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高音質CDといえば、日本ビクターとユニバーサルミュージックが共同開発

した「Super High Material CD（SHM-CD）」、光ディスクメーカーである

メモリーテックの「High Quality CD（HQCD）」、

ソニー・ミュージックエンタテインメントの「Blu-spec CD」などが有名

ですが、この度、メモリーテックが新しい高音質CD「UHQCD」

（Ultimate High Quality CD）が発表されています。

一般的なCDは、インジェクション（射出）成形で、ポリカーボネート

にデータのピット（溝）を記録するという方法で生産されています。

（スタンパーという音源データのピットが記録された金型に、溶かした

ポリカーボネート樹脂を流し込んでピットを転写する。）


高音質CDになると、どこも基本的なアプローチは同じようですが、

ディスクの材料に従来よりもグレードの高い透明度の高いポリカーボネート

樹脂を採用したり、反射膜に従来のアルミニウムより反射率の高い

独自の合金を使うことで、音質の向上を図り、通常のCDよりマスターに

近い音質を実現してきたようです。


メモリーテックが今回発表したUHQCD（Ultimate High Quality CD）は、

従来のポリカーボネートではなくフォトポリマー（光硬化樹脂）を使用。

フォトポリマーは通常は液体で、で、特定の波長の光を当てると固まると

いう特性で、これを利用して、従来は困難だった細かいピットの正確な

転写が可能となり、さらにマスターに近い音質を実現したとしています。

（従来のCDではポリカーボネートの粘度が高いため、スタンパーの隅々

まで入り込めない限界があったという。）


CD規格に準拠しているので、既存のCDプレイヤーで再生できるそうです。

その上、価格が従来のCDと大差がないというのがうれしいですね。

高音質CD「HQCD」を採用していたポニーキャニオンから、

「UHQCD」の第1弾として、「プラチナムベスト」シリーズとして

松山千春さん、南こうせつさん、チェッカーズなどの10タイトル、

音楽ライター金澤寿和さん監修の「Light Mellow 和モノ」シリーズの最新作

として松原みきさんのオリジナルアルバム2タイトルをリリースの予定。

また8月5日にはユニバーサル・ミュージックからBOΦWYの3rdアルバム

『BOΦWY』が高音質UHQCDでの再発が決まっています。

メモリーテックでは、ほかにも複数のレーベルと採用に向けて交渉している

そうなので、今後は新譜を含めUHQCDタイトルが増えてくることが予想

されます。


音楽配信サービスの定額化が話題となっていますが、それも便利なんで

しょうけど、やっぱり好きな曲は配信でなく、パッケージ化されたもので

手元に置いておきたい。

高音質なら、なお良しです。

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