映画
ストーリー
元男爵の息子(佐分利信)が主人公。おぼっちゃま育ちで仕事も長続きせずぶらぶら暮らしているところ、以前シンガポールで知り合った旧友(笠智衆)が儲け話を持ち込んでくる。西南戦争で死んだと思われていた西郷隆盛が、実は生き延びて東南アジアに渡って新興宗教を興し、現在は彼の遺児が教祖になっているという奇想天外な話。その宗教を日本に広めることが出来れば…ということで大いに乗り気になり、周囲の心配もよそに大金を注ぎ込む元男爵の息子だが…。
松竹のサイトより直接引用
出演者
宗像六郎太:佐分利信
島瑞枝:高峰三枝子
加世田重助:笠智衆
お玉:水戸光子
敬天堂:斎藤達雄
島半蔵:河村黎吉
宗像春乃:葛城文子
宗像康子:文谷千代子
眞杉:日守新一
お鹿:飯田蝶子
他
スタッフ
原作:獅子文六
監督:吉村公三郎
脚色:池田忠雄
脚色:津路嘉郎
撮影:生方敏夫
音楽:早乙女光
1942年の吉村公三郎監督作品「南の風」。
2部作となっている。
オープニングには「南の風」となっているが、エンディングは「南の風 瑞枝の巻」となっている。
松竹のサイトでは単に「南の風」という表記。
なぜ瑞枝の巻になっているかはよくわからない。必ずしも瑞枝中心の話ではない。
松竹のサイトには戦争で燃え尽きた華族の青年を中心としたコメディとある。
佐分利信は案外こういう役も合っている。
佐分利が惚れ込むおでん屋の娘が高峰三枝子である。
宗像(佐分利信)の友人で、新興宗教を広めようと話を持ちかけるのが御前様の笠智衆。
やはりこの人は独特の雰囲気がある。
演技の下手上手の次元じゃないのではないか。
味があるともいいますかね。
その彼が売り出すのは新興宗教ですか。
西南戦争で死んだと思われていた西郷隆盛が、実は生き延びて東南アジアに渡って新興宗教を興し、現在は彼の遺児が教祖になって・・・。
そんな話誰が信じるんですかって思うんですが、
やはりこの時代もそういう怪しい宗教に騙される人はいたんでしょうね。
そこは現代でも変わってない。
映画は1942年ということで、太平洋戦争に突入する頃か。
だが戦争色はない作品となっている。
後編として「續・南の風」があり、そちらも近いうちに紹介予定。
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