2013年09月05日
生姜の栽培
生姜は、昔から世界の至るところで食べられている作物です。
食べ物としてはもちろん、薬としても優れた効能を持ち、
日本には約1,700年前に伝わってきた記録が残されています。
生姜を栽培する場合は、まず収穫後の目的や特徴に応じて品種を決めます。
生姜の代表的な品種は、大生姜・印度生姜・小生姜・三州・金時などです。
大生姜は、主に紅生姜に用いられます。
印度生姜や三州生姜は比較的育てやすいので、初めての栽培に適しています。
金時生姜は、赤い色が特徴で知られています。
生姜栽培には、温暖な気候と適度な水分が必要です。
しかし、生姜は水はけの悪い土地では育ちません。
水はけの悪い場所で栽培すると、根っこからくされやすく枯れる原因となります。
生姜の栽培は水たまりが出来にくく、日当たりの良い場所を選びます。
また、生姜は寒さに弱いので種生姜の温度管理にも注意が必要です。
温度が低すぎると種生姜は死んでしまいます。
約15度前後で温度を管理すると、種生姜を良い状態で保管できます。
気温20度以上になると種生姜は発芽します。
日本では4月?5月の植え付けが多く、夏から秋頃には収穫できます。
乾燥に弱い作物ですので雨が長期間降らない時は、適度に水をあげる必要があります。
初夏のころは、葉生姜の収穫が旬となります。
葉生姜とは、小生姜の一種で種生姜から発芽し、
小指大ほどに育ったものを葉付きのまま収穫したものです。
通常の生姜に比べて、辛みはやや控えめです。
血行促進・冷え症や風邪予防などの効能があります。
その後、葉が黄色くなると株から掘り取れる合図です。
この頃の生姜を新生姜と言います。
9月頃まで収穫できますが、気温が低くなると枯れてしまいますので、
霜が降りる頃までが収穫時期となります。
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