この度管理人が注目していたゲーム、「オメガラビリンスZ」が発売されました。
公式ページがオープンしたのは3月であり、発売までは約4ヶ月ほどあって待ち長いと思っていましたが、気付けばもうその日を迎えたとは、やはり時が経つのは早いものです。
1作目である「オメガラビリンス」は、腹立たしい敵や罠に邪魔立てされながらも全ダンジョンをクリアした管理人にとって、なかなかに思い出深いゲームです。
ストーリーやゲームシステムには一見するとネタにしかならないように思える部分もありますが、総合的には歯応えのあるローグライクRPGになっていて、予想以上に楽しませてもらいました。
続編が出るといいなと密かに願っていたところ、今回偶然にも「オメガラビリンスZ」の発表によってその願望が叶うことになり、やっぱりゲーマーは辞められそうにないと思う今日この頃です。
さて、今回の記事ではそんな「オメガラビリンスZ」に備えるつもりで、1作目である「オメガラビリンス」を管理人が気に入った点を中心にあれこれと語ってみようと思います。が…
注意
ここから先は、「オメガラビリンス」のネタバレを含みます。
ゲームを自力で楽しみたい方は、本記事を閲覧せずにお引取りください。
ネタバレされても良いという方のみ、続きをご覧ください。
ゲームを自力で楽しみたい方は、本記事を閲覧せずにお引取りください。
ネタバレされても良いという方のみ、続きをご覧ください。
…よろしいですね?
では、記事を続けます。
ストーリーについて
ストーリーをざっくりまとめると、胸を大きくしたいと願う主人公・朱宮愛那(あけみや あいな)が、親友の美桃なこ(みとう なこ)と一緒に何でも願いを叶えてくれると伝わる「美の聖杯」が隠された洞窟へと入ったことで、なこの失踪をはじめとした聖杯絡みの事件に巻き込まれる…という流れになっています。
ジャンルそのものは「不思議のダンジョン」などで知られるローグライクRPGになるわけですが、ダンジョンでモンスターを倒すと女子力が具現化した力「ωパワー」が溜まってキャラクターの胸が大きくなり、最大(Kカップ)になるとパラメータが大きく上昇するというシステムが実に独特で面白いものでした。
ネタっぽく思えますが、見た目的な意味でも実用的な意味でも、キャラクターの胸を大きくしたくなること請け合いの仕様です。
キャラクターについて
登場人物はプレイヤーキャラクターが5人、ノンプレイヤーキャラクターが3人の計8キャラクターです。いずれも個性豊かな面々で、当然それぞれに魅力がありますが、本記事では管理人が特に気に入ったプレイヤーキャラクター3人について語ることとします。
まずは主人公の朱宮愛那から。
登場後二言目に口走る台詞がこれ
明るく前向きで、気付けば仲間達の中心にいるような人物です。
その言行を見守る機会が多いことに加え、巨大な化け猫やドラゴンといった幻想的なモンスターを前にして即座に順応しつつ余裕でジョークを口にする仲間達に突っ込みを入れるなど現実的な感性をしているため、プレイヤーが感情移入しやすい印象を受けました。
ストーリー上では、なこを皮切りに仲間達を次々とモンスターに捕われるものの、幾度もダンジョンに挑んで全員を助け出して最後には事件の黒幕を倒すという、正統派な主人公として活躍します。
本作のストーリーの発端にもなった「胸を大きくしたい」という愛那の願いは、二次元の女性キャラの中からはいくらでも同志を見つけられるほどありふれたものです。
しかしそのありふれた願望は、両親がいないことやその両親の代わりになった祖母が来ることを授業参観でイジられ、悲しさや寂しさから泣いていたときに祖母に抱きしめられて慰められていた、という意外と重みのある経験に由来して生じたものでした。
愛那は件の祖母の大きな胸に抱かれていると安心したという思い出から、「立ち居振る舞いだけじゃなくってスタイルも良くなくっちゃ」と考えるようになったと語っています。
結論を言えば、愛那はダンジョンの中で胸が大きくなったりしたことで「自分に合った大きさがある」と考えるようになり、本作の一連の騒動を解決した際には、聖杯に頼ろうとしていたことが情けないと自身を恥じると同時に、努力をすればいくらでも自分を輝かせられるとの結論に達し、胸を大きくする願いにはこだわらなくなるという成長を見せてくれます。
この度発売された続編では、愛那とは逆に胸を小さくしたいと願う新キャラクターが登場するようですが、方向性は違えど同じ胸に関わる悩みを持つその相手に、成長を遂げた彼女がどう対応するのか、注目されるところです。
ダンジョン攻略中に使えるスキル4種類の内訳は、攻撃系3種類と、回復系1種類。
攻撃スキルと回復スキルを両方持つという点は、5人のプレイヤーキャラクターの中で唯一無二の特徴です。
ただし残念なことに愛那の回復スキル「ハートフルレイン」はHPの回復量が50ポイントと少なく、15ターンの間攻撃力をアップさせる追加効果の存在を考えても、後半のダンジョンではあまり役に立ちません。回復アイテムを節約したい状況で、なおかつその節約が可能なだけの余裕があるときに使うくらいが丁度良いかと思います。
一方で部屋全体に防御力無視のダメージを与える「オメガインパクト」は、ふざけた感のある説明文に似合わずモンスターフロアで特に重宝します。
主人公だけあって、分かりやすく攻撃向きの性能になっていると言えるでしょう。
続いては愛那の親友、美桃なこについて。
名前に「桃」とあるようにピンク色の髪の毛や上着が目を引く彼女は、ゆるそうな見た目通り天然でお気楽でマイペースな人物です。
ただそのお気楽な構え方ゆえに、仲間が捕まったことに責任を感じる愛那を元気付けたり、最終決戦前には終わったら皆でケーキを食べようと発案するなど、パーティをやんわり盛り上げるという地味ながらに無視できない役割を担っています。
お化けの類は嫌いと言う割にモンスターはあまり怖くないらしく、実際に愛那がたじろぐようなモンスターを前にしても呑気にズレた発言をかましたり、さらりとキツい悪口を言ったりと、不思議な度胸を見せ付けます。
料理好きで特にお菓子作りが得意なようですが、毎日のようにお菓子を作って食べさせた結果愛那を太らせた前科を持つ、意外と罪作りな女です。
ストーリー上では、愛那と一緒に聖杯を探しに洞窟へ踏み入るものの早々に何処かへ消えた挙句モンスターに捕まってしまうという、主人公が男性だったら確実にヒロインポジション行きの扱いを受けます。
その展開上、物語の冒頭から登場しているものの実際に彼女を連れてダンジョンの攻略に挑めるのは中盤になってからであり、ややもどかしい思いがします。
ダンジョン攻略中に使えるスキル4種類は、満腹度を回復するスキルが2つ、HPの自然回復を早めるスキルが1つ、HPを回復して状態異常も治すスキルが1つと、いずれも回復に関係するものになっています。
このうちHPの自然回復を早める「おまじない」だけはさほど使用を迫られる機会がありませんが、他の3種類のスキルは満腹度やHP、さらには状態異常までアイテムに頼らずに回復できるため、需要は常について回ります。
この3種類のスキルが使用可能な状態を維持することで、生き延びる確率は大きく変わると断言しても過言ではありません。
ただし全てが回復系のスキルであるため、必然的に攻撃手段が武器とアイテムのみに限定されることになり攻撃面に不安が残るというデメリットも抱えています。
特にモンスターフロア等で複数の敵を同時に相手取ることに不向きなキャラクターなので、装備品やアイテムでフォローする重要性は、スキルで広範囲に攻撃を行える他の4キャラクター以上に大きいと言えるでしょう。
ちなみに余談ながら、管理人が最も気に入ったキャラクターが、この美桃なこです。その理由は…
そうであってくれないかなと期待してました
弟持ちの姉キャラだったからです。
姉キャラ好きとしては、この一言だけで好感度が急上昇しました。
もっともなこの弟は、なこの話の中でその存在と大まかな人となりが語られるだけで、劇中には顔どころか名前さえも登場しません。
ただ、なこが作った大量の食事を無理を押して食べていると思われる(なこによれば「泣きそうになるくらい喜びながら食べる」らしい)など、姉を気遣っている節があり、男嫌いな妖精・パイをして姉想いのいい弟と言わしめるくらいには好人物であることが窺い知れます。
なこの方も弟を頻繁に「カワイイ」と称しているので、ブラコンと認定してもいいかもしれません。
ブラコンな美人の姉キャラが好きな身としては、続編の「オメガラビリンスZ」でも弟の話を喋るなこを拝めることを期待したいところです。
そして、生徒会長の白金美玲(しろがね みれい)について。
頑張り屋なお姉さん
才色兼備で物腰穏やかな彼女は、人に気付かれないところでかなりの努力を重ねる向上心の塊のような人物です。
試練やチャレンジという言葉を聞くと燃えると口にするだけあって、劇中で苦難にめげる様子がまるでなく、強力なモンスターを前にしても怯むことなく立ち向かう頼もしい先輩の顔を見せてくれます。
納豆等のネバネバした物は苦手のようですが、トップに立つ人間に欠点があるとついてくる人達が不安になるとの考えから、ゆくゆくはそんな些細な弱点さえも克服する気でいるようです。
ストーリー上では、事件の裏で暗躍する人物に操られて愛那と戦った後、正気には返ったもののその戦闘でのダメージのせいかモンスターに捕われてしまい、愛那達に助けられて仲間入りするという役回りになります。
管理人がこの美玲を気に入った最たる理由は、情熱的なチャレンジャーであること以上に、時折見せるあられもない姿が普段の凛とした振る舞いとかけ離れていて面白かったことにあります。
ストーリー上では巨大な化け猫のモンスターの力であちこちくすぐられて全身が敏感になったために手を取られただけで笑い転げる姿を見せるのみですが、「悶絶☆覚醒」ではさらに乱れることも…
ありとあらゆる箇所で18禁作品にされても仕方がなかった本作ですが、その中でもこの美玲と前述のなこの「悶絶☆覚醒」のシチュエーションは特に危いです。17歳未満には見せられないかもしれません。
ダンジョン攻略中に使えるスキル4種類は、攻撃系が2種類と、補助系が2種類。
部屋内のモンスターに防御力無視のダメージを与える「ネオグリモワール」が、愛那の「オメガインパクト」と同様にモンスターフロアで役立ちます。説明文によれば、魔術書を読み解いてマスターした技とのことで、ここでも彼女の努力家ぶりが発揮されています。
愛那やなことは異なり、回復系のスキルを全く持たないため、回復アイテムを保持するべき時と利用するべき時の見極めがより肝要です。
厄介だった奴ら
次は、本作に登場したモンスターの中でも、特に嫌だった種族について語ってみます。
まずは「ヨロイ種」。
プレイヤーの装備を弾いて丸腰にしてくる、ローグライクRPGではかなり嫌な部類の敵です。
管理人はこいつに装備を弾き飛ばされた挙句、その装備が別のモンスターに命中して消え去った不愉快な思い出があります…
この種族に対しては、装備を飛ばされても回収できる位置関係を取ることが必須です。ただ、装備している物しか弾いて来ないので、最悪の場合は一時的に装備品を外して戦うことも1つの手だと思います。
次に「ドッス」種。
離れたところから突進を仕掛けてくるモンスターです。
文章でまとめるとそれだけの相手なのですが、最上位種「メガッス」の突進は威力が高い上に喰らうと鈍足状態にされるため、1対1でもややこちらが不利です。
言わずもがな、他のモンスターが一緒にいるとさらに危険度は増します。
魔法攻撃に弱いのでそれで攻め立てるのが定石だと思いますが、「聖女の剣」と「聖女の盾」の組み合わせで鈍足を防ぐことができるので、それを利用して物理の殴り合いに興じるのもありはありでしょう。
さらに「トリックチェシャ」。
ボスモンスターで、美玲を捕らえていた化け猫です。
部屋に大量の罠を呼ぶ上にこちらの装備品を弾いてくる、究極に苛立つ相手でした。
近付かずに「雷の本」等の魔術書で遠距離から攻撃を叩き込むことが理想的な戦法です。
ラストボス前の前哨戦では他のボス共々再度登場しますが、その際も同様の戦法で真っ先に切り崩してやりたいところです。
そして最後に「シニガミ種」。
最上位種の「シニガミレイス」が、即死攻撃を仕掛けてくる最悪に危険な敵でした。
「聖女のブラ」と「聖女のパンツ」の組み合わせで即死ガードの特殊効果をつけることはできますが、その能力を封じても素の攻撃力も高いので、油断は禁物です。
ちなみに本作では長く同じフロアに居座っていると、最強にして最凶の敵「死神」が現れます。
2倍速で移動するわ、2回攻撃してくるわ、1回の攻撃で3桁のダメージを叩き出してくるわ、そのくせ即死攻撃を仕掛けてくるわ、止めにこちらの攻撃がまともに通らないわという、本作トップクラスの悪夢でした。
正攻法では最強装備で固めても太刀打ちできませんが、アイテムを活用すればきちんと倒せます。
ただし、苦労して倒しても何もアイテムを落とさないことも多く、そのときの徒労感は筆舌に尽くし難いものがあります…
後述するダンジョンを除いて、同じフロアに長居しないだけのことで遭遇せずに済むので、探索は程々にして先へ進むのが鉄則です。
間違っても、好きこのんで喧嘩を売るような真似はしないでおきましょう。
続編「オメガラビリンスZ」にも、さぞや始末に困る難敵共が用意されていることでしょう。是非とも綿密な作戦を立てて、ひねってやりたいところです。
辛かったダンジョン
最後は、難関揃いだった本作のチャレンジダンジョンの中でも、最も手こずった所について語ってみます。
1つ目は、「賢者の洞窟」。
持ち込み・パートナー・レベルアップ不可能なダンジョンで、拾ったアイテムをフル活用して先へ進むという、本作で一番知恵を絞るダンジョンです。手順を一歩間違えばモンスターにすぐさま倒されてしまいます。そのプレッシャーと、策を誤って攻略に失敗したときのショックはかなり大きいです。
そんなダンジョンが、続編の紹介映像ではさらに強力になっている節がありました。果たして無事にクリアできるのか、期待と不安が入り混じります。
2つ目は、「超乳洞」。
色々とアレな字面ですが、名前に違わず攻略開始直後から最大のバストサイズ(Kカップ)で進むことができます。
しかし敵を倒してもωパワーが増えないため、それを消費する鑑定や合成は計画的に行わなければなりません。
そんなかなりきつめの縛りがありながら階層は50階、モンスターは強敵揃いと、容赦ない仕打ちが待っています。
続編には…やっぱりあるのだろうか。
そして3つ目が、「不思議な女学園」。
最後に解放されるチャレンジダンジョンで、特に縛りはなく、99Fまで踏破できればクリアです。
…と表現すると楽勝に思えますが、そう簡単に行くわけもありません。
何と98Fで、最悪の敵「死神」が初っ端から登場してのけます。
初めて目にした時、あまりの事態に理解が追いつきませんでした。
そして準備はもっと追いつかず、退却を余儀なくされました。
本作において、ここよりも底意地の悪いダンジョンは他にありません。もしも一番苦戦したダンジョンは何処かと訊かれたとしたら、迷いなく、声を大にして、ここだと答えられます。
続編のラストダンジョンでは、あらゆる非人道的なやり口に対処できるように、万全の備えをしていこうと学習させてくれました。
かなりの長丁場になりましたが、管理人的に語りたいところは、こんな調子になります。
ここまで付き合ってくださり、誠にありがとうございました。
件の続編「オメガラビリンスZ」は既に買い付けたので、これから攻略に取り掛かります。プレイ日記や感想等の記事を作ることがあるかもしれませんが、その際はよければご覧いただけると嬉しいです。
それでは、今回はこれにて。