2013年09月02日
生姜は生・加熱・乾燥で効果は違う?
生姜は、さまざまな効能があります。
生姜の成分は調理法により変化しますので、その成分の変化に伴い、効能も変わります。
生姜を調理する場合は、生のまま調理、煮る・炒めるなどの加熱調理、
そして乾燥させた生姜を用いる調理の3つに大きく分けられます。
まず、冷ややっこの薬味など生姜を生のまま使用する場合は、
白血球などからだを守る免疫細胞が増える効果があります。
これは、生姜のジンゲロールという成分の働きによります。
からだの免疫細胞が増えるということは、体内の病原菌に対しての免疫が強くなります。
つまり、風邪など病気の予防ができるということです。
また、殺菌作用にも優れていますので、食中毒予防効果もあります。
ただし、この生の生姜に含まれるジンゲロールは、
空気に触れるとあっという間に酸化しその効果も減退します。
生姜を生のまま使用する場合は、食べる直前に
調理するとその効果を十分に発揮できるでしょう。
次に加熱調理した生姜は、血行を促進する効果があります。
からだの血行が促進されることによりからだを温め、冷え性改善に役立ちます。
この時に力を発揮する成分は、生姜に熱を加えることにより
ジンゲロールが変化したショウガオールという成分です。
このショウガオールは、体内の熱を指や足などの末端まで送り届けますので、
手足の冷えに悩む人に効果が期待できます。
しかし、手足の指先などの冷えは改善されますが、体内の蓄積された熱を
末端に送る働きのため、その分からだの内部の熱は低下する傾向にあります。
乾燥した生姜を用いる場合は、加熱調理した生姜に比べ、
さらにからだを温める効果が高まります。
加熱調理の生姜は主に手足の指先などの冷えが改善されますが、
乾燥生姜は体内の胃腸を刺激し、からだの内部から温める効果があります。
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