2023年07月14日
「物流シェアリング」、異業種42社がタッグ
「物流シェアリング」、異業種42社がタッグ
日野自動車やアサヒグループジャパン、日清食品ホールディングス、ブリヂストン、鴻池運輸、鈴与など20社が出資するネクスト・ロジスティクス・ジャパン(東京・新宿)。さらに新たな荷主や物流企業なども加わり、全42社による新しい「輸送シェアリング」の仕組みづくりが進む。その鍵はダブル連結トラックと、業種を超えた「混載」にある。
最近ニュースなどでよく見る問題に、モノが十分に運べなくなる「物流の2024年問題」があります。
以前、別サイトで記事を上げているので良ければこちらを参考に
「2025年には荷物の約28%が届かず」
https://tousi-jin.com/2023/01/20/%ef%bc%92%ef%bc%90%ef%bc%92%ef%bc%95%e5%b9%b4%e3%81%ab%e3%81%af%e8%8d%b7%e7%89%a9%e3%81%ae%e7%b4%84%ef%bc%92%ef%bc%98%ef%bc%85%e3%81%8c%e5%b1%8a%e3%81%8b%e3%81%9a/
2024年にトラック運転手の残業規制が強化され人手不足(時間不足)から荷物が運べない可能性があると言う話です。
簡単に記事をまとめていくと
そもそも、なぜ残業が多いのか、残業を減らすと人手不足になるのか??
2大要因として挙げられるのが、
トラックドライバー不足
と、
「トラックの6割は空気を運んでいる」とやゆされる低い
積載率だ。
トラックドライバー不足
トラックドライバー不足は、長時間労働や他業界に比べ賃金が低い労働環境が敬遠され起きているといわれる。
・荷室を2台連ねるダブル連結トラックを使い1人で運べる量を増やす。
(ドライバーの必要人数を減らす)
・関東と関西の間に中継地点を作り、中継地点でトラックを交換する事により日帰りが出来るようにする。
(長時間労働の改善)
・下記積載量の改善と、上記連結トラックなどで(運べる量を増やし)賃金を上げる。
低い積載量
低積載率の要因としては、工場から物流倉庫に運ぶルートのように、行きは荷物を運んでも、帰りに積み荷がない「ワンウェー」の物流が多いことに加え、季節や需要に伴う荷物の量の変動がある。
・1社では無く複数の会社でトラックを使う事により、帰りにも荷物を載せる事が出来、季節による変動も平均化できる。
・1社だと輸送スペースが多く空いたまま運航しないとダメだが、東京・大阪間など多くの企業が貨物を運ぶエリアで協力する事により複数企業の荷物を積み空きを少なく出来る。
・複数企業が協力する事により、上記2連結のトラックも有効利用できる。
問題点
種・業態が異なる企業が参加するため、冷凍食品や洗剤mゴムなど運ぶ商品が多岐にわたる。
その為、温度管理や匂い移りなど混載する際に気を付けないとダメな事が多い。
対策
・荷物を運ぶ際に使うパレットや荷物の高さなど荷物サイズの標準化を進める
・最適化するシステム「NeLOSS(ネロス)」を開発。量子コンピューターを活用し、最適な荷物の組み合わせを40秒で割り出すことを可能にした。
結果
積載率は最高で89%、直近3カ月の平均で63%に達し、業界の常識を大きく上回る。
ここで気になったのが、トラックの積載率の常識ってどれぐらいなのか??
1990年で55%
2009年で40%
だそうです。
89%だと倍の効率ですね。
凄い。
今後も共同出資会社が出来たり、提携が増えたり、新しいシステムが出来そうな業界のなので注目していきたいと思います。
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