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タグ / 衝動篇:ピノキオ

記事
衝動篇〈クロスストーリー〉五章 [2017/01/09 00:00]
一節 束縛・正義・暴力・卑劣・依存悲哀・虚妄・睡眠・被虐……それぞれの欲望に囚われた者達。 「ヨうコソ世界ノ深淵へ!!」「ココがオマエ達の生キル世界!」「アレが倒スべき敵!!」 人形たちの壊れた叫び声がこだまする。恐れる事はない。欲望が違えど願うはただひとつ。作者の復活なのだから…… Normal 【 スノウ 】あの人形達の言うがままに戦わされるのは癪ですが、 【 アリス 】私は、目的の為に戦うだけ。 【シンデレラ】クソ人形は後からぶっ壊す。 【グレーテル..
衝動篇〈ピノキオ〉四章 [2017/01/08 04:00]
一節 操る糸の持ち主を探し、ピノキオは冒険を続ける。 アッチだ、コッチだと、手にした杖が教える道は嘘ばかり。 従うだけのピノキオは、疑いも無く受け入れる。その様子を見て、杖はゲハハと下品に笑う。 ――おや?おかしい。 気のせいか、杖の鼻が伸びている? 嘘をついたら伸びる鼻。一目で偽りだと分かるけど、嘘をついた意味は何? Normal 【 ピノキオ 】鼻が伸びるなら僕だよね? 【 ギシン 】今の君ハ人間ダカラ。 【 アンキ 】鼻が伸びたら..
衝動篇〈ピノキオ〉三章 [2017/01/08 03:00]
一節 ピノキオは探す。自分の意志を任せられる存在を。ピノキオは探す。自分の操る糸の持ち主を。 かぐや姫は駄目だった。では、今は誰に頼ればいいのだろう? その時、手にした武器が唸りを上げた。オレダ、オレヲ頼レとがなり立てる奇妙な武器。 大層品がないなと思いながらも、ピノキオは意志を預ける事にした。 自分以外の誰かに頼るのはとても簡単でとても楽。だけど、本当にそれでいいのかな? Normal 【 ギシン 】そうヤッテ、いつも誰かに頼っテル。 【..
衝動篇〈ピノキオ〉二章 [2017/01/08 02:00]
一節 空を見つめるかぐや姫の前に素敵な若者が現れました。 私を虐めてみてくださいな?と願うかぐや姫に、ピノキオは顔を赤らめてうろたえます。 僕は作者を復活させようかと。まあまあ、実は私もそうなのです。 目的の一致を見た2人は、とりあえず、一緒に行動する事にしました。 虐めを願う月の姫と、誰かに頼りたがる元人形。互いに互いを遠慮して何にもことは進まない。 Normal 【 かぐや姫 】かぐやと申します。お願いしますわね。 【 ピノキオ 】あ…..
衝動篇〈ピノキオ〉一章 [2017/01/08 01:00]
一節 ピノキオは恐れる。わけのわからない場所にいる自分を。何をしたら良いのか、わからない状態を。 ピノキオは恐れる。自らが手にした武器を。酷く醜い言葉を吐く杖を。恐れのあまり、ピノキオは作者に助けを求めた。 しかし、作者を蘇らせるには他人を殺す必要がある事をピノキオはまだ知らなかった。 自分の意思を持たない人形は操り主を求めて歩き出す。これは、人形が人間になる物語――……だったらいいのにね。 Normal 【 ピノキオ 】そ、そんな!僕には出来..

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