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2017年01月01日

衝動篇〈アリス〉三章

一節

戦いが舞う
不毛な空間、ライブラリ。
自分以外の全てが化物であると
思ってたその場所で、
少女達は邂逅する。

生を束縛されるアリス。
正義に囚われるスノウ。

彼女達は
出会った瞬間に理解した。
お互いの思想が相容れない事を。

そして……作者を復活させる為には、
目の前にいる
少女さねばならない事も。


束縛と正義。
生きる意味としてより醜いのは
どちらだろうか?


Normal

  • 【 スノウ 】個人的な動機だけで、作者に復活して欲しい……
  • 【 スノウ 】そんな身勝手な理屈で他者の命を奪うとは……
  • 【 アリス 】貴方には判らない。
  • 【 アリス 】その身勝手な「正義」に囚われている、貴方には。
  • 【 スノウ 】……人は、正しくなければならない。
  • 【 アリス 】私には、関係ない。

Hard

  • 【 ギシン 】束縛のアリスと、正義のスノウ。
  • 【 アンキ 】出会ってシマイマシタね。
  • 【 ギシン 】出会ってシマッタネ。
  • 【 アンキ 】愚かな二人は戦い続けるよ。
  • 【 ギシン 】そう、彼女達はソノために産まれたのだから。

二節

貴女の振りかざす正義が、
皆の正義とは限らない。

三節

全体が個に奉仕し、
個が全体に奉仕する。
それこそが為すべき正義の世界だ。

四節

この世界は間違ってる。
貴女も、この私も。

五節

世界が間違っているなら、
正義を以て正すべきだ。
たとそれが、茨の道でも。

六節

私は私の信じた人を救う。
それが、私にとっての正義だ。
他の人には決定させない。

七節

……私が自分の正義を疑う事
はない。なぜなら、それが
私の全てだからだ。

八節

私は弱い。だから、
正義が眩しく見えるのかもしれない。

九節

大きな正義を為す為に……私は、
この手を汚す覚悟はあるのか?

十節:前半

「貴方のような
身勝手な理由
で生きる事は許せない。
けれど、この世界には倒さねばならない、
さらなる巨悪が存在している」

苦々しく呟くスノウ。アリスは言う。

「私も貴方のような偽善者
一緒にされたくない。
だけれど、目的の為に手段
選んでる余裕は、ない」

二人はお互いの背中を合わせ、
ナイトメア達の群れに斬り込んでいった。


生きる目的が違っていても、
同じ敵に対峙するのであれば
心は同じと言えるのだろうか?


Normal

  • 【 スノウ 】他人と一緒に戦うのも……悪くはない。
  • 【 スノウ 】ふっ……ふふふっ
  • 【 アリス 】……何がおかしいの?
  • 【 スノウ 】何かを信じているはずなのにいつも不安でたまらない。
  • 【 スノウ 】私達は似ているのかもしれないな……
  • 【 アリス 】……私は戦うだけ。

Hard

  • 【 アンキ 】ああ、アリスとスノウが笑ってマス。
  • 【 ギシン 】この先に広がる地獄ノようナ苦難も知らずに。
  • 【 アンキ 】マルデ赤子のように笑ってイマスデス。
  • 【 ギシン 】彼女達の未来に栄光アレ!
  • 【 アンキ 】……
  • 【 ギシン 】嘘デスけど。

十節:後半

最後の一撃。
敵の断末魔が細く高く伸びてゆく。
それはまるで
人間の歌のようだった。
戦いを終えたスノウは目を細めて呟く。

「もう私達はに引きずり
込まれつつあるんだ……」

その言葉意味
アリスは噛みしめるよう
に理解していた。
二人は別の道を進む。
お互いの目を合わせる事もなく。
別れの挨拶もなく。


交錯する少女たちが言葉を交わす。
絶望の決意と、
奇跡を信じる者の言葉を。

posted by 白の書 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衝動篇
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