視点に立って考える」ということが必要となってきます。


施設入居者が居心地よく安心して過ごせる生活環境となっているか、そしてその環境は安全に配慮されているかを、お客様目線で捉えることができなければ、介護の環境整備の質を高めることはできません。


以下、お客様の目線に立った上で、それぞれの場所ごとに環境整備をする上でチェックしておいたほうがいい項目をまとめましたのでみていきましょう。


入居者の居室

・お部屋はにおわないか、換気されているか

・カーテンはきちんと止めてあるか

・室温は適切か

・布団がきれいにたたんであるか

・シーツや枕のシワが伸ばされているか

・ベッドの上に髪の毛やゴミなどが落ちていないか

・ベッドのフチにホコリがないか

・ベッド柵はきちんと設置されているか

・床頭台や棚の上は片付いているか

・着ない洋服などが出しっぱなしになっていないか

・タンスの洋服はきれいにたたまれているか

・洗面所はきれいか

・うがいコップやハブラシ、ガーグルベースは清潔か

・鏡は汚れていないか

・ペーパータオルなどは補充されているか

・義歯ケースは清潔か

・トイレは汚れていないか(便器、便座の裏、床、タンクの上のホコリなど)

・トイレのドアはきちんと閉められているか

・トイレットペーパーは補充されているか

・床にゴミや汚れがないか

・窓は汚れていないか

・ゴミ箱は清潔か(ゴミが溜まっていないか)

・電気は切れていないか

・エアコンのフィルター、換気扇は汚れていないか

・壁など、破損している箇所はないか

・コールボタンはちゃんと作動するか







食堂・廊下などの共用スペース

・テーブルは清潔か(裏もみて食べかすなどの汚れがついていないか)

・イスは清潔か(食べかすがついていないか)

・床は清潔か(食べかすやゴミが落ちていないか)

・イスやテーブルのぐらつき(ネジの緩みなど)はないか

・その他、食堂で使用するふきんや調味料などは清潔か

・冷蔵庫の中は清潔か(賞味期限等の確認もする)

・ゴミ箱は清潔か(ゴミがたまっていないか)

・食堂の電気が切れていないか

・エアコンのフィルター、換気扇は汚れていないか

・廊下に使わない車いすが置きっぱなしになっていないか

・歩きやすい、車いすが通りやすい動線が確保されているか

・床が濡れていたり滑りやすくなってなっているところはないか



共用トイレ(身障者用マークのあるトイレも含む)

・便器、便座の裏、床、タンクの上が汚れていないか(ホコリなどもチェック)

・手すりは清潔か

・手洗い場は清潔か

・換気扇は汚れていないか

・トイレのドアはきちんと閉まるか

・トイレットペーパーやペーパータオルは補充されているか

・呼び出しボタンは作動するか




浴室・脱衣室

・脱衣室の床、棚、洗面所が汚れていないか(ホコリなどもチェック)

・脱衣室は整理整頓されているか(タオルなど)

・ドライヤーは壊れていないか

・クシなどに髪の毛がついていないか

・浴室にカビが生えていないか

・浴室用のイスなどにカビが生えていないか

・浴槽、特殊浴槽は清潔か

・特殊浴槽は動くか、充電はされているか

・シャンプーなどの補充はされているか

・エアコンのフィルター、換気扇は汚れていないか

・換気されているか

・破損箇所はないか

・呼び出しボタンは作動するか



車いす

・タイヤの空気が抜けていないか(空気注入部のキャップがあるかも確認)

・ブレーキはしっかりとかかるか

・座面が汚れていたり、やぶれかかっているところはないか

・フットレストは使用者に合った適切な高さに調整されているか

・アームレストの内側に食べかすなどが付いていないか

・フットベルトはきちんと装着されているか

・車いすの後ろのポケットに排泄パッドなどが入れっぱなしになっていないか

・車いすを動かすときに異音がしないか

・各部のネジの緩みやボルトはしっかりと固定されているか

・フレーム部分やタイヤのスポーク部分が汚れていないか



エレベーター

・乗り降りする際に段差が生じていないか

・車いすの方でもゆとりを持って乗り降りできるよう、適切な長さの開閉時間となっているか

・挟まり防止のセンサーはちゃんと作動するか



非常階段

・階段が物置になっていないか

・車いすなどで進路を妨害していないか

・非常灯が切れていないか

・手すりのネジに緩みはないか

・階段や手すりが汚れていないか




このように、環境整備は入居者が使うことになるすべての箇所の点検や整備を、計画を立てて定期的に、もしくは毎日少しずつ行っていくようにしなければなりません。


みなさんの職場でも実際に役立つ項目ばかりですので、これをもとに環境整備チェック表を作成して活用してみましょう。


お客様の視点に立って考えることができるようになるには

私は以前、この仕事を始めたばかりの頃に、職場の上司に「環境整備ができていない」と毎日のように指導を受けていました。

入居者の居室や食堂、職員の詰め所にいたるまで、とにかくこまかい指摘を受けては改善、指摘を受けては改善、の繰り返しでした。

その頃は毎日職場に行って上司と顔を合わせるのが本当につらくて、なるべく顔を合わせないように、話しかけられないようにしていたのを覚えています。


しかし後々、指導する立場になって初めて、あれはちゃんとお客様の視点に立って考えていたからなのだと気づくことになります。


厳しくも、きちんとお客様目線で考えることのできる介護士さんを、当時の上司は育てようとしてくれていたのだと思いました。


その厳しい指導もあってか、すでに私の中で習慣化していた「お客様の視点で考える」ということを、今は現場で私が介護士さんたちに指導しています。もちろん、愛情を持って。



施設入居者も介護サービスを利用している利用者、いわば「お客様」です。



大切なのは、「あなたが入居者(お客様)なら、どのような環境で生活をしたいか」ということです。



それをイメージして実際の環境整備に活かすことができる介護士さんが増えれば、介護の環境整備の質は今よりもっと高めることができるようになります。


もう一度、ご自分の職場を振り返ってみてください。


あなたはそこで、何が「すぐに」できますか?


まずは、「すぐにできること」から始めてみましょう。


環境整備を行うことで、感染症対策にもなります。こちらも合わせてお読みいただくと環境整備の大切さがより理解できると思います。
介護士がやるべき正しい手洗いの方法


介護士が知っておくべきノロウィルスの症状と対策


もしインフルエンザが発症してしまったら


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介護福祉士、社会福祉士、ケアマネージャー、看護師の資格を持っています。現在はとある施設で職員教育の役職に就き、それを主な職務にしつつ、大好きな現場にもちょくちょく足を運んで、業務も手伝っています。日々、介護に対してのカンが鈍らないよう勉強中です。
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