2017年07月11日
食生活の改善と癌
空前の猫ブームですが…
お庭を荒らす野良猫…放飼猫…対策に疲れたので…
放置栽培ほったらかし家庭菜園です
【食生活の改善と癌】
社会的影響力のある著名人がブログで自らの闘病の軌跡を発信することで、多くの人が『命』『愛』『死』について考えるようになりました
欧米型癌の代表は乳癌です。食生活の欧米化により、日本でも乳ガンが急増しています。肉類を多く食べるようになったことが背景にあるようです。ほとんどの癌が長年の生活習慣によって発症すると考えられています
【石原結實イシハラクリニック院長、医学博士の記事より】
ガンという病気は、診断や治療が2〜3ケ月遅れても、生命の予後が大きく左右される代物ではない
がん細胞が体内に1個発生して医学的に発見できる最小の大きさ(直径0、5センチ=1グラム=がん細胞10億個)になるまで、10年から30年、平均約19年かかるとされている
1960年から9月は『がん征圧月間』と銘打って、官民あげてガンの予防、早期発見が叫ばれているし、がん検診を受ける人も年々増加しているのに、がん死者数は減る気配はない。それどころか、どんどん増加し、いまや年間のがん死者数は38万人を超えている。ちなみに75年のガン死者数は約13万人である
60年以降、日本人の食生活は、米・芋類の摂取が減少し、肉、卵、牛乳、バター、マヨネーズなどに代表される高脂肪食、いわゆる欧米食の摂取が増加してきた。それとともに日本人に多発していた胃がん、子宮癌は減少していき、欧米人に多い肺癌、大腸癌、乳癌、卵巣癌、子宮体癌、前立腺癌、すい臓癌、食道癌などで亡くなる人が増えてきた
脂肪(コレステロール)からは卵巣のなかで女性ホルモンが、睾丸のなかで男性ホルモンが合成される。女性ホルモンの過剰は、乳がん、卵巣がん、子宮体ガンの、男性ホルモンの過剰は、前立腺ガンの発生を誘発する
今、30〜50代の若い人たちに蔓延している癌対策として『早期発見』をするに越したことはないが、癌という病気を生物学的にみた場合『早期発見』でも遅すぎるのである
がん診断はある日突然なされるが『潜伏期間は約20年』もあるのだから、毎日の食生活で予防することがもっとも大切なのである
『アメリカ人はがん、心筋梗塞、脳梗塞、肥満で悩む人が多く、医療費が国の財政を圧迫する』として1975年、アメリカ上院に『栄養改善委員会』が設けられ、医学者と栄養学者に全世界の栄養状態と疾病の発生状態を調べさせて、1977年に米国民に向けて発表されたのが、5000ページにも及ぶ『Dietary Goals for the United States(米国の栄養目標)』である
これを読んだマクガバン上院議員(当時)が『我々は馬鹿だった。造病食、殺人食を食べていた』と言って涙したのは、有名な話だ
『Dietary Goals for the United States』は要約すると
果物、野菜、未精白の穀物(玄米、黒パン、とうもろこし)、魚介類、植物油、脱脂粉乳を多く摂取し、肉、卵、牛乳、バター、砂糖、塩、脂肪の多い食物は少なめに摂ること、というものである
この「通達」により、日本食は『世界一の健康食』とのお墨付きが与えられ、アメリカには多くの和食レストラン、寿司屋、天ぷら屋がつくられ、家庭内でも和食を食べる人が多くなった
その結果、34年後の2011年には米国人のがん死亡者数は約17%、心筋梗塞による死亡者数が約58%も減少した
日本も国家レベル、行政レベルでこうした食生活の改善の取り組みを行わないと、早晩、10代の後半で乳癌などの欧米型ガンを患う患者が出てくることが懸念される
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