2016年01月19日
超初心者向け知的財産のお話 知財検定過去問題 その10
かえるくんです
引き続き平成27年7月の3級学科の過去問題です。
Q20、同じ日に同じ内容の特許出願があった場合です。
ア いずれの特許出願人も特許を受けることができない場合が
ある。
イ 特許出願人に対して,特許庁長官から協議命令が出される。
ウ 最先に発明を公表していた特許出願人が特許を受けること
ができる。
特許庁長官からイのように協議命令が出されますが、協議で
特許を受ける出願人を決めないと双方特許を受けることがで
きなくなります。よってア・イが合ってます。
同日に出願された場合は、時間の差があっても同じ扱いです。
ウが不適切ということになります。
Q22、著作権者の許諾がないとできないものを選ぶ問題です。
ア 公正な慣行に合致し,かつ引用の目的上正当な範囲で
未公表の著作物を引用すること。
イ 公表された著作物を点字により複製すること
ウ 営利を目的とせず,聴衆から料金を受けず,かつ実演家に
対し報酬が支払われない場合に,公表された音楽の著作
物を公に演奏すること。
いくら「公正な慣行に合致し,かつ引用の目的上正当な範囲」
での使用でも未公表の著作物を引用するには著作者の許諾
が必要です。イはそのとおり、ウは「営利目的ではなく・聴衆
から料金を受けず・実演家に報酬が支払われない」の3要素
の1つでも欠ければ著作権者の許諾が必要となります。
Q23、出願公開制度のついての問題です。
ア 特許出願の出願日から1年後に出願公開されることがある。
その通り、出願公開は請求により早めることができます。
イ 出願公開がされた後に拒絶査定が確定することはない。
出願公開は審査請求とは別なので、審査によって拒絶査定
となる場合はあります。
ウ 特許出願人が出願審査請求をしなければ,出願公開がさ
れることはない。
公開は1年6ヶ月経過後、事務的に特許公開公報により
行われます。
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