2017年05月28日
天道虫
空前の猫ブームですが…
お庭を荒らす野良猫…
放飼猫…
対策に疲れたので…
放置栽培ほったらかし家庭菜園です
《テントウムシ》
てんとう虫は、漢字で書くと天道虫。天道=太陽神、太陽に向かって飛んでいく虫、天への道を教えてくれる虫、世界の多くの国で、幸運をもたらす虫、神様の使いとしてやって来た虫として、他の昆虫とは違ってすごく良いイメージを持たれており、とても大切に扱われる存在なのです
《幸せを呼ぶ、てんとう虫》
フランスでは、てんとう虫が止まると、どんな心配事も一緒に飛んで行ってしまうと言われ、とても喜ばれます
ベルギーでは、若い女の子の手にてんとう虫が止まると、一年以内に結婚すると言われて、幸運の象徴とされています
スイスでは、夫婦に赤ちゃんが授かる前兆だと言われています
アメリカでは、家の中でてんとう虫を見つけると吉兆と考えられており、その星(斑点)の数だけお金が舞い込むと言われています
アジアの多くの国では、てんとう虫は人の言葉がわかり、神に祝福された生き物であると考えられ、とても大切にされています
甲虫目のてんとう虫科に属するてんとう虫の仲間は、世界で4500種ほどおり、日本には約200種が生息しています。半球状の体型と色鮮やかな体色が特徴で、赤地に黒の水玉模様のものが特に有名です。背中の模様が派手である種が多く、名称も、背中の色や水玉の斑点の数で命名されているものが多い
《ナミテントウ》
アブラムシを大量に捕食するので、益虫と呼ばれ、大切にされています。黒地に赤の二つ斑点や赤地に黒の多数の斑点、無地のものなど色柄が複数あり一定ではありません
《ナナホシテントウ》
アブラムシを大量に捕食するので、益虫と呼ばれ、大切にされています。赤地に黒の七つ星(斑点)の柄です
《死んだふり、毒ガス、天敵知らず》
てんとう虫は、成虫も幼虫も、驚いたり敵が近づくと、死んだふりをしてまったく動かなくなり、しばらくするとまた動き出しますが、悪臭を放つアルカロイドを含む苦みのある黄色い液体を分泌します。外敵を撃退するためのものです。成虫の硬い外皮と毒々しい背中の模様、てんとう虫は派手で目立つ存在であり、適度な大きさであるにもかかわらず、鳥類や他の昆虫に捕食される機会はほとんどありません
《益虫》
ナミテントウ、ナナホシテントウのように、アブラムシやカイガラムシを食べる肉食性のテントウムシが、益虫として広く世の中に知れ渡り、大切にされています
肉食性のてんとう虫は、化学薬品などの農薬を使わずに農業害虫を退治する生物農薬としても積極的に活用されています
キイロテントウ、白い14個の紋があるシロホシテントウは、ウドン粉病の原因になる菌類を食べてくれるので、益虫として扱われています。キイロテントウは、体長5ミリほどでナナホシテントウの半分ほどしかありません
ウドン粉病とは、ぶどうや桃、キュウリ、バラなどの葉の上にうどん粉を撒いたように白い菌が広がる植物の病気です
《害虫》
草食性のてんとう虫は、ほとんどが害虫扱いされています。背中に毛が生えているものが多く、甲虫特有のつやのあるテカテカ感が見られません。28の星(斑点)があるニジュウヤホシテントウは、ジャガイモの葉などを食べます。テントウムシダマシなどと呼ばれ、ニセモノ扱いされることがあります。草食性のてんとう虫は、特にナス科の植物の葉を好んで食べます
《てんとう虫の寿命》
てんとう虫の成虫は、交尾のあと数十個ほどの卵を産みます。卵は黄色からオレンジ色のきれいなものが多く、およそ2日程度で孵化します
てんとう虫は、卵→幼虫→蛹→成虫と姿を変える完全変態の昆虫です。卵から成虫までおよそ3週間ほどです
成虫になると10日ほどで交尾を開始し、メスは一日おきくらいに数十個ほどの産卵を繰り返します
てんとう虫の寿命は2ヶ月程度ですが、条件が良いと一年近く生きる個体もありますし、秋に生まれた個体は倒木や岩陰などで越冬し、春にまた活動を再開します
ナナホシテントウは単独または数匹程度で越冬しますが、ナミテントウは、数十匹からそれ以上の大集団になって越冬することが知られています
《てんとう虫の夏眠》
てんとう虫は、アブラムシが少なくなる真夏には、休眠に入ります。これを夏眠といいます。落ち葉の下などの涼しい暗いところに行き、じっとして夏の暑さに耐え、エネルギーの消耗を防ぎます。やがて涼しくなり、アブラムシが増えてくると活動を再開させます。夏の間でもアブラムシがいれば活動します
《テントウムシで無農薬》
てんとう虫は1日に100匹のアブラムシを食べるので、アブラムシが大発生した野菜でも、てんとう虫を放すことで退治が可能です
《ニセアカシア》
ニセアカシアの樹液には、てんとう虫にとっての毒が含まれているので、ニセアカシアに付いたアブラムシは、てんとう虫に食べさせてはいけません。北米原産の白い花を咲かせる木で、街路樹など、日本でも普通に見られる樹木のひとつです。花は天ぷらにして食べると甘くておいしいそうですが、ニセアカシアは恐ろしい木です
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