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2017年01月08日

衝動篇〈ピノキオ〉一章

一節

ピノキオは恐れる。
わけのわからない場所にいる自分を。
何をしたら良いのか、
わからない状態を。

ピノキオは恐れる。
自らが手にした武器を。
酷く醜い言葉を吐くを。
恐れのあまり、ピノキオは
作者に助けを求めた。

しかし、作者を蘇らせるには
他人を殺す
必要がある事を
ピノキオはまだ知らなかった。

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posted by 白の書 at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衝動篇

2017年01月07日

衝動篇〈かぐや姫〉四章

一節

かぐや姫は、
自分を虐めて
くれる相手を探して
歩き続けました。

けれど、出てくるのは
弱いナイトメアばかりで、

誰もかぐや姫を
虐めてくれません。

姫は疼く体
持てあましながら、
戦い続けなければなりませんでした。

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posted by 白の書 at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衝動篇

衝動篇〈かぐや姫〉三章

一節

ピノキオと分かれたかぐや姫は、
虐めてくれる相手を探します。

強くて賢くて
頼りになる
ご主人様に、
叩いて殴って
縛ってほしい。

どんなに私が抵抗しても、
強い腕で抑えつけて
有無を言わさず征服して欲しい。

自分よりも強い人
それが、かぐや姫が求める
ご主人様なのです。

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posted by 白の書 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衝動篇

衝動篇〈かぐや姫〉二章

一節

空を見つめるかぐや姫の前に
素敵な若者が現れました。

私を虐めて
みてくださいな?
と願うかぐや姫に、
ピノキオは顔を赤らめてうろたえます。

僕は作者を復活させようかと。
まあまあ、実は私もそうなのです。

目的の一致を見た2人は、
とりあえず、
一緒に行動する事にしました。

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posted by 白の書 at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衝動篇

衝動篇〈かぐや姫〉一章

一節

かぐや姫は空を見ました。
私が居るべき場所はどこだろう?
私があるべき姿はなんだろう?

求婚してきた貴族達は、
みんなかぐやを
宝物のように扱いました。
いいえ、いいえ。違うのです。
私の望みはそうではない。

望みを叶える為に、
かぐやは空に還らず
自ら旅に出ることにしました。
作者を復活させる
という旅に――

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2017年01月06日

衝動篇〈赤ずきん〉四章

一節

遊び相手に逃げられて、
赤ずきんはとぼとぼ歩きだす。

とっても楽しい遊びを
知っているのに、
みんなみんな
逃げてしまうのです。

寂しい寂しい赤ずきん。

ああ、お願いです。
誰か彼女と
遊んであげて?

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posted by 白の書 at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衝動篇

衝動篇〈赤ずきん〉三章

一節

道端で、すやすや眠るいばら姫。
そこに赤ずきんが通りがかった。

すやすや、すやすや。
求める眠りに包まれて、
幸せそうないばら姫。

それを見ていた赤ずきん。
にっこり
笑みを浮かべると、

さも当然というように
いばら姫に
殴りかかった


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posted by 白の書 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衝動篇

衝動篇〈赤ずきん〉二章

一節

だれか一緒に
遊びましょう?
天使のような
笑顔を浮かべて
赤ずきんやってくる!

剣でぶっすり
斧でぐちゃっ!
瞳をきらきら輝かせながら、
銃をバンバン打ち放つ。

遊ぼう、遊ぼう、
遊ぼう、遊ぼう!

早く作者を蘇らせて
いっぱいいっぱい
殺したい!

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posted by 白の書 at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衝動篇

衝動篇〈赤ずきん〉一章

一節

赤ずきんは知覚する。
の匂い。
暴力の音。
苦痛の叫び。

――これ、大好き!

もっと血を。
もっと傷を。
もっと悲鳴を。
ちょうだいちょうだいちょうだい
ちょうだい

その為に作者の力が必要ならば、
蘇らせて――
また、殺そう

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posted by 白の書 at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衝動篇

2017年01月05日

衝動篇〈いばら姫〉四章

一節

やっと1人になれたいばら姫。
求めた静寂に安堵して、
眠りの準備を進めます。

けれど、何故だか
眠れない
小さな違和感
が眠らせない。

いばら姫は仕方なく、
違和感の正体
探しに行きました。

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posted by 白の書 at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衝動篇
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