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posted by fanblog

2018年02月14日

ADHDとアスペルガーの違い


こんにちは!
ADHDの夫を持つアラサー主婦 はるです。

ADHDを支えるあなたを支えたい。
ADHDのご本人とそのご家族がストレスなく楽しい毎日を送れるよう、 ADHDに関する様々な情報を発信しています。


今回は、同じ発達障害にくくられる ADHDとアスペルガーの違いをみていきます!



ADHDもアスペルガーも、脳の機能に障害があります。
程度は人それぞれで、何となく人と違って生きづらい…というグレーゾーンの方から、
日常生活に困難をきたし、薬や行動・認知療法などで改善を図っている方もいます。



では、 ADHDとアスペルガーの違いは何処にあるのでしょうか?その2つを区切るラインについてお話しします。










ADHDも、アスペルガー症候群も、おなじ「発達障害」というカテゴリでくくられます。
医学の定義上は、その違いは明確です。


ADHDについては、以下の特徴が挙げれられます。
  • 多動性(落ち着きがない、つねに動き回る)
  • 衝動性(発言や行動などを制御しにくい)
  • 不注意(気が散りやすい、忘れ物が目立つ)


アスペルガー症候群についてはこちらです。
  • こだわりの強さ(好き嫌いが極端、ルーティン通りにしないと不安)
  • 社会性の問題(相手の気持を読み取れない・空気が読めない)
  • コミュニケーションの問題(ことばをそのまま受け取ってしまう・自己表現ができない)



文字にするとこんなにも明確に別れているのに、なぜ混同されがちなのでしょうか?


もちろん、同じ発達障害の中で、重なる部分も多くありますし、どちらか一方だけでなく、多かれ少なかれ両方を併発している人が多いのも事実です。
ですが、一番の理由は原因が違っても引き起こされる結果が似通っているからだと思います。




例えば、発達障害の方が抱えがちな「片付けられない」問題ですが・・・


ADHDの人の場合、片付け始めてもすぐに別のことに気が移ってしまい集中できないため片付けが進まない。
優先順位をつけるのが苦手なため、どこから手をつけていいかわからず、片付けられない
などが、原因であると推測されます。



一方、アスペルガー症候群の人の場合ですと、
過剰なこだわりのため、物を捨てられずに片付かない。(収集癖があり捨てられない、ものを捨てるのは毎週月曜日などのマイルールがありなかなか手がつけられないなど)
そもそも、「片付ける」という行為自体が何を指すのかも片付ける理由も分からない。「片付いた部屋」がどんな状態かもうまくイメージできずよく分かってない。
などの要因が推測されます。


いかがでしょうか。
同じ「片付けられない」でも、こんなにも内情が違ってきます。


これが、ADHDとアスペルガー症候群が、医学上では違いが明記されているにも関わらず、線引が難しいとされる一番の理由だと思います。





では、ADHDとアスペルガー症候群の線引きはした方がいいのか?といいますと、
可能な限り、線引きは必要だと思います。



これは、私はADHDだからアスペルガー症候群ではない!
アスペルガー症候群だからADHDは関係ない!ということが言いたいのではなくて、

結果は同じでもそこに至るプロセスが違えば、アプローチの仕方が大幅に変わってくるからです。




一体どういうことなのか?見ていきましょう。













ADHD、アスペルガー症候群の人が「困っている」原因を取り除いて欲しい。


例えば、集中力が散漫になったり、段取りが組めなくて片付けが進まないADHDの人に、いくら片付いた後の綺麗な部屋の写真を見せても、片付けた後の部屋がどんなに快適か説明しても、「それはわかってるよ!片付けもしたいと思ってるよ!」となるわけです。

それよりも、ADHDの人が片付けをする段取りを一緒に考えてみたり、
集中力を切らしそうな原因を取り除いてあげる(掃除中はケータイの電源を切るよう促すなど)ほうがよほど効果的です。


また、同じように、アスペルガー症候群の人に対しては、
相手のこだわりを理解し、その中で何が出来るか?「片付いた部屋」や、「片付けるとは」を絵やイラストで分かりやすくまとめて見せてみるなどのアプローチが効果的です。



このように、結果は同じ「片付けられない」でも、
その原因はADHDとアスペルガー症候群によって明確に別れていて、
それに対するアプローチも異なります。

※もちろん、ADHDとアスペルガー症候群を併発している人も多いので、その人個人に合わせた対応が必要になります。



物事を一方からみて決めつけるのではなく、相手が何に困っているのか?
相手にとって何が一番大切なのか?を見極めていくことが重要だと思います。


以上のことから、見極めが難しいADHDとアスペルガー症候群の線引きも、可能な限りした方がいいと思います。
ADHDの人と、アスペルガー症候群の人では、困っている要因が違う場合が多いのです。





いかがでしょうか。
ADHDとアスペルガーの違いについて見ていきました。
私の夫も、ADHDにくわえ軽度のアスペルガー症候群を持っています。
線引きも大切ですが、ADHDだからこう、アスペルガー症候群だからこう!という決めつけも危険です。

あなたの大切な人をよく観察し、その人個人に合わせたサポートが出来たら…それが一番いいと思います。


では、今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました!



色々書きましたが、サポートする立場の人も結構つらいときがありますので…
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posted by はる at 14:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 心のこと
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