ピノキオは恐れる。わけのわからない場所にいる自分を。何をしたら良いのか、わからない状態を。
ピノキオは恐れる。自らが手にした武器を。酷く醜い言葉を吐く杖を。恐れのあまり、ピノキオは作者に助けを求めた。
しかし、作者を蘇らせるには他人を殺す必要がある事をピノキオはまだ知らなかった。
かぐや姫は、自分を虐めてくれる相手を探して歩き続けました。
けれど、出てくるのは弱いナイトメアばかりで、
誰もかぐや姫を虐めてくれません。
姫は疼く体を持てあましながら、戦い続けなければなりませんでした。
ピノキオと分かれたかぐや姫は、虐めてくれる相手を探します。
強くて賢くて頼りになるご主人様に、叩いて殴って縛ってほしい。
どんなに私が抵抗しても、強い腕で抑えつけて有無を言わさず征服して欲しい。
自分よりも強い人それが、かぐや姫が求めるご主人様なのです。
空を見つめるかぐや姫の前に素敵な若者が現れました。
私を虐めてみてくださいな?と願うかぐや姫に、ピノキオは顔を赤らめてうろたえます。
僕は作者を復活させようかと。まあまあ、実は私もそうなのです。
目的の一致を見た2人は、とりあえず、一緒に行動する事にしました。
かぐや姫は空を見ました。私が居るべき場所はどこだろう?私があるべき姿はなんだろう?
求婚してきた貴族達は、みんなかぐやを宝物のように扱いました。いいえ、いいえ。違うのです。私の望みはそうではない。
望みを叶える為に、かぐやは空に還らず自ら旅に出ることにしました。作者を復活させるという旅に――
遊び相手に逃げられて、赤ずきんはとぼとぼ歩きだす。
とっても楽しい遊びを知っているのに、みんなみんな逃げてしまうのです。
寂しい寂しい赤ずきん。
ああ、お願いです。誰か彼女と遊んであげて?
道端で、すやすや眠るいばら姫。そこに赤ずきんが通りがかった。
すやすや、すやすや。求める眠りに包まれて、幸せそうないばら姫。
それを見ていた赤ずきん。にっこり笑みを浮かべると、
さも当然というようにいばら姫に殴りかかった。
だれか一緒に遊びましょう?天使のような笑顔を浮かべて赤ずきんやってくる!
剣でぶっすり。斧でぐちゃっ!瞳をきらきら輝かせながら、銃をバンバン打ち放つ。
遊ぼう、遊ぼう、遊ぼう、遊ぼう!
早く作者を蘇らせていっぱいいっぱい殺したい!
赤ずきんは知覚する。血の匂い。暴力の音。苦痛の叫び。
――これ、大好き!
もっと血を。もっと傷を。もっと悲鳴を。ちょうだいちょうだいちょうだいちょうだい!
その為に作者の力が必要ならば、蘇らせて――また、殺そう。
やっと1人になれたいばら姫。求めた静寂に安堵して、眠りの準備を進めます。
けれど、何故だか眠れない。小さな違和感が眠らせない。
いばら姫は仕方なく、違和感の正体を探しに行きました。
この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。