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posted by fanblog

2016年11月05日

漫画『王国の子』1巻の感想とあらすじ

『王国の子』1巻の感想。


王国の子
著者:びっけ
掲載:KCx
1巻発売日:2012年8月7日

ゼントレン国には王位継承権を持つ第1位から第3位までの王族に影武者をつけるしきたりがあった。ヘンリー王には現在3人の子供がおり、これまで一番末のエドワード王子にしか王位継承権は認められていなかったが、現王妃の説得によって2人の王女にも王位継承権が戻ることになった。
2番目の王妃の娘であるエリザベスには王位継承権第3位が与えられ、それによって彼女にも影武者がつくことに。そして、その重要な役割を担う人物を選ぶにあたって白羽の矢がたったのは、芝居小屋で女役を演じていたロバートという名の少年だった。
一度足を踏み入れたら抜け出せないおぞましい世界。あらゆる感情を王女としての仮面で覆い、ロバートの影武者としての人生が幕を開ける。

芝居小屋で役者をしていた少年が男でありながら王女の影武者として選ばれ、王宮という様々な思惑渦巻く世界に足を踏み入れた彼は、そこで欲望の視線を向けられながらも聡明に振る舞う王女に寄り添って仮面を被り生きていく・・・という物語。
以前、雨が降ると女の子になってしまう『あめのちはれ』の描いていた漫画家・びっけ先生が手がけるファンタジー漫画です。

舞台となるゼントレンはヨーロッパにある架空の国という設定ですが、上のあらすじに書いてある登場人物の名前を見てもらえれば分かるように、16世紀あたりのイギリスがモデルになっていると思われます。エリザベス1世の話ですね。私が持っているのは大まかな知識だけなので、どこまで史実に近づけているのかや細かな相違点などは分かりません。
ロバートが影武者を務めることになったエリザベスが、おそらくイングランドの女王になったエリザベス1世その人だと思います。国王はヘンリー8世、エリザベスの姉が「ブラッディ・メアリー」として有名なメアリー1世、王位継承権1位の末の弟が何年かは知りませんけど短い治世で生涯を終えたエドワード6世にあたる人物ですね。たぶん・・・。

ある程度史実に沿って話は進んでいくようですが、国のしきたりによってこの方々に影武者があてがわれていたというフィクション。
王位を巡る宮廷内でのいざこざをメインストーリーとして展開されていくと思われ、そこに3人の影武者も加わり、継承権を持つ者、誰かしらを担ごうとする者や取り入ろうとする者、影武者、それぞれが持つ事情や欲望孕んだ思惑が渦巻き、おぞましい人間関係が描かれていきそうです。

主人公のロバートは化粧を施して綺麗に着飾ると見た目はエリザベスそのものになる男子。芝居小屋で役者をしていたことから演技力もあり、影武者としてはうってつけなのかもしれませんね。ただ、成長したらさすがに骨格的な所で無理が出るんじゃないかとも思ってます。ロバート自身はかなり気の強い性格をしていますが、賢くもあり、エリザベスのことを気にかける優しさもありました。
エリザベスは家族のことを心から心配し、弟のことを語るときは良い笑顔になる純粋で優しい子です。頭も良く、しっかり者、学校の委員長のような優等生タイプにも見えました。まだ10代にもかかわらず4度も継母が代わっており、周囲の思惑に振り回された結果、離別、処刑といった最期を辿った彼女たちを目にしてきたことから、賢くあろうと勉学に励み、継承権が戻ってきてからはその意識がさらに高くなっています。淀みのない瞳をしている彼女ですが、だからこそこれからの宮廷内で起こるであろう醜い争い、彼女に近づく欲望抱く者達、それによってどう変わっていくのかは怖くもあり、楽しみでもあります。

面白いけどなんておぞましい世界・・・。エドワードの影武者が何やら企てているようで、実際史実のエドワード6世も若くこの世を去っていることから、あの無邪気さが残る彼の行き着く先を予想すると辛くなります。1巻ラストの1文がより物語の不穏な展開を暗示しているため、爽やかな気持ちで読むことは厳しいでしょうね。さらに影武者たちが辿る運命は辛く、ロバートはこの宮廷で生き抜くことができるのか、彼に救いはあるのかなど、コワイけど続きが気になって仕方ありません。あんな所で生活してたら間違いなく人間不信に陥りますね。

王国の子(1) (KCx)

びっけ 講談社 2012-08-07
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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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