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2021年08月27日

【映画感想】戦場にかける橋


「戦場にかける橋」

正式名称「THE BRIDGE ON THE RIVER KWAI」

1957年/アメリカ

[キャスト]
ニコルソン隊長(大佐)・・・アレック・ギネス
斎藤大佐・・・早川雪洲
ウォーデン少佐・・・ジャック・ホーキンス
シアーズ・・・ウィリアム・ホールデン
軍医クリプトン・・・ジェームズ・ドナルド


1943年第二次世界大戦下のビルマ。日本軍の斉藤大佐を長とする捕虜収容所に、ニコルソン大佐率いる英軍捕虜が送られてきた。鉄道建設を急ぐ斉藤大佐は、米軍のシアーズとともに建設現場で働くことを彼らに命令。
工事は進み着々と橋は完成に近づくが、ちょうどその頃、同じ英軍の手によって橋の爆破工作が進められていた・・・。
戦下における人間の尊厳や誇りを見事に描き、戦争のむごさを強く訴えた問題作。


感想


映画「この世界の片隅に」を視聴したら、無性に「昔の戦争映画」を観たくなりました。

>>【映画感想】この世界の片隅に


昭和の頃に作られた映画の方が、時代を感じられる気がするんですよね。

この『戦場にかける橋」は、子供の頃に何度か観ているはずです。わりと繰り返し放送される映画の一つだったので。

だけど、あの頃は両親につきあって、ただ隣に座ってただけなんだなぁ〜と、今回視聴してつくづく思いました。

ストーリーも映像も、記憶にある部分が1ミリあるかどうか…。せいぜい口笛を吹きながら行進する場面を覚えている程度で、それすら映画の中でみたのか、なにか別の番組で目にしただけなのかも定かではないです。

たとえ覚えていたとしても、実際には本編162分の映画をテレビ放映では120分程度に編集していたはずなので、カットされた部分も多いはず。

今回、何気なく思い立って視聴したけれど、我ながら「良くやった」と褒めてあげたい。




この映画のことを、長らく「日本軍が建設している橋をアメリカ軍が爆破する物語」という、単純な「ミッション系」の映画だと思ってました。

それが、ここまで深く戦争の虚しさや、三者三様の人物像に迫る内容だったとは思いもよらないものでした。

2時間半以上の長い映画なのに、全く長さを感じさせない展開になっていました。テレビ放映でカットされたとすれば、橋の爆破任務を負った一行がジャングルを進むあたりでしょうか?

今となっては、どこにもカットしていい余地なんてないように感じますが、むしろどうカットしていたのかを観てみたいくらいです。


最後の最後まで観て。


最後のシーンまでに積み重ねた登場人物たちの必死な思いを見届けて、最後の最後に晴れ晴れとしたスタートを迎えたその日の出来事。

余計に残酷に映ります。

軍医のクリプトンが、「madness!」を繰り返す場面があります。

私が観た映像の字幕では、3回繰り返されたこの単語を「バカな!」「バカな!」「信じられない!」と訳していましたが、「madness」そのものには「狂気、愚行、狂気の沙汰」というような意味があります。

madness=狂気

言い換えれば、戦争こそ狂気。

最後の数分は、その「狂気」を伝えるには十分な内容でした。

こうして、長く名画と言われ続けている理由をようやく理解した鑑賞会でした。





ちょっとしたギモン


◆ ニコルソン達将校が集まって、日本軍の鉄道工事をいかにもヘボ工事のように言ってる場面があり、その前提でイギリス軍指揮の下で工事が行われたというのがこの映画ですが、日本はもともと鉄道工事の実績はあったはずで、あんな風に言われる筋合いは無いよね…と。

◆ ジャングルを進むウォーデン一行が休憩中に日本兵と遭遇します。その場は切り抜けているのですが、これも変な話ですよね。小隊から連絡が来なくなれば本隊ですぐに異変を感じるはず。何事もなく陽気にパーティーどころじゃないだろ、オイ、、、と。

◆ 橋と同時に爆破する予定だった汽車ですが、あの汽車には大勢の兵士が乗っているのがなんとなく見えていましたが、あれは前夜にニコルソンが言っていた負傷兵達だったとしたら、イギリス軍が仲間の負傷兵を…ってことになりますよね。となると、ニコルソンに矛盾があるのと同じようにウォーデンの行動にも矛盾が。。。


あまりにも有名な「口笛」の曲


捕虜となっているイギリス軍の兵士たちが行進する時、、、と言っても、最初の最初でした。

クワイ河マーチ(The Bridge on The River Kwai) 名曲ですよね。

『クワイ河マーチ』収録アルバム
Famous Sound of Movies Best Selection(映画音楽 ベスト CD3枚組)




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2021年08月20日

【映画感想】吉原炎上



『吉原炎上』1987年6月公開

監督:五社英雄
キャスト:名取裕子、二宮さよ子、藤真利子、西川峰子、かたせ梨乃、根津甚八

【ストーリー】
十八歳のときに吉原に売られて花魁の最高位“お職”になり、なじみ客に身受けされて倖せを掴んだ、久乃。したたかに生きる久乃を中心に、ひたすら男を楽しませることだけに生きるお職・九重、酒と情人に狂う花魁・吉里、無理がたたって入院し無残な死を遂げる花魁・小花、中梅楼から河岸見世に住み替えとなる安女郎・菊川ら、遊郭に生きる女たちの華麗にしてドラマチックな人生を、美しい四季の移ろいの中に赤裸々に描く。


感想


五社英雄作品の中で、これまで私が見たことのある映画は「鬼龍院花子の生涯」と「陽暉楼」の2つでした。この二つの作品は公開前から相当話題になっていたと思うのですが、時期が離れているせいか、「吉原炎上」に関してはあまり記憶にありませんでした。

鬼龍院花子の生涯陽暉楼の三作品は、映画監督:五社英雄と、原作:宮尾登美子とのコンビ作品ということで有名なわけですが、三作品を合わせて「高知三部作」と言われています。この中の「櫂」だけは松たか子主演のドラマ版を観ています。

三作を映画公開順に並べてみると、
  • 鬼龍院花子の生涯(1982年6月)
  • 陽暉楼(1983年9月)
  • 吉原炎上(1987年6月)
となります。

「陽暉楼」と「吉原炎上」の間には「櫂」があったり、あの「極妻」こと「極道の妻たち」があったりします。

濃いなぁ〜。

実は、U-NEXTの無料キャンペーンを利用して久しぶりにドラマ「仁 -JIN-」を観ました。

「仁」は昨年のコロナ自粛のタイミングに再放送されて話題になりましたが、22話を6夜にまとめたため、かなりの場面を編集されてしまい、見たかったシーンを観ることができずに消化不良をおこしていました。

無料の間にザザッと一通り見てみようと思ったところ、結局全話をしっかり観てしまったのですが、なんといっても「仁」に登場する吉原の花魁「野風」の存在があまりにも魅力的で、吉原、吉原、、、と思っているうちに、この「吉原炎上」に辿り着いてしまいました。

正直、ストーリーとしては「鬼龍院花子の生涯」と「陽暉楼」のほうが面白いと思います。また、それぞれの主演である夏目雅子や池上季実子に比べると、迫力という意味では名取裕子は少し物足りなさを感じたりもします。

名取裕子さんは、金八先生(1979年)でマドンナ役として登場したことで世間的な認知度が上がったと思いますが、調べてみると、当時の彼女は22歳位でした。その頃の演技はどことなく未熟な感じがしてましたが、少しずつ円熟味を増していき、着物の似合う女優さんとしては当時抜きん出ていたと記憶しています。

最近では検事だったり解剖医だったりと、事件ものを扱うドラマでお会いすることが多いですが、この映画が公開された当時は30歳?撮影時にはギリギリ20代というところでしょうか。

本来なら遊郭に身を置く10代〜20代前半の女優さんを使ったほうが、現実に近い若々しい雰囲気を出せた気がします。先輩花魁にしても「とうが立った」と言われながらも実際には25、6才のはず。

だけど、なにせ「酸いも甘いも嚙み分ける」世界を演じ、あの凄みを出すには余程の演じ手でなければ嘘っぽくなってリアリティに欠けますし、あれだけ豪華なセットを用意しながら下手な学芸会を見せられるほど無駄なものはありません。しかも最大の見せ場となる花魁道中に映える姿となれば、脂の乗った30手前の名取裕子は適任だったといえるのでしょう。


映画は名取裕子が演じる久乃という少女が、親の借金のかたに遊郭「中梅楼」に売られるところから始まります。遊郭を取り仕切る「遣り手」のおちか(園佳也子)が、久乃に先輩花魁を紹介したり遊郭のしきたりを教えて回るのですが、その場面のおかげで視聴者側も自然に「なるほどねぇ〜」とその仕組みを理解していくことができます。

久乃が売られた中梅楼の花魁は九重、吉里、小花の三人。そこに女郎の菊川を加えて、遊郭に身を沈めた女たちの生き様を、それぞれの出来事を四季ごとにわけて描き出していきます。

久乃→若汐→紫(お職):名取裕子
九重(一番花魁・お職):二宮さよ子
吉里(二番花魁):藤真利子
小花(三番花魁):西川峰子
菊川:かたせ梨乃

映画は、遊郭で生きるこの五人の女たちを、それぞれの四季になぞらえて描く短編の集まりになっていました。

桜の開花に合わせて紫(久乃)が吉原に入り、桜の散るころに九重が去っていく。

夏には吉里、秋には小花。

壮絶な二人の生き方を見せられた後、菊川が幸せを掴んで吉原を出ていくのだけど…。

菊川を冬の季節に持ってきているところが、彼女の運命とシンクロしています。

さて、若汐という名で店に出ることになった久乃ですが、器量よしは最初から恵まれています。身売りされたときは800円という破格で、遊郭に来た当初から周りの期待は大きいものでした。

すぐに上客がついたこともあり、周りの予想よりも早くにお職(店のトップ)の座に就きます。自分を大切にしてくれた若様と別れることになってもすぐに新しい客が付きます。先輩4人の悲しい人生とは違い、運を持って生まれた子なんですよね。

おかげで夢でもある花魁道中まで実現し、中梅楼だけでなく吉原遊郭の頂点に上り詰めるわけです。右も左もわからぬ田舎娘が自身の不幸を乗り越え、先輩女郎の姿を見ながら、実は一番したたかに吉原を生き抜いたということになります。

ただ、個人的にどうしても納得いかないのが、野風と紫が同じ土俵にいること。

「花魁には教養も求められた」と聞いていた身としては、紫が教養を身に着ける間もなくトップに立ってるというのは違和感があります。特にドラマ「仁」の野風を見た直後なので、あまりにも次元の違う立ち居振る舞いに、これで上客がつくっていうのがあり得るのだろうかと思っちゃうんですよね。

それでわかったのが、時代の違い。

「仁」は江戸時代。「吉原炎上」は明治の後半。

この映画を観るまで考えたこともなかったけど、時代の変化とともに吉原の在り様もかなり変化してて、しきたり自体が相当変わってたと思ったほうがいいみたい。

2時間ほどで5人のエピソードを語るわけですから、ストーリーの膨らみが足りないと感じるのは無理もないことかもしれません。

それでも花魁役の女優陣の体当たり演技は、今ではとても無理だろうなぁと思う凄まじいものばかりです。

中でも西川峰子が演じた小花の最期は、恐ろしさ、美しさ、哀しさ、地獄道の行き着く先を描き出した名シーンだと思いました。

凄いぞ峰子!と唸らずにはいられません。


平成で吉原を扱った映画として記憶にあるのは「さくらん」ですが、こちらは「色」の鮮やかさで豪華絢爛な雰囲気を演出し、土屋アンナ演じる威勢のいい花魁が啖呵を切る姿でスカッとさせるものでした。

あの鮮明で美しい映像と比べると、暗くザラついたように見える昭和のフイルム映像は地味で薄暗く感じられ、若い人からはどうしても敬遠されそうな気がします。ですが、遊郭内の暑苦しさや気怠さのリアリティは吉原炎上のほうにこそ感じることができますし、吉原遊郭という「文化」を知る意味で、とても意義のある作品だと感じます。

男衆の働き具合も見えてきて、明治期の吉原遊郭を知りたいと思うなら、是非とも観ておきたい映画であることは間違いないです。




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吉原遊郭独特の「ことば」


映画を観ていると吉原独特の聞き慣れない言葉が飛び交います。折角なのでいくつか調べてみました。

◆ 遣り手(やりて)


遊郭内を差配している女性で、映画内のおちかによれば「司令塔」とのこと。
もともとは遊郭で女郎として働いていた者が、年をとってから遊郭の雑事に回ることもあるそうで、遣り手の中にもそういう事情を抱えている人がいるのかもしれませんね。

◆ 張見世(はりみせ)


遊郭前の道路に面した店先に居並び、格子の内側から自分の姿を見せて客を待つ場所。

◆ 引手茶屋(ひきてぢゃや)


ランクの高い店の遊女と遊ぶには、まず引手茶屋に遊女を呼んで宴席を設け、その後に遊女屋へ登楼する流れになっていた。花魁と遊ぶには客側が財力を示す必要があったというわけですね。

◆ 俄(にわか)


俄とは即興劇のこと。今回、吉原俄として調べてみると、8月の晴天30日に行われたと紹介されていることが多かったのですが、「吉原炎上」の中では「10月の晴天15日間」とナレーションされています。


即興劇と言われても、それがどんなものかを想像しづらいものですが、実はつい最近読んだコミックス「青楼オペラ」に登場していたので「あれのことだ!」と判りやすかったです。検索すると出て来る浮世絵よりもよっぽどわかりやすいので、興味のある方はこのコミックスはお勧めですョ。

「花魁」と「芸者」の違い


陽暉楼では芸妓の世界を描き、芸事の手習いに精を出している様子も伺えたのに対して、吉原炎上に出て来る花魁は客待ち以外に何をしているのかしらと思うほど何もしていない。

「あ、そもそもあっちは芸妓でこっちは花魁か!」と気づいてみると、そういえば「花魁」と「芸妓(芸者)」の違いって何?という基本的な疑問にぶちあたりました。

一番わかりやすかったのは
「色を売る遊女」と「芸を売る芸者」
という説明ですかね。

「花魁」とは遊女の最高位にある人のことなので、まさに「色を売る遊女」なのですよね。

他方、地域によって「芸者」と言ったり「芸妓」と言ったりするようですが、芸を売るほうは踊りや三味線を披露することで客をもてなすのがお仕事。

基本は上記の通りですが、吉原ができた江戸時代には花魁にも教養が必要とされており、子供の頃から教養や芸事を仕込まれます。

ですが時代と共に遊郭内の遊女の数が増えたり事情も変わってゆき、次第に教育が追い付かなくなってきたため、芸を披露することを専門にする職業が生まれ、それが「芸者」になったのだということです。

とはいえ陽暉楼などを見ていると芸者も色を売っていたように思うのですが、その辺の線引きは店によるのか、時代によるのか、、、こちらが思うほどスパッとした線引きは無いのかもしれません。

ですがこのことを調べてみると、野風と紫の違いがハッキリとわかり、スッキリしました。

当時の「800円」


主人公・久乃は800円で吉原に身売りされているのですが、この金額が今でいうと一体どのくらいの値になるのか気になりますよね。

映画の舞台となっている明治時代の1円は、現在の2万円位の価値になるようです。単純に計算しても1600万円とは、なんとも恐れ入ります。

最後に・・・


「吉原炎上」にはあまり深いストーリーは期待しないほうがいいかもしれません。遊郭に身を沈めた女たちの様々な生き様を描いているといっても、吉原を扱う作品は大抵似たような結末を迎える話になるので、「どこかで見たような…」となります。

ストーリーにあれこれツッコミを入れるより、どんな女優さんがどんなふうに美しく花魁を演じているのかを楽しむ芸術作品だと思って観たほうがモヤモヤすることは少ないかもしれません。


吉原を舞台にしたコミック


リアリティのある文学作品を書こうとする小説よりも、コミックのほうが自由な発想で描かれている分、内容が面白いこともあります。吉原を舞台にしたこちらのコミックは、ある事件の謎解きを絡めた内容となっていてドラマや映画でみたことのある吉原モノとは少し違った角度で楽しめました。お勧めですョ♪




2021年08月16日

【映画感想】この世界の片隅に


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2016年/日本
[ストーリー]
昭和19年、絵を描くことが好きなすずは海軍の街・呉に嫁ぐ。見知らぬ土地に戸惑いながらも、一家の日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。だが、戦争は進み、日本海軍の根拠地だった呉は、幾度もの空襲に襲われる。そして、昭和20年の夏がやってきた。


私が学生の頃は、「大脱走」、「戦場にかける橋」、「トラ・トラ・トラ」など、他にも第二次世界大戦に限らず、様々な戦争を扱った映画がわりと頻繁に、しかも繰り返しテレビで放送されていました。平日にも「コンバット」というアメリカドラマが帯で放送されていて、兄と一緒によく観ていました。最近は何かに遠慮しているのか、それとも新作そのものが少ないせいなのか、とにかく戦争を扱ったドラマや映画を観る機会が減っている気がしていました。

そんな中に登場した「この世界の片隅に」は戦争映画というよりも、戦争真っ只中でも、日々懸命に生きる市井の人々の暮らしを淡々と描きだしたヒューマンドラマだと思います。
その時代に、その地域で暮らす人々が、どんな暮らしをしていたのか。笑ったり怒ったり。ただただ普通に暮らしている姿は今と何も変わりません。ただ、戦争が起きていた。少しずつその影が自分の暮らしにも迫ってきて、ある日は空から攻撃を受け、ある日は敵軍の置き土産に攻撃され、ある日、光と共に大切なものが失われる。あまりにも身近で、あまりにも残酷で、余計に心を締め付けられる。そんな映画でした。

私は、ドンパチ激しい映画よりも、こうした「普通の暮らし」の中で生きる人々を描いた映画のほうが戦争そのものをしっかり考えられるように思います。戦場でのリアル、戦禍で傷ついた人々のリアルを描く映画も必要でしょうが、映像そのものにショックを受けて思考停止になった経験があります。観る人の年齢や精神状態に合わせて選択肢があることは大切。この映画はアニメですが、優しいタッチで描かれているので導入部分からとても見やすいです。

若い頃に観た「ほたるの墓」は、戦争を扱ったアニメ映画の最高傑作だと思っていますが、あまりにも悲し過ぎて2度目を見ることができずにいます。できるだけ多くの方に観て頂きたい映画だと心から思っていますが、まだどちらも観たことが無いという方に勧めるなら、「この世界の片隅に」のほうが勧めやすいです。それは、ストーリーの大半が「不自由ながらも幸せに暮らしていた」ことを描いているからかもしれません。だからこそ、その先に起こることが余計に重いものになるのでしょう。

「戦争映画」と聞くと怖さが先に立って敬遠してしまう気持ちも十分理解できますが、戦争体験者のリアルな話を聞く機会が今以上に減っていくこの先のためにも、しっかりと「戦争」を知る、考えるきっかけとして残していって欲しい映画です。

それにしても「すずさん」です。いや、すずさんを演じたのんさんです。映画公開当時に相当評判になっていましたが、実際に映画を視聴してみて驚きました。自然に、やわらかく、優しく、時に力強く。私は声フェチというか、自分の好きな声と苦手な声が物凄くハッキリしていて、特に歌声に反応するのですが、すずさんの声は物凄く心地よく入ってきて、かといって特徴のある声かといえば違う気もするのですが、不思議と印象に残る声なんですよね。すずさんにこの声を選んだ人は凄いと思いました。彼女がCM以外でも自然にテレビに登場する日が早く訪れるといいですね。

余談ですが、昔NHKで「ガラスのうさぎ」というドラマを放送していたことがあります。主演が高部友子さんで、彼女は出演したドラマや私生活など、一時は様々なことで話題になり芸能ニュースを賑わせていた時期がありますが、演技だけで言えばとても才能の有る素晴らしい役者さんだと思っています。この「ガラスのうさぎ」も、彼女の演技と共にいくつかの印象的なシーンが私の記憶に残っています。中でも、疎開先で強いられる冷たく厳しい仕打ちに対して、最後の最後に耐えられずに出ていくことになるのですが、両親を失った彼女の今後をしっかり考えていたのが、その家族で一番厳しく接していた叔母さんだったことがわかる一瞬のシーンがあったと記憶しています。その部分が私の中での思い込みなのか確認したい気持ちがあり、是非もう一度このドラマを観たいと思っているのですが、NHKオンデマンドにもないし、DVD化もされていないようで残念でなりません。著作権の問題なんでしょうかねぇ?自分が観たいのももちろんですが、こういった良質のドラマを是非多くの方に観て頂きたいなと願っています。


昔観たことのある戦争映画

昭和のお茶の間は、夜になると自然と映画鑑賞会が開かれるくらい充実のラインナップでした。それぞれに解説者がいて、これから始まる映画を盛り上げてくれていたのも特徴的。

  • 月曜ロードショー ・・・ TBS(映画解説:荻昌弘)
  • 金曜ロードショー ・・・ 日本テレビ(映画解説:水野晴郎)
  • ゴールデン洋画劇場 ・・・ フジテレビ(映画解説:高島忠夫)
  • 日曜洋画劇場 ・・・ テレビ朝日(映画解説:淀川長治 )


あと、土曜日の午後2時にどこかでロードショーがあった気がするのですが…

懐かしいですね。

そんな環境下で自然に目にする映画の数々。戦争映画でも名作はたくさんありました。とはいえ観ていた頃の自分が幼過ぎて、内容を理解できていなかったものも多いです。特に印象的だったものをリストアップしてみました。配信サービスに登場しているものもあるようなので、追々観てみたいと思っています。



「火垂るの墓」
1988年/日本
母を亡くした兄妹が戦禍の中で二人だけの生活を始めますが、子供だけの生活は厳しく、様々な困難に見舞われます。幼い妹を守ろうと必死な兄と、幼さゆえに理解できずに兄を苦しめる妹・節子の姿を自分自身の兄妹の関係に重ねて観てしまい、胸を締め付けられました。





「戦場にかける橋」
1957年/英・米合作映画
[ストーリー]
第2次世界大戦下のビルマ。日本軍捕虜収容所に、ニコルソン大佐率いるイギリス軍捕虜が送られてくる。所長・斎藤大佐は、彼らにアメリカ軍少佐・シアーズと共に橋梁建設の労役を命じる。だがニコルソンはジュネーブ協定に反すると主張し、斎藤と対立する。

口笛で演奏する『クワイ河マーチ』が印象的なこの映画。誰が出てたっけ?と思って調べても知ってる名前がなかった…w それでも映像を観れば「あ、知ってる、知ってる」となるのが昔の映画。





「トラ・トラ・トラ」
1970年製作/アメリカ
日本が太平洋戦争へと突入する真珠湾攻撃へ至るまでを描いた名作。「トラ・トラ・トラ」は攻撃の成功を伝える暗号として有名ですよね。子供の頃に見ているので、クライマックスの攻撃場面ばかりが印象に残っていて前半部分の記憶は皆無。今ならAmazonPrimeで視聴できるので、近いうちに見直してみたいです。





「ビルマの竪琴」
1985年/日本
[内容]
ビルマ戦線の戦没者を弔うため、自ら僧侶となりビルマに残る決心をする日本兵“水島上等兵”の姿を描いた、市川昆監督が贈る珠玉の感動作。

小説『ビルマの竪琴』(竹山道雄著)を映画化したもので、古くは1950年代にも一度映画化されているようですが、私が観たのは中井貴一主演バージョンでした。何度も繰り返し耳にした「水島、一緒に日本に帰ろう」というフレーズ。テレビCMで流れた時と、実際に映画を通して聞いたときの感じ方が驚くほど違いました。





「大脱走」
1963年/アメリカ
上に挙げた映画とは少し趣が異なり、痛快さも兼ね備えた戦争映画です。ドイツ軍の捕虜収容施設から捕虜全員で脱出をはかる壮大な計画を実行していくストーリー。地道な準備と大胆な脱出はまさに手に汗握る内容でした。捕虜ひとりひとりの個性が脱出方法にも反映していて、誰が失敗して誰が成功するか。目が離せない展開の中でマックウィーンのバイクシーンが最高にカッコイイのです。繰り返し放送されているのに何度観ても面白い。あらためて考えると日本からみたら敵兵の脱走話なんですけどね。結局、理不尽に対する不満や自由を求めるが故の命を賭けた行動は、国だの敵だの関係なく誰がみても納得なのでしょう。制作年を見てビックリ。私ですら生まれる前!そんなに古かったんですね。




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2021年08月01日

【映画感想】『突入せよ!「あさま山荘」事件』 と、もう一本。

今回鑑賞したのはコチラ↓↓↓


突入せよ! 「あさま山荘」事件
2002年 日本
脚本・監督 ‏ : ‎ 原田眞人
原作 : 佐々淳行
出演 ‏ : ‎ 役所広司、宇崎竜童、 天海祐希、 伊武雅刀、藤田まこと、他
時間 ‏ : ‎ 133分
ストーリー
1972年2月19日。連合赤軍の5人が「あさま山荘」に女性ひとりを人質に立てこもった。それにより長野県警と警視庁の猛者たちが繰り広げた、10日間にも及ぶ攻防が始まる。「人質を必ず生きて救出すること」が、男たちに与えられたただひとつの使命だった。

感想


飽きることなく楽しめた2時間13分でした。

テレビでカップヌードルが取り上げられる度に登場するエピソードに「あさま山荘事件」があります。数日に渡る立て籠もり事件の対応に当たった機動隊員たちが、極寒の山中でカップヌードルを食べるシーンがテレビ中継で映ったことから、日本全国にカップヌードルの存在が知れ渡ったという逸話です。

この事件は巨大な鉄球を建物に打ち込む衝撃的な映像が残っていることもあり、昭和の大事件としてのインパクトはあるものの、個人的にはリアルタイムのテレビ中継を見た記憶はなく、事件の詳細までは知りませんでした。

一度何かの機会に気になってWikipediaを開いたことがあるのですが、ページ内の途中で出て来る立て籠もり前の出来事(山岳ベース事件)があまりにも衝撃的で、個人的にはあさま山荘で起きていたことよりも、前段階の内容に対する嫌悪と恐怖が強く残ってしまいました。

映画は、連合赤軍メンバーの数人が雪山で警察に追い詰められた状態から始まります。前情報がないと、強盗集団が追い詰められているのか?と思って観ていてもおかしくない程、説明がありません。

原作者の佐々淳行氏は、あさま山荘事件の陣頭指揮に当たった方として有名ですね。晩年はテレビ番組に出演することも多かったため、この方の話し方に特徴があることを覚えています。

その佐々氏を演じた役所広司さんの演技に、どことなく佐々氏を感じられるのは、役所さん自身が意識していたことだとすると凄いなぁと思います。

実際に起きた事件なので、警察内部でどのような指示が出ていたかもわかるようになっています。
  • 山荘から人質を無事に救出すること
  • 犯人を生きたまま確保すること
  • 銃器は使用しないこと
など、警察上層部からはいくつもの足枷をはめられた状態で東京(警視庁)の部隊を長野に派遣する状況や、長野(長野県警)が頑なに東京のやり方を受け入れない様子を描きながら、あの有名な鉄球打ち込みの場面へと繋がっていきます。

バンバンと辺り構わず発砲する犯人側とは対照的に、銃使用が許可されずに見守るばかりの警察に対し、被害者家族や報道陣の苛立ちが募る頃、対策本部では革命軍制圧経験のある東京と、不慣れではあっても名誉を守りたい長野の意地の張り合いによる対立が顕著になって来ます。観ているこちらとしては、映画としての演出なのか、実際もこんな感じでモメていたのか?とイライラしてきます。

東京と長野の溝が埋まることなく強行突破に向かう様は、とてもとても上手く制圧できるようには思えず、こんな溝さえなければ10日も立て籠もらせることは無かったんじゃないの?という疑問すら湧いてきます。とはいえ実際の事件としては制圧されたことは周知の事実なので、あの鉄球の威力が相当凄いものだったんだろうなぁ…と思いながら観ていると、、、

なんか、自分が思っていた以上の壮絶な現場となっていました。

「これ、本当に日本の出来事なの?」と思うほど…


しかも最近の小洒落た刑事ドラマでは、まぁ〜見なくなった泥臭い突入ですよ。

ひと言で言えば、グダグダ

SATだのSWATだの、ドラマや映画でカッコよく突入するシーンを見慣れてしまった平和ボケ人間には、これこそが現実だと突き付けられ、あまりの過酷な現場に言葉を失いました。まさに命懸け。この映画を観るまで犠牲者がいたことすら知らなかったことに対し、申し訳なく思ったものです。

多少の演出はあるとしても、これが現実に起きた事件だということが本当に驚きです。映画の中でチョコチョコと起きる「え?」ということを、鑑賞後にWikiなどで確認してみるとそれが実際に「あった」ようなので、事件そのものが劇的な映画そのもの。考えてみたら、自分の家で立て籠もられて、自分が人質にされ、挙句に家をボコボコに壊されて…なんて、アンビリーバボー以外の何物でもないですよ。。。

ちょっと好きなシーンがありまして…

長野県警の対策本部で東京からの派遣部隊を迎え入れる場面があります。左右に分かれた長机に、階級に合わせて位置取りした名札が用意されているのですが、佐々氏の扱いがね…(笑)
一度見た時にはどういうことか理解できなかったので何度か確かめて、宇崎竜童演じる宇田川警視が後から合流する場面で、当時の佐々氏の立場が確定できるというか。長野側の右往左往が笑えます。

事件そのものは相当に過酷なものなのに、映画としてのストーリー展開はとても面白く、無料期間に何度も繰り返し観てしまいました。

また、この映画は徹底的に警察側の視点で描かれています。なので最後の最後まで犯人がアップで映る映像が無いため油断していたのですが、エンディングロールが流れる中、主要人物がひとコマずつ静止画とともにキャスト名が表示されます。その時に初めて何人か「あっ!!」と思う人物が演じていたことに気づきました。ほんの一瞬にビッグネームが関わっていますので、お見逃しなく。


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別の視点から見た「あさま山荘事件」


観始めてしまって、そもそも連合赤軍というものが、何をして何故警察に追われているのかという根本も理解していない自分に気づきました。

逆の立場から描かれた映画があることがわかり、こちらもU-NEXTで視聴可能だったため、時間をおかずに見てみることにしました。

それが 「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」 です。


こちらの映画はあさま山荘事件が起こるまでの過程を学生側の視点で描いたもの。前半では1960年代の安保闘争から激化する学生運動を、事実関係を淡々と時系列に並べて足早にナレーション進行していく形なので、本当に単なる実録なのかな…と錯覚しますが、所々に見たことのある俳優が登場するので、この使われ方でよく出演したなぁ〜と思っていると、後々様々な活躍を始めます。

前半部分のおかげでなんとなく学生運動の流れがつかめますが、育った時代背景の違いもあってか、当時の熱狂的な運動にはなかなか共感を抱くことができません。むしろリーダーが使っているカタカナを並べた言葉の意味がちっとも理解できず上っ面だけを流し聞きしますが、もしかすると、あのグループの中にも似たような人はいたのかもしれないな、と思い至り、最近よく聞く「同調圧力」こそが、あの熱狂を作り上げていたのかもしれないと感じます。

1970年代に入って学生運動の内容や中心となる活動メンバーの顔触れも変わり、あさま山荘事件へと近づいていくのですが、その前に、壮絶な、、、言葉を失う壮絶で過酷で陰惨な事件へと突入していきます。警察から追い詰められ、各地を転々としながらグループ内部で起きていた壮絶な出来事が、たまたま「あさま山荘」で終焉を迎えることになることがわかります。

「突入せよ!〜」とは違い、こちらの映画を観るには、かなりの覚悟がいると思います。特に、あさま山荘事件の前に起こる「山岳ベース事件」をご存じない方にはショックが強いと思うので、軽々に誰かに勧めていいものか迷う映画です。

この映画、3時間という超!長い尺で描かれているのですが、抑揚も無く淡々と進む前半で諦めてギブアップする人もいるかと思います。でも、話の核心を知りたいと思ったり連合赤軍ができるまでのことは取り敢えず知ってる、後で調べる、というなら、後半部分の山岳ベースでの訓練が始まる辺りから観てみてください。

彼らの目的は革命です。武装革命を掲げ、山中で訓練を始める辺りからグループ内の様子が変化していきます。いずれ終焉を迎えるにしても、避けて通ることは出来なかったのかと思うほど目を覆いたくなる出来事が延々と続きますが、これが事実だと受け入れて観る自信のある方には、しっかりと史実を目に刻んでいただきたいと思います。実は、以前Wikiで見たテキストのほうがエグいくらいなんです、ホントは。あれを初めて読んだ時は本当に滅入りました。ストーリーが後半に入ると「ここも描くんかい!」という個所が出てきます。映像で陰惨な場面を見せられることは耐え難い部分も多く、かなり早送りしてしまいました。なんとも後味の悪い映画です。ですが鑑賞後に「面白かったね」とか「演技がイマイチ」などで語るのとは別の次元で捉える映画だとも感じ、残すべき、観るべき映画だとも思います。

2本続けてみるなら「実録〜」を先に見たほうが後味としては良かったかもしれません。昭和初期に起きた学生運動がどのように始まり、どのような経過を辿ったかを知り、その終焉のきっかけともなるのがあさま山荘事件。そしてそのあさま山荘立て籠もり事件はどのような人々によってどのように制圧されたのかを両面から捉えられると考えて、2本合わせて観る価値は大いにあると思います。

あとは、人が集まって活動するときは、リーダーになってはいけない人がいるなぁと勉強になります。追い詰められた「実力無き弱いリーダー」ほど味方を追い詰めるものだなぁと。また、こういう事件を知ることで、人を見る目や危険察知の嗅覚を磨くことになるかもしれない。あさま山荘に続く様々な流れの中で起きた事件は、形は違えど、実はその後の日本でも間違いなく起こっているわけですから。あれとか、あれとか…。数々の事件を思い浮かべては、ちょっとした共通点を見つけることができます。




(参考)あさま山荘


警察から追われる形で学生たちが移動する際「レイクタウン」という言葉を聞いてもしや?と思って調べてみました。

正式には河合楽器製作所の健康保険組合が所有する「軽井沢保養所浅間山荘」
あさま山荘跡 地図を見る >>

軽井沢の中では振興の別荘地だと記憶しています。レイクタウン内にある軽井沢レイクガーデンを訪れたことがありますが、その近くでの出来事だとわかり改めて驚きました。

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2021年07月23日

縦スクロール読みのコミックが苦手

昨年から読み始めたコミックがいくつかあり、その中のひとつに「わたしの幸せな結婚」があります。ネットをフラフラしていると頻繁に登場して、ストーリーの美味しいところだけをチョコっとみせているあれ、目にしたことがある方も多いと思います。むしろ検索でこちらに辿り着いた方は、あれが気になったからココに来ているのかもしれませんね。

最初は無視を決め込んでいたものの、あまりに何度も出て来るので「無料で読める部分を読んでみて、面白くなければ止めればいいか」と、軽い気持ちでクリックしたのが始まりでした。この時点ですっかり罠に落ちているわけで…(笑)その辺は自覚しながらなんですけどね。


『わたしの幸せな結婚』分冊版(1)

願うのは、ほんのわずかな“幸せ”…。異能の家系に生まれながら、その能力を受け継がなかった娘、斎森美世。能力を開花させた異母妹に使用人のように扱われていた。親にも愛されず、誰にも必要とされない娘。唯一の味方だった幼馴染も異母妹と結婚し家を継ぐことに。邪魔者になった美世は冷酷無慈悲と噂される久堂家に嫁ぐことに…。和風ファンタジー×嫁入り。結婚から始まる恋愛の物語。


「はいからさんが通る(大和和紀 著)」世代のせいか、明治・大正時代をシチュエーションにした作品に弱いところがあり、それだけで評価がプラス何点か加算されて読み始めている気がします。そこに「異能の力」というパワーワードが入り込んでいる作品なので、もうワクワクが止まらない…。

実はこの作品を最初に目にした宣伝はめちゃコミックだったので、無料の数冊はそちらで読みました。他にも気になる作品は無料のところまで読みましたが、結局物語の核心部分に触れる頃には有料に切り替わるので、悩みに悩んで1カ月だけ試してみるつもりで会員登録をしました。

めちゃコミックは会員になる時に、複数用意されている月額コースのうちどれかひとつを選び、「月額料金=ポイント」になって、そこにボーナスポイントが加算されます。有料版を読む時点で各作品ごとに決まっているポイントが引かれていき、不足したポイントは後から買い足すことができます。余ったポイントは翌月に繰り越されます(50,000ポイント上限)。詳細に関してはめちゃコミックのサイトで確認してみてください。

めちゃコミでしか読めない作品もあり、まだまだ読みたい作品があるにはあるのですが、、、

ただ、何冊か読んでるうちに縦スクロールのコミック読みに疲れてしまいました。疲れるというか、酔ってしまうというか…。何かの待ち時間にサッと読むには良いのでしょうが、腰を据えて読むということには不向きな気がしました。場面によっては一画面に収まりきっていないこともあり、せっかくコマ割りを考えて描かれた漫画としては不本意な伝わり方にならないか?と疑問にも思いました。

そのうち慣れるのかなぁと期待しましたが、結局ポイントを全部を使い果たした時点で解約しました。そして、本当に続きを読みたいと思う作品だけを楽天で貯まっているポイントを使って購入し直しました。

あらためてPCの広い画面を使って見開き状態で読むと、やっぱり全然違うんですよね。

世代間格差というのでしょうか、スマホの画面でコミックを読み慣れている人達には違和感のないことも、昔ながらの文庫読み(?)にどっぶり浸かっている身には、まだまだ敷居が高いようです。

あ、めちゃコミを退会したとはいえ記録は残るようで、一度購入したコミックに関しては引き続き読むことができるようになっているので、この辺は良かったなと思います。


きっかけとなった作品の「わたしの幸せな結婚」はコミックで配信されたものを読み始めましたが、後になってライトノベルに原作があることを知りました。ちょうど私がコミックに手を伸ばした頃は昨年の10月頃だったと思いますが、そこまでに発刊されているコミック分冊版の終わり方が、とてつもなく先の気になる終わり方になっていて、まぁ〜、気になる気になる。原作のほうがずっとストーリーが進んでいることを知った私は、待ちきれずにそちらも購入してしまいました。

コミックと原作を比べると、ストーリーの進捗具合にはかなりの差があり、コミックは今月出版された最新版(17巻)で、原作の第1巻の終章に追い付きました。原作小説では主人公の成長や「旦那様」との距離の変化や、それぞれの心の機微が丁寧に描かれていて、苦労した美代が変わって行く様子に思わず「ふふふ…」と親目線で幸せな気持ちになったりしています。また、新しい登場人物や新しい事件が起こったりして、なかなか「幸せな結婚」に辿り着けていないのですが、諸々の解決に向かうと思われる第5巻がつい先日7/15に発売されています。

発売日当日に購入するのを忘れていたのですが、気づいたら楽天でお買い物マラソンが始まっているので、今はお買い物マラソン期間中の「5と0のつく日」を待っているところですw










2021年07月21日

動画配信してほしいドラマ代表【女は男をどう変える】

これだけ動画配信サービスが広がっても、どうしても配信に上がってこないドラマがありますよね。個人的に再放送を待つドラマがいくつかある中で、先だっての田村正和さんの訃報を耳にして以降、余計に思い出すのが、フジテレビで放送された『女は男をどう変える』です。

妻に先立たれた中年男性、、、といっても、それを演じるのは田村正和さまとくればショボ暮れたおじさんではなく、シュッとスマートでお洒落でダンディで…しかも弱小企業とはいえ、伝統あるチョコレート会社の社長という完璧な素敵なおじ様。今風に言えば「イケおじ」が主人公。

あるきっかけで出会った女子大生との恋愛物語なんだけど、コミカルなタッチでテンポよく進むストーリーが楽しくて、大好きなドラマでした。

脇を固める役者さんたちも、中条静雄、かとうかずこ、白川由美という安心安定のコメディドラマ常連の面々。そんな熟練俳優陣に混ざる鳥居かほりが初々しく、20歳以上も年の離れた男女の恋愛を描いても全く違和感を感じさせないものになっていました。鳥居かほりが画面に登場するだけで華やいで、ハツラツとした姿がこちらに元気をくれたものです。(敬称略)


と語ってはいるものの、

実は放送当時に第一話を観ていないのです。一体自分が何話目から観始めたのかも定かではなく、二人がどうやって出会ったのかを知らないまま今に至ります。

ドラマ全体をイメージで覚えてる感じで、最終回も「どうなったっけ?」という情けないありさま。

だからこそ再放送を願っているわけでもありますが…

時々思い出したようにDVDや動画配信でタイトルを探しますが、なかなか手の届く場所には見つけられないでいます。

DVD化のないドラマでも、地方では意外とサラッと再放送されてることがあるので、コロナで不要不急を呼び掛ける今なら、せめてBSなどで昔のドラマをどんどん放送してくれないかなぁと思ったりしています。

昨年は、このドラマと同様にもう一度観たいと思っていた『ママハハブギ』をTSUTAYA DISCASでレンタルしてみました。

もしかすると現在のコンプライアンス的には大丈夫かな?という部分もあるにしろ、「全てはドラマ」という割り切った振り切れ具合は潔くもあり、とっても新鮮でした。

最近のドラマには無いハチャメチャでドタバタな雰囲気は、やっぱり楽しかったです。

ドラマ覚え書き


ドラマ『女は男をどう変える』(全12回)


フジテレビ系列「ナショナル木曜劇場」で1986年1月9日から放送された。

出演:田村正和、鳥居かほり、中条静雄、白川由美、かとうかずこ、他


オープニング:安全地帯 「ガラスのささやき」 ⇒ レコチョクで視聴する




ドラマ『ママハハブギ』(全12回)


TBS系列でで1989年7月3日 から放送された。

出演:浅野温子、織田裕二、的場浩司、石田ひかり、白川由美、他


オープニング:PERSONZ 「Dear Friends」 ⇒ レコチョクで視聴する




『女は男をどう変える』のほうはDVD化すらされてないようですが、『ママハハ・ブギ』のほうは中古とはいえAmazonで見かけるし、レンタルサービスにも登場しています。

久しぶりに懐かしいドタバタドラマを体感したい方は、お近くのレンタルショップで探してみると良いですが、すぐに在庫がわかるDMM.comTSUTAYA DISCAS などのネットレンタルサービスを利用するのもおすすめです。








posted by 管理人 at 23:35 | Comment(2) | 昭和のドラマ

【複数のHDMI機器を接続】セレクタを通したら音が出ない現象発生

オーディオ関連の機器がHDMI規格のものばかりになってきて、テレビの後ろは大変なことになってます。

うちのテレビは10年以上も前の古いものなので、HDMI入力端子が2つしかありません。以前なら映像出力の端子は数種類から選べることが多かったのに、最近の機器はHDMIしか選択肢が無いものが増えましたね。到底2つでは足りないので、そのうちのひとつに「HDMIセレクタ(切替器)」を取り付けて、複数の機器からの映像を切り替えながらテレビに映し出すようにしています。

使っているのはコレ↓

[サンワサプライ] HDMI切替器(400-SW018)



今回 Fire Stick TV を購入したので、コードの長さや配置の関係を整理しながら、最終的にHDMIセレクタに Fire Stick TV を接続しました。 Fire Stick TV の初期設定は、画面の指示に従って行えば難しいことはないのですが、途中で音量の調整画面が出てきたときに音が出ていないのでおかしいな?と思いながら先に進みました。設定作業が終わり、試しにYoutubeの動画を再生すると音が出ていません。

セレクタには3つの機器を接続していますが、AppleTVからの音は出るのに、残り2つの機器に切り替えると途端に音が出ません。入力端子の位置を入れ換えてみましたが同じ。

なんでかなぁ〜と考えてみると、セレクタに繋いだ機器の中でAppleTVだけが古い!

何かの規格が違うのかな…

ちなみに第三世代のAppleTVです。

そこで、セレクタに接続した3つの機器のうちAppleTVだけを外してみると、残りの二つからも音が出るようになりました。

また、正しく接続された後で画面の表示を見ると、FireTVの画面表示も、さっきまでは全体が入り切っていなかったのに、修正後はしっかり収まっていました。

なんだかよく判りませんが、とにかく、執念の回復作業完了!
これで心置きなく楽しめます!

(関連記事)Apple TV で悩んでいたのに、Fire TV Stick 4Kをポチッてしまった… >>



Fire TV Stick 4K の詳細をAmazonで見る >>




posted by 管理人 at 21:00 | Comment(0) | 一般記事
2021年07月09日

アレクサ、ご機嫌斜め

昨日までは、勝手に「ディズニーメドレーを再生して」と言え言えうるさかったのに、今朝気づいたら、画面にログイン画面が表示されたまま変化がありません。

最近は怪しい手口の詐欺もあるので、こういうの、なんとなく嫌ですよね…

けれど動いてくれないことにはどうしようもないのでログインのための必要事項を入力するのですが、これがまた、拒否するのですよ…

Echoshow5の小さな画面をタッチするので、ミスタッチもあろうかと何度も見直し&再トライを繰り返しましたが、一向にログインできません。

やけになって「エイッ」と電源を切り、もう一度電源をONにしてその場を離れました。
暫くして戻ると、何事もなかったようにスライドショーが動いています。

考えてみると、昨晩アレクサが何かを話しかけていた気がします。
ヘッドフォンで音楽を聴いていたので、微妙に話し声が聞こえたことに「ゾワッ」と寒気を感じて振り向いたのですが、シーンと静まり返った部屋が、かえって不気味でした。

あの時に何かが起きていたのですかね?
自動的なアップデートでもあったのでしょうか?



Echo Show 5 (エコーショー5) スマートディスプレイ with Alexa、チャコール




posted by 管理人 at 11:39 | Comment(0) | アレクサ
2021年07月07日

知らずに観たとはいえ…【プレデターvsネイビーシールズ】


プレデターvsネイビーシールズ(字幕版)
製作年: 2018年
製作国: アメリカ
原題: ALIEN PREDATOR

プレデター好きの方にはどう捉えられているのか気になる映画ですw

途中で「ナニコレ・・・」状態でした。

随分前になりますが、テレ東の【午後のロードショー】でやっていたので観ました。気づいた時には始まって数分が経っていて、タイトルも知らずに観始めました。

ちなみに『ネイビーシールズ』は《United States Navy SEALs》米海軍の特殊部隊のこと。改めて調べてみるまで、ちゃんとわかってなかったワ!

午後ロードは大抵ザッピング中に立ち止まるケースが多く、大抵の映画が途中からの視聴になってしまいます。受け流すことも多いのですが、たまぁ〜に気になるものが現れます。

例えば「前に観たはずなのに記憶が薄れているもの」や「気にはなっていたけど観ていなかった映画」というものもあれば、映像や出演陣に惹かれるものなど、理由は様々です。

この映画、ジャングルの中で兵士たちが交わす言葉や、時々何者かに襲われるシチュエーションから、「あれ?これ、、、プレデター、、、かな?」という、漠然と感じるプレデター感。

ところが予告編ですら観た記憶のない映像とストーリーが続くので、

自分が知らないシリーズがあったんだ…と思い、本格的に見始めてしまいました。


以下ネタバレあります ↓↓↓↓












所々で「なんか変だな…」と思いながらも、知らないうちに増えてることが多いプレデターシリーズ。これもそのひとつだろうと思って観ていました。見続けました。最後まで。

午後ロードの悪い所はCMの多さと長さ。

「ここで?」というところでCMに入り、「まだやってる!!」というくらい、ひと仕事できてしまう長さです。

なので、いつからか本腰入れて観るような映画は録画して後追いすることにしています。そうでなければ、この映画も最後まで観なかったかもしれません。

ストーリーが進めば進むほど、いくら鈍感な私でも「そんなバカな!」ということがあるのですが、そんなバカな出来事がどう終結するのか、見届けなければなりません。

おかしなことばかりが続くので思わずツッコミを入れながら観るのですが、それ以上に、途中からは重大なことに気づきます。

まさに「ん?」としか書けない気づき。

ただ、流石にそこまで書くのは控えます。( ̄m ̄〃)ぷぷっ!



それにしても『ヤラレタ感』が強い映画でした。


この映画を観るなら、B級映画を観る心の余裕がある時に!


いくつかのサイトでレビューを見てみると、それはそれは酷評の嵐!!!!

えぇ、そりゃそうでしょう。そうに違いない。

私だって、直後はブー垂れてましたよ。

けど、まぁこうしてネタにできてることでもあるし、それはそれでよしとしますよ。

この映画を観る前の注意点をあげておくと、
「プレデター」シリーズを一度も、ひとつも観たことが無い人は観ないほうが良いと思います。多分、何をやってるのかがサッパリわからないと思うから。

逆に「プレデター」を観たことがあるのに、「あれ、なんでこのシリーズを見落としてたんだろう」と言う人なら、違った角度で楽しめるかもしれません。ただし、時間と心の余裕がある時!が大前提!!

「あれ?」「あれれ?」と思いながら観るのが、実は正解な気がします。

B級映画が大好物という人や、酷評に対して敢えて果敢に立ち向かう心の余裕がある方には、ぜひ最後まで見届けていただいて、壮大なコケとツッコミを入れていただきたい!!!!

最後まで観た人なら突っ込む言葉はほぼ同じだと思います、きっと。あ、だからって、この記事を参考に観たのに本当に無駄な時間を…とかはナシでお願いしますねw

ここだけの話、、、
実は、もう一度観てみたい気もするのですよ、この映画。憎めないあざとさ、とでもいうんでしょうかねぇ。鑑賞直後は怒りにも似た気持ちがあったのに、不思議なものですよね…。




映画プレデターシリーズ 全部観た?


シリーズが増えると、自分が観たタイトルと中身が一致しなくなって困るんですよ。
最初の作品だけは絶対に間違えないけど!

時系列をまとめてみます。

公開タイトル備考
1987プレデター主演:アーノルド・シュワルツェネッガー
記念すべき第1作。
1990プレデター2『プレデター』の続編。
1997年のロサンゼルスが舞台。
2010プレデターズ理由もわからず密林に集められた人々と
プレデターの死闘が描かれる。
2004エイリアンVS.プレデター舞台はある島の遺跡の中。
2007AVP2 エイリアンズVS.プレデターあれ? まだ観てないかも…
2018ザ・プレデター追うプレデターと追われるプレデターが登場する。

ここに「vs.ネイビーシールズ」が無いのがミソですね。

並べて初めて2007年公開の「AVP2 エイリアンズVS.プレデター」を観てないことに気づきました(汗)


驚いたことに、プレデターのアメリカンコミックまでありました。

レビューが好評なので、気になっちゃいます








2021年07月02日

ソロデビュー45周年…ですよね〜

浜田省吾が約6年ぶりにニューシングルを発売したというニュースを目にしました。
Amazonでは特設ストアまでできていたので覗いてきました。

浜田省吾 New Single『この新しい朝に』& ソロデビュー45周年記念キャンペーン 「SHOGO HAMADA 45th Anniversary “DISCOGRAPHY COLLECTION”」

ソロデビュー45周年、、、 45周年!!!!

そりゃそうですよね、うん、そうだそうだ。と、自分の年齢を振り返る。。。(笑)

特設サイトでは発売記念のキャンペーンが告知されています。

対象商品をお買い上げいただいたお客様に下記特典3点をセットにしてプレゼントいたします。
メーカー特典内容
・オリジナルポストカード(3種のうちランダムで1種)
・ディスコグラフィシート(現在発売中の浜田省吾作品(DC、DVD、Blu−ray)カタログ)
・キャンペーン応募ハガキ


ということで、歴代のCDがズラッと並んでいます。
それを眺めながら、人生は音楽と共にあるなぁ、としみじみ…。

私が初めて浜田省吾という人を知ったのは中学生くらいの頃だったかな。お兄さんの影響を受けたという友達がハマショーのことが大好きで、切り抜きなんかを持って来ていました。

特設サイトに並んだジャケットの中で「おぉ!」と思ったのが『LOVE TRAIN』で、短パンにラガーシャツという、なかなかインパクトのあるもの。



ただ、ジャケットに記憶はあるものの、中身の楽曲に関する記憶がありません。
あの頃は子供が持っているレコードプレーヤーなんて、せいぜいドーナツ盤が再生できるオモチャのようなもので、本格的にLPレコードを再生するには父の所有する「ちゃんとした」ステレオが必要だったのですが、なかなか簡単に貸してもらえるものではありませんでした。また、LPレコードの扱いに慣れていないので、人様の大事なレコードを借りるなんて無理無理!!という感じでした。

個人的に一番よく聞いたアルバムは社会人になってからの『J.BOY』と『FATHER'S SON 』で、仕事で疲れた身には沁みました〜。歌詞の内容が沁みるのもあるけど、ハマショーの声に癒されるというのもありますね。パワフルなのに、不思議と心に沁みる優しい声がいぃんですよねぇ。この二つのアルバムはCDとして所有しているので今でも聴こうと思えば聴くことができますが、

遡って、レンタルレコードとして借りた『君が人生の時』や『愛の世代の前に』はダビングしたテープがいつの間にか手元から消えていて、再び聴くことは無いと思っていました。

昨年、何がきっかけか浜田省吾のライブ映像を、動画配信サイトで視聴することが出来ました。

驚くことに、ご本人が動いて歌っている姿を見るのは初めてで、「動いてる!」という衝撃と感動とともに、そのカッコよさに惚れ直しましたョ。

その感動を引きづっていた時、これまた偶然にAmazon Music Unlimitedの無料体験を始めたものだから、これは!と思って検索したら、懐かしいアルバムがズラぁ〜ッと出てきて感動しちゃいました。


Amazon Music Unlimited 詳細を見に行く >>


本当に、便利な世の中になったものですよねぇ。

この時、強い味方になってくれたのが Audials というソフト。元々はYoutubeの動画をダウンロードする目的で所有していたのですが、備えあれば憂いなし ( ´艸`)

現在の最新バージョンは Audials One 2021 となっていますが、Web上で配信されている動画/音楽を簡単にパソコンに録画/録音することができるとぉ〜っても便利なソフトなんですよ。ダウンロードと同時に楽曲情報までちゃんと設定してくれちゃいます。たまぁ〜に、不明な楽曲扱いされるものもあるので、完璧とは言えないのかもしれませんが、まぁ許容範囲ということで。

懐かしいような、新しいような。そんな発見ができた楽しい時間を過ごすことができますので、Unlimitedの無料体験、お勧めですよ!






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