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今日は1939年公開の「スミス都へ行く」について書こうと思ったのですが、その前にアメリカの政治について書こうと思います。ドナルド・トランプ氏の大統領就任も間近ですから。「スミス都へ行く」も政治を扱った映画なのです。
アメリカは連邦制で50州あります。それぞれの州が国のようなものです。州には外交以外の権利はほとんど持っています。刑法や税制も州によって違うのです。一歩州をまたげばギャンブルが犯罪になるということもあります。
それぞれの州の長は州知事(Governor)で州には州議会があります。知事は日本と違って、アラスカ州知事以外は政党に所属しています。33人が共和党、16人が民主党の知事です。
次に大統領についてです。アメリカ大統領の任期は4年で2期まで連続で務めることが可能です。オバマ氏はもう2期目なので去年の大統領選には出馬できませんでした。大統領は法案を議会に提出することができません。大統領は議会が可決した法律に対し拒否権を行使できますが、議会が3分の2以上で再可決すると大統領の署名なしでも法律になります。
それでは議会について。
アメリカは2院制で上院(The Senate)と下院(The House of Representative)があります。上院は定数が100で各州から2人上院議員が選出されます。人口は関係なくカリフォルニア州でもアラスカ州でも2人です。下院は定数435で人口に比例して議席が配分されています。アメリカには二大政党制で共和党と民主党があります。この政党には党首というものは存在しません。大統領を党首と見なすことができますが大統領は立法府には干渉しません。よって議会の中のリーダーが必要となってきたのです。議会のリーダーを院内総務と言います。上院下院両方に共和党、民主党の院内総務がいます。上院の多数党院内総務(Senate Majority Leader)はケンタッキー州選出のミッチ・マコネルで少数党院内総務(Senate Minority Leader)はニューヨーク州選出のチャック・シューマーです。下院にも院内総務はいますが、多数党のリーダーは下院議長なので、多数党の院内総務はナンバー2です。下院議長は共和党のポール・ライアンで、多数党院内総務はケビン・マッカーシーです。下院少数党院内総務はナンシー・ペロシです。
上院は任期が6年で下院は任期が2年です。共に解散はありません。上院議員が欠けた時は次の議員が選出されるまでの議員を州知事が指名することになっています。
日本と異なり州知事や議員が大統領選に立候補しても、辞職する必要はありません。2008年に共和党から立候補し敗れたマケイン氏も上院議員を続けています。今回副大統領になるインディアナ州知事のマイク・ペンス氏も大統領選後も州知事を続けていました。
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