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プロフィール

はぴせ
元会社員の後期高齡者。自称平均的な日本人。札幌市出身、東京都在住。「心と体の健康維持・増進」を願い、求める極意は「自然体」で「頑張りすぎない程度に頑張って」日々を暮らすこと。
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2015年09月20日
A465・宇宙から日本を見ると・・(1)食料危機
1、テレビで台風の渦を見るように

次々に台風がやってきます。テレビからは刻々その進路予想、雨風の予報が伝えられます。
巨大なエネルギーの渦が移動する様を画像で見ることによって、私たちは自然の猛威の前に、如何に受け身な存在であるかを思い知らされます。

台風であったり、ハリケーンであったり、サイクロンであったり、巨大な渦が大きな災害をもたらします。
近年、地球の各地で頻繁する洪水、干ばつ、大地震、火山噴火などの異常気象、自然災害が目立ち、人類に大きな試練を与えている様に思われます。

宇宙から地球を見ることが出来るようになった今、
それに昔と違って情報量は格段に多く、しかも刻々に入手できるようになりました。
テレビで台風の渦を見るように、一人一人が日本を取り巻く食料の問題、エネルギーの問題などを宇宙からの目で見たり、考えたり、行動出来ないものかと・・
こんなことを、ボンヤリ考えています。

2、食料危機と隣りあわせなのに!

2-1 食料自給率は40% ??

「日本の食料自給率は僅か40%に過ぎず、半分以上の60%は輸入に頼ってる」と言われています。
こう言われても危機感を持つ人は意外に少数派で、一般大衆はほとんど無関心のように思われ、心配です。

「世界の人口増、洪水、干ばつなどの異常気象、食料輸出国の自国優先政策などで食料の国際価格が急騰し、数量確保も困難になって、食料輸入の環境は厳しくなる」との説明が加えられたり、実際にパンやバターが値上がりすると、「食品の輸入依存」を結び付けて考える人が一時的に増えますが、やがて忘れてしまうようです。

「日本の真の食料自給能力は40%より格段に低く、実力は10%そこそこしかない!」と言われたらどうでしょうか?

「食料の輸入が途絶え、肥料も、飼料も輸入されなくなったら、日本の食料は今の10分の1になってしまうのですよ!」
と言われても聞く耳を持たず、不幸にもその時になって、慌てふためくことになるのでしょうか。

「日本の食料自給率が40%!」と言われて久しいけれど、テレビでも新聞でもいっとき線香花火的に報道されていましたが、最近は一向に話題になっていません。

2−2 真の自給能力は10%そこそこ

実態は更に深刻で、真の自給能力は10%そこそこだとの見方がありますが、データで確認できない為か、故意の隠ぺいで知らされないのか、ほとんど報道されていないようです。次のような解説があります。

「農産物」では肥料の多くを輸入に頼らざるを得ないので、肥料がなければ「コメ」すら自給できなくなる。

「畜産物」では飼料のほとんどが輸入です。畜産物の自給率は50%程とされているが、飼料を含めてみると答えは明らかです。

「水産物」では、天然魚は資源の枯渇で国際規制が強まり、養殖が頼りですがその餌がこれまた輸入依存です。養殖魚も餌の輸入次第と言うのが実態です。

国の生命線である食料調達の面で、自給率が僅か一割そこそこと言うのに、のんびり過ごしている!?
国際情勢一つで簡単に食糧危機に陥ってしまう!
巷には食べ物が溢れているけれど、この実情に目を向けると、浮かれた気分ではいられなくなる思いがします。

2-3 とんでもない量の食料が捨てられている

ところが、これだけではありません。
食料の廃棄でも、唖然とする状況が続いていることを知ります。

統計によると、我が国の食品廃棄物の量は年間2150万トン。
内訳は
・食品産業での廃棄1150万トン
 (食品製造業500、食品卸売業100、食品小売業250外食産業300)
・家庭での廃棄 1000万トン
合計2150万トン!
これは国内農水産総生産量の7〜8割に相当するといいます。国内農水産総生産量の4分の3に見合う量の食料が捨てられているという統計があります。

大雑把にいって日本の食品廃棄物の量は年間2000万トン。
1000万トンが製造過程や流通過程で、
1000万トンが家庭で捨てられている。という訳です。

この他、生産地での、形が悪いとか、豊作豊漁貧乏による大量廃棄などを加えると、廃棄は更に凄い量になることでしょう。
この様にとんでもない量の食料が捨てられていることを知り、驚くばかりです。
多分、日本人の多くはこの事態を知らないでしょう。かく言う私も勿論知りませんでした。

気になるのは、知っているはずの政治、行政の関係者からは危機感を持った議論がいっこうに聞こえて来ないことです。
この人達を含めて、国中に「食料廃棄無自覚症」が蔓延し、かつ重症化しているであろうことを危惧します。

2-4 食べ物の有難さ!

「食品衛生法」という法律が、まだ食べられる食品の廃棄を義務づけているという現実があります。
お馴染みの「消費期限」「賞味期限」ですが、飽食時代の遺産であり、見直されなければならない事だろうと思います。

官民共に食料危機に対しては「温室ボケ」の状態にある様です。テレビでも新聞でも、この問題に焦点を当ててキャンペーンを張り、目を覚ますように仕向けてもらいたいと願っています。

日本は僅か数十年前に、敗戦後の食料危機を経験しています。悪夢再び、とならぬよう官民それぞれが自覚して行動すべきだと強く思います。

狂気の沙汰に麻痺している!
国民の無知、無関心が問題を見過ごしている。

これは日本に限ったことではないようです。
2,3年前でしたか、NHKテレビ「食品廃棄物は減らせるか」という番組がありました。
・EUでは1年間に3百万トンのパンが廃棄されている。
ドイツでは店頭に出したパンのおよそ2割が売れ残り、捨てられるパンを木材と混ぜて燃料にし、パンを燃やしている業者もいるとか。
・食品廃棄物をバイオガスに利用するビジネスも進んでいる。
・ヨーロッパやアメリカで捨てられる食品の量は、世界で飢えに苦しむ人に必要な食料の3倍以上に及ぶという。

外国はさておき、先ず日本ですが、
(1) 一人一人が知恵を出し、家計の無駄を減らすという点からも、家庭からの生ごみを減らすことです。
第一目標;2〜3割減
「隗より始めよ!」で、この程度ならその気になれば出来そうな気がします。

キーワードの第一は「勿体ない」
「OOだから出来ない」と、出来ない理由を考えて自己弁護するのではなく、
「こうすれば減らせる」と、出来る方法を考えるのがコツではないでしょうか。

日本人は考える能力が高い民族であることはノーベル化学賞・物理学賞の受賞が多いことからも証明されています。

(2) 法律が食品廃棄を推進しているという事実を見直してもらいたい。と思います。言うまでもなく、食品衛生法で決められている「消費期限」「賞味期限」です。
まだまだ傷んでもいない食品が、表示された日付で、機械的に、大変な量の食品が廃棄されている訳です。元々は食中毒を防ぐための法律でしょうが、実施面でとんでもない副作用が出ているのは何とも残念なことです。

この不具合が見直されることなく、食品廃棄の大きな推進力になっていることを私たちはどう見るべきでしょうか?
まさか、「食品衛生法の所管官庁にとって、食料廃棄のアリ、ナシは関係ない」などという感覚があろうとは思いたくありません。

3年ほど前にもこの問題について駄文を連ねたことがあります。
A161・日本の食糧事情を心配する(1)〜
https://fanblogs.jp/hapise/archive/242/0
A166・日本の食糧事情を心配する(6)
https://fanblogs.jp/hapise/archive/247/0
をご参照下さい。

あまり汎用的な引用ではありませんが、都都逸を一句(うろ覚え!)
 「色恋と ひもじさをとば比ぶれば
恥ずかしながら ひもじさが先」

日々の生活の中で、ついつい「食べ物の有難さ」を忘れがちになります。
「心でつぶやくだけで良いのです」、
食べる前に「いただきます」のひとことを忘れないように致したいと思っています。

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2-2、「運動」
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2-3、「食習慣・食生活」
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3、「心・頭脳の健康」
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5、「福祉・介護・看護」
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