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2017年01月03日

衝動篇〈シンデレラ〉一章

一節

シンデレラは嘲笑う。
今さら得た命なんて何になる?

どうせなら楽しく使わなきゃ。
自分を馬鹿にした母と姉たち。
優しいだけの間抜けな王子様。
全部ぜーんぶ書き換えよう!

その為には、とても面倒くさいけど。
死者の国からクソ作者
お出まし願わねば。
それには供物が必要だ。

シンデレラは笑う。
これから重ねる犠牲の数を数えて。

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posted by 白の書 at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衝動篇

2017年01月02日

衝動篇〈スノウ〉四章

一節

純白の正義
黒灰の卑劣
あまりにも相性は最悪で、
笑えるほどに正反対。
スノウの瞳は嫌悪を浮かべ、
シンデレラの口元は
嘲りに染まる。

許せない。殺したい。
ぐちゃぐちゃにしたい。正したい。

作者の復活のために
その欲望を真綿で包み、
二人は視線を交わし合った。

それは決して理解し合う
ことのない嫌悪の同盟

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posted by 白の書 at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衝動篇

衝動篇〈スノウ〉三章

一節

戦いが舞う
不毛な空間、ライブラリ。
自分以外の全てが化物であると
思ってたその場所で、
少女達は邂逅する。

生を束縛されるアリス。
正義に囚われるスノウ。

彼女達は
出会った瞬間に理解した。
お互いの思想が相容れない事を。

そして……作者を復活させる為には、
目の前にいる
少女さねばならない事も。

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posted by 白の書 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衝動篇

衝動篇〈スノウ〉二章

一節

正しき者を阻む
事は出来ない。
正しき者を罰する
事は出来ない。

正善なる刃は
となり、
正善なる鉄槌は
秩序となる。

だから正義の名の下に。
数多のを捧げよう。

我が主を復活させる事、
それこそが
私の正義

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posted by 白の書 at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衝動篇

衝動篇〈スノウ〉一章

一節

スノウは認識する。
どこまでも続く黒い闇。
赤く染まった雪の中。
己が歩むべき道を見る。

細切れのこよりを集め
一つに紡いだグリム兄弟。
為すべきは恩ある主の
復活ただ一つ。

その願いの前に、たとえ
無数の犠牲
が必要だとしても
彼女は進む。

この使命
阻むモノ全てを踏みつけて。

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posted by 白の書 at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衝動篇

2017年01月01日

衝動篇〈アリス〉四章

一節

スノウと別れたアリスは、
敵を求めてライブラリ世界の中を彷徨う。

ここは巨大な
それぞれのキャラクター達が
持ち寄った様々な世界観が
融合した奇妙な場所。

巨木の陰からナイトメアが現れる。
自我を失った虚ろな目。
奴らは乾いた喉を潤したいかのように、
他者の命を求める。

アリスは剣を抜く。
殺した数を数えるのは、
とっくの昔にやめていた。

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posted by 白の書 at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衝動篇

衝動篇〈アリス〉三章

一節

戦いが舞う
不毛な空間、ライブラリ。
自分以外の全てが化物であると
思ってたその場所で、
少女達は邂逅する。

生を束縛されるアリス。
正義に囚われるスノウ。

彼女達は
出会った瞬間に理解した。
お互いの思想が相容れない事を。

そして……作者を復活させる為には、
目の前にいる
少女さねばならない事も。

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posted by 白の書 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衝動篇

衝動篇〈アリス〉二章

一節

奇妙な人形達の声が聞こえる。
「キキキ……愉快愉快デス……」
囚われていますね」
「作者を助ければ全てが終わると」
信じていマスネ!」

自覚していた。
ただ、答えの無い虚空
彷徨う事に耐えられなかったのだ。

だから、私は戦う。
たとえこの願いが
束縛と呼ばれる
感情の化け物だろうとも。

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posted by 白の書 at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衝動篇

衝動篇〈アリス〉一章

一節

アリスは目覚める。
漆黒の中、薄暗い音。
の匂い。

この世界がどこなのかは知らない。
だが為すべき事は判っていた。
自分を生み出した作者
ルイス・キャロルを
復活させる事。

そしてアリスは知っていた。
その願いを成し遂げる為には
他のキャラクター達を
全て殺す必要がある
という事を。

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posted by 白の書 at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衝動篇
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