2012年04月09日
A068 「予防」で「治療」を無用にしたい(2)
(前回)
1、「上工は己病を治さず、未病を治す」
2、未病
(今回)
3、糖尿病予備軍から本体入隊まで
4、生活習慣病と未病
3、糖尿病予備軍から本体入隊まで
50才になった頃、勤めていた会社の健康診断で尿糖が+〜++となって、その後も同じ状態が続いて、保健医の先生から糖尿病予防のため食事に注意し適度の運動をするよう指導されていました。
糖尿病予備軍に入隊したことを知ったのですが、仕事の都合とか、糖尿病への理解不足、自覚の欠如から、何となく気にしながらも悪しき生活を改めることなく過ごしていました。
数年して、この報いが間違いなくやってきました。体の変調が現れて、診断を受けた結果「糖尿病」と診断され、しかも即入院です。1カ月ほどで退院しましたが、以後カロリー制限に支配される楽しさとは縁遠い生活が始まりました。
主治医の先生に摂取カロリーを指示され、栄養士さんから食事指導を受けて、それに制約された生活を義務感で遂行することは誠に味気なく、忍耐の毎日でした。
「糖尿病は完治しない。一生付き合っていかなければならぬ」と言われ、
「多くの場合は長続きせず挫折してしまい、症状悪化に繋がる」と聞かされました。
糖尿病予備軍になったとき、生活を正しく改めていたならば!と悔やんでみても、時すでに遅し!です。以後の人生設計に大きな制約を受ける事になってしまいました。
病気の前段階で治す、即ち「未病を治す」ことによって病気にならないことの大切さを身を以て体験した訳です。
「かかってしまった病気=己病」を治すためには、「未病を治す」ことよりも遙かに大変な思いをしなければなりなません。
大きな犠牲を払わなければなりません。
この様なことは改めた話すまでもなく誰もが先刻承知の事ですが、その時になるまで自分の問題として実感しないのが凡人の習い!と言って自分を慰めていました。
「重い荷物を背負って長い坂道を登っていかなければならない」ことになりました。
がしかし、お先真っ暗となり、悲観しり絶望たり!であったかというと、そうではありませんでした。
人間はそんなにひ弱ではないようです。
開き直ったのか、覚ったのか、意外と冷静に「病と仲良く付き合って行こう」との思いが沸いてきました。
こんな思いで過ごす内に、「趣味」が育ち、今日を楽しみ明日を待つ生活が出来るようになりました。
・A031糖尿病との上手なお付き合い(2) ご参照ください
https://fanblogs.jp/hapise/archive/A031/0
「災い転じて福となす」、「転んでもただは起きない」と自画自賛しています。
以後の人生に大きな制約を受けるというマイナスはありましたが、それがキッカケで新たな趣味の世界がを広がったというプラスがありました
「これもまた人生!」でしょうか。
4、生活習慣病と未病
がん、心臓病、脳卒中(脳梗塞、脳出血)、高脂血症、高血圧、糖尿病、肥満などの生活習慣病は日常の生活習慣に密接に関係していることは誰もが知っていましょうが、これらの病気を煩っている人は一体どれほど多いことでしょうか。
さらに「未病」段階の人を合わせると、それに倍する大変な数になることでしょう。
「生活習慣病」という言葉からは、あまり怖さが伝わってきませんが、三大生活習慣病(がん、心臓病、脳卒中)だけで死亡原因の6割を占めていると言われます。
こう聞くと緊迫感が迫ってきます。
明日の我が身ならぬ、今日の我が身・常日頃の我が身の問題として考えさせられます。
この生活習慣病の五要素は「食事、運動、喫煙、飲酒、休養」とされてますが、各自が自己チェックして、全てが合格という人は珍しいくらいに少ないような気がします。
生活習慣病の「未病を治す」ことに医療政策の重点を置くことによって、医師不足は改善され、医療財政の負担は格段に軽減されるでしょう。そして何よりも、患者当人が病気で苦しみ、辛い思いをすることが格段に少なくなるはずです。
「上工(じょうこう)は己病(いびょう)を治さず、未病(みびょう)を治す」
お医者さんも、行政関係者も、国民各人もがそれぞれに、この格言に言う生活習慣病の上工(名医)となるように努めることが肝要だと思っています。
「糖尿病は完治しない。一生付き合っていかなければならぬ」と言われ、
「多くの場合は長続きせず挫折してしまい、症状悪化に繋がる」と聞かされました。
糖尿病予備軍になったとき、生活を正しく改めていたならば!と悔やんでみても、時すでに遅し!です。以後の人生設計に大きな制約を受ける事になってしまいました。
病気の前段階で治す、即ち「未病を治す」ことによって病気にならないことの大切さを身を以て体験した訳です。
「かかってしまった病気=己病」を治すためには、「未病を治す」ことよりも遙かに大変な思いをしなければなりなません。
大きな犠牲を払わなければなりません。
この様なことは改めた話すまでもなく誰もが先刻承知の事ですが、その時になるまで自分の問題として実感しないのが凡人の習い!と言って自分を慰めていました。
「重い荷物を背負って長い坂道を登っていかなければならない」ことになりました。
がしかし、お先真っ暗となり、悲観しり絶望たり!であったかというと、そうではありませんでした。
人間はそんなにひ弱ではないようです。
開き直ったのか、覚ったのか、意外と冷静に「病と仲良く付き合って行こう」との思いが沸いてきました。
こんな思いで過ごす内に、「趣味」が育ち、今日を楽しみ明日を待つ生活が出来るようになりました。
・A031糖尿病との上手なお付き合い(2) ご参照ください
https://fanblogs.jp/hapise/archive/A031/0
「災い転じて福となす」、「転んでもただは起きない」と自画自賛しています。
以後の人生に大きな制約を受けるというマイナスはありましたが、それがキッカケで新たな趣味の世界がを広がったというプラスがありました
「これもまた人生!」でしょうか。
4、生活習慣病と未病
がん、心臓病、脳卒中(脳梗塞、脳出血)、高脂血症、高血圧、糖尿病、肥満などの生活習慣病は日常の生活習慣に密接に関係していることは誰もが知っていましょうが、これらの病気を煩っている人は一体どれほど多いことでしょうか。
さらに「未病」段階の人を合わせると、それに倍する大変な数になることでしょう。
「生活習慣病」という言葉からは、あまり怖さが伝わってきませんが、三大生活習慣病(がん、心臓病、脳卒中)だけで死亡原因の6割を占めていると言われます。
こう聞くと緊迫感が迫ってきます。
明日の我が身ならぬ、今日の我が身・常日頃の我が身の問題として考えさせられます。
この生活習慣病の五要素は「食事、運動、喫煙、飲酒、休養」とされてますが、各自が自己チェックして、全てが合格という人は珍しいくらいに少ないような気がします。
生活習慣病の「未病を治す」ことに医療政策の重点を置くことによって、医師不足は改善され、医療財政の負担は格段に軽減されるでしょう。そして何よりも、患者当人が病気で苦しみ、辛い思いをすることが格段に少なくなるはずです。
「上工(じょうこう)は己病(いびょう)を治さず、未病(みびょう)を治す」
お医者さんも、行政関係者も、国民各人もがそれぞれに、この格言に言う生活習慣病の上工(名医)となるように努めることが肝要だと思っています。