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2017年11月13日

科博の古代アンデス文明展へ行ってきました

国立科学博物館の古代アンデス文明展へ行ってきました。土日でどの展覧会も混んでましたが、ここはそうでもなかったです、というよりも前に行ったラスコー展も空いていたので予測はできましたが、子供が来ない展覧会は科博では基本空いています。

展覧会はテーマはわかる通りアンデス文明、インカ帝国が滅亡するまでの数千年のアンデスの歴史を出土物より見ていくというもの、アンデスは文字が存在しないために考古学でしか過去を読み解くことができず、わずかにインカに関する口語伝承などが残るのみ。なので歴史的に何があったかはよくわかっていません。

ということで主に出土物、大体壺や金属、石造などがメインになります。アンデスはわずかにシカン文化でヒ素銅が使われていたそうですが、基本金などが使われていたくらいで主に石器よりだったため、金属は金細工中心、壺などは何かしらかたどったものが多く、また古い時代のほうが造形が緩いかというとそうでもない感じ。また東西南北で気候が全く違う世界なので、生活スタイルは地域によって異なり、それが様々な文化を成立させる結果となったとか。

DSC_1786.jpg
入口、リャマの像、アンデスでは家畜はリャマ、アルパカなど種類が少ないです。

時系列に各文化の遺物が並んでいます、最初は最も古い文化のカラル遺跡から始まります、土器すら出来上がっていなかったといわれる時代にすでに大型の神殿が作られていたそうです。

DSC_1789.jpg
カラル遺跡の少しあと、コトシュ遺跡の模型、交差した手の神殿の上に新しいニチットスの神殿が建てられている様子。

DSC_1791.jpg
紀元前1000年くらいから栄えたチャビン文化のクントゥル・ワシ遺跡より金細工のレプリカ。日本人が発掘した遺跡で日本でも有名なので結構いろいろ本とか出てます。


DSC_1794.jpg
モチェ文化の壺類。

DSC_1800.jpg
ワリのキープ、文字のないアンデスではキープという縄を使って情報を記録しました、このワリ文化は広範囲に広がっていた文化で、そのため多くの情報を記録する必要があったのでしょう。

DSC_1807.jpg
チムーの神殿模型。チムーはワリやティワナク、シカンの後に成立した文化というか国で、シカンにとって代わる形でアンデスの西北の砂漠地帯に勢力を拡大、その後インカに征服されて滅亡します。


DSC_1808.jpg
そして最後はインカ、インカは今までのアンデスの各文化どころかそれより広範囲の社会を取り込み巨大な帝国を作りますが、突如現れたスペイン人に滅ぼされます。そしてインカの黄金はみなスペインに持ち出されとかされてしまったために、インカの黄金は現存するものが殆どありません、なので案外地味目。
写真はインカのキープ、ワリのキープよりはるかに大型です。


その後は写真禁止のエリアへ、ミイラが展示されてます。その後は映像コーナーへ、最後にVRウユニ塩湖(有料)などがあり終了です。


昼食
DSC_1785.jpg
上野の博多風龍、替え玉2つまで無料です。チャーシューメンを頼んでますが、チャーシューはもやしとともに別皿です。味はやや豚骨感弱め。
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