2017年07月24日
コードブルー3rd第3話
【コード・ブルー 〜ドクターヘリ緊急救命〜 THE THIRD SEASON STORY3】
【命より大切なもの】
『命とその人が命よりも大事だと思っているもの。どちらかを選ばなければならないときどうすべきなのか?』
藍沢耕作(山下智久)はあらためてこの問題に向き合っていた
藍沢が脳外科医で出会った患者の天野奏(田鍋梨々花)は将来を期待される14歳の天才ピアニスト。しかし彼女の脳は腫瘍におかされていた。指先の動きなどを司る様々な中枢が入り込んでいる部分に腫瘍を抱えている。今手術をすれば奏の命は守られるが、ピアノを弾けなくなるというリスクが伴う。両親は早期の手術を望むが、拒否し続ける奏に現在の担当医、新海広紀(安藤政信)は頭を悩ませていた
一方、救命には渓流で足を滑らせて転落した男性、緒方博嗣(丸山智己)が運び込まれる。こだわりの料理人として注目を集めている緒方だが、頸椎に脱臼骨折というダメージを受けていた。この状況下にあって自分が仕留めたイワナのことを心配する丸山に緋山美帆子(戸田恵梨香)は興味を持つ
そんな中、森林公園で倒れていた男性救出のためドクターヘリ要請が入り白石恵(新垣結衣)らが救出に向かった
藍沢たちが病院で待機していると、白石からドクターヘリの機内に原因不明の汚染が発生したとの報告が入る。藍沢たちは初療室周辺とヘリポート、緊急外来を立ち入り禁止にするなど異例な事態に備える
藤川一男(浅利陽介)は身重の冴島はるか(比嘉愛未)も汚染されたヘリに同乗していることを思い出し、即座に走り出すのだった
《全面バックアップで医療監修を務めている千葉北総病院救命救急センターのブログより》
第3話の手術シーンは「ダメージコントロール手術」でした。大量出血時には血液の凝固機能が低下し、どれだけ外科的に出血を止めようと試みても、どこからともなく出血が続いてしまう状態に陥ります。そこで出血部位にタオルやガーゼを詰め込んで圧迫し(パッキング)、一旦手術を中断します。
その後、集中治療室で全身の状態を改善させてから手術を再開するのです
私たち北総救命がもっとも得意とする外傷治療戦略です
白石は灰谷に、「ダメージコントロールの一番のポイントは、臆病であること」と伝えます。臆病だからこそ、無理な手術の続行を中断できる、「勇気ある撤退」ができるのです。中断後、患者さんの状態に改善が無ければ手術の完結はできません
その意味で、「ダメージコントロールは、患者さんの生命力に問いかける行為」という藍沢の言葉は、われわれ外傷外科医にとっても面白い視点だと思いました
《ダメージコントロール手術とは》
ダメージコントロール手術とは、重度腹部外傷患者に対する初回手術において、止血手術、腸管損傷の縫合閉鎖、タオルパッキング等を迅速に実施した後に、患者を一度集中治療室等に収容し呼吸循環管理等により全身状態の改善を図り、二期的又は多期的手術によ り根治を図る段階的外科治療のことである
《命から逃げない、藍沢先生より、自殺未遂患者さんの家族へ》
『ご主人が本当に生きたがっていたかどうかは私達にもわかりません』
『ですが、少なくとも身体は生きたがっていた』
『ダメージコントロールは患者さんの生命力に問いかける行為です』
『心が、こたえてくれるまでには、きっと、もっと時間がかかると思います』
第3話平均視聴率14.0%
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