2017年08月08日
コードブルー3rd第5話
【コード・ブルー 〜ドクターヘリ緊急救命〜 THE THIRD SEASON STORY5】
【寄り添う人】
藍沢耕作(山下智久)は天野奏(田鍋梨々花)の緊急オペと別の患者の急変への対応に夜通し追われ珍しく医局でぐったりしてしまう
そこに藤川一男(浅利陽介)がトマトの箱を腕一杯に抱えて出勤して来た。妊娠中の冴島はるか(比嘉愛未)が今唯一食べられるのがトマト。藤川は、冴島が他の食べ物は受け付けないのでトマトがないと機嫌が悪い…と愚痴を言ってはいるが幸せそう
緋山美帆子(戸田恵梨香)は友達の話しとして、気になる男性に妻がいた場合について白石恵(新垣結衣)に相談。しかし、白石に不倫はいけないと大声で返されてしまい、緋山は相談する相手を間違えたと後悔する
そんな時、翔北救命センターに下水道工事中の作業員が増水のため流され、救助に当たっていたレスキュー隊員1人も負傷しているとドクターヘリの要請が入った。白石、名取颯馬(有岡大貴)、雪村双葉(馬場ふみか)がヘリに乗り込む
現場に着くと、名取はレスキュー隊員で意識のあるベテランの倉田正敏(大谷亮介)らの処置にあたり、白石と雪村は溺水で意識不明の作業員、吉崎孝司(長谷川慎也)をヘリで救命センターに搬送した
初療室で吉崎の治療をしていると、雪村が冴島の様子がおかしいことに気づく。と、次の瞬間、冴島は倒れ込んでしまった
一方、別の病院に受け入れてもらった倉田の容態が急変し翔北救命センターに戻された。倉田の状態を判断した名取は動揺するのだが…
《全面バックアップで医療監修を務めている千葉北総病院救命救急センターのブログより》
第5話の医療シーンのポイントは名取のアンダートリアージ(過小評価)でした。出動中に別の救急現場からドクターヘリ要請がかかるのは、実際にもよくあることです。患者がどんな状態なのかは消防からの情報で判断するしかありません。この場合、上級医はより重症だと思われる方に向かいます。ここで重症者の方に向かえるようになれば「一人前」ということです
名取はレスキュー隊員の倉田を近隣の二次病院に搬送をしました。私たちはこれを「Jターン」と呼んでいます(翔北に搬送すれば「Uターン」ですね)このJターンで一番イヤなのが搬送先の病院から「実は重症でした」と連絡が入ることです。チラッと映った骨盤のX線写真はopen book typeの骨盤骨折でしたが、藤川が「これなら気づかないこともあるかな…」とチョット皮肉っぽく?言っていましたが、現場での骨盤骨折の診断は簡単ではありません。写真上のような診察をすれば分からないことはなかったでしょうけれど、おそらく名取は、倉田の上腕骨骨折による痛みにダマされて骨盤の痛みを軽くみてしまったのかも知れません
名取は倉田に「レスキューの現場に条件のいい時なんて無い。ドクターヘリの現場だって一緒だろ」と言われましたが、まったくその通りで、時間も検査機器も限られる現場では診療の精度にも限界があります。その精度を如何に高くするかがフライトドクターの勝負どころなのです
《命から逃げない、藍沢先生より、相手の悲しみの深さがわからない夫婦へ》
『結婚の目的は幸せになることなのか』
『そもそも幸せってなんだ』
『俺にはよくわからない』
『だが、わかっていることが一つある』
『おまえは毎日、悲しみが溢れるこの救命で、皆に明るさをもたらしている』
『それは凄いことだ』
『結婚なんかすれば色々あるだろう』
『でも、どんなときでも、おまえの家庭はきっと明るい』
『人は幸せになるために結婚するんじゃない』
『辛い毎日を二人で乗り越えていくために結婚するんだ』
『俺はそう思う』
『医者の重要な仕事の一つ』
『痛みを取り除くこと』
『そのために医者は勉強し、あらゆる手段をこうじる』
『しかし、患者の痛みを正確に理解できる医者はこの世に一人もいない』
『痛みとは、その人でなけれ決してわからないものだから…』
『人は他人の痛みはわからない』
『医者と患者に限らず、夫婦、親子、友人、どんな間柄でも、それは同じだ』
『しかし、痛みを教えてくれる、自分の側にその痛みを分かち合いたいと思ってくれる人がいることを…』
『その存在に気づかせてくれる』
第5話平均視聴率13.8%
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