【シノアリス】シナリオ

一節

だれか一緒に
遊びましょう？
天使のような
笑顔を浮かべて
赤ずきんやってくる！

剣でぶっすり。
斧でぐちゃっ！
瞳をきらきら輝かせながら、
銃をバンバン打ち放つ。

遊ぼう、遊ぼう、
遊ぼう、遊ぼう！

早く作者を蘇らせて
いっぱいいっぱい
殺したい！

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間違った遊びを覚えた子供ほど
厄介なものはありません。
だって手加減を知らないのだから。

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Normal

• 【　ギシン　】モットモット遊びタイ？
• 【 赤ずきん 】はい。もっと楽しいことがしたいです！
• 【　アンキ　】じゃあ、コノ先に進んでゴラン？
• 【　ギシン　】キット素敵な出会いが待ってるカラサ！

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Hard

• 【　ギシン　】どんどんコロシテますネェ。
• 【　アンキ　】ずんずん殺シテ行きマスねぇ。
• 【　ギシン　】何の疑いも持たずにヤりますネェ。
• 【　アンキ　】彼女を見てると思うのデス。
• 【　アンキ　】人間ッテ何だろう……ッテ。
• 【　ギシン　】キャキャキャッ！素敵な疑問ダネ！

二節

どうしてみんな、すぐ死ぬの？
もうすこしがまんしてくれれば、
もっとたくさん遊べるのに。

三節

普通の相手じゃつまらない。
オオカミさんのように
ボクを丸ごと食べてしまえるような
そんな相手と遊びたい。

四節

猟師さんがしたように、
オオカミさんのお腹を裂いて、
あたたかな内臓にくるまれたい。

五節

おばあさんがしたように、
オオカミさんのお腹に石を詰めて
ちくちく針で縫いつけたい。

六節

ボクの望みは
ずっと一緒に遊ぶこと。
遊んで殺して、また遊ぶのです。

七節

遊ぶのは楽しいけれど、
作者さんを忘れてはいないです。
だって作者さんを殺すのが、
一番すてきで楽しいことだから。

八節

ボクは作者さんを殺したい。
だから蘇らせたいのです。
それは間違いなのでしょうか？

九節

もしボクが、
作者さんを忘れてしまったら、
ボクはボクでなくなるのでしょうか？

十節：前半

敵を殺して回る赤ずきん。
その前に、不思議なモノが現れた。

――あなたは誰？
闇に染まった
自分を前に、
赤ずきんは首を傾げるけれど。

――まあ、いいか。
遊びましょう！

赤ずきんは笑って
武器を手に取った。

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もしも、自分が２人いたのなら、
ずぅっと楽しく遊べるのに。
その願い、皮肉な形で叶えましょう？

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Normal

• 【 赤ずきん 】ボクとそっくり。すてきです！
• 【　ギシン　】自分自身で殺シ合イ？？
• 【　アンキ　】とってもイイ！思う存分遊べるネ！
• 【 赤ずきん 】ウン！さあ、遊ぼう。おいで、ボク！

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Hard

• 【　ギシン　】ナイトメア、それは悪夢。
• 【　アンキ　】だけど彼女ニ悪夢は通じナイ。
• 【　ギシン　】彼女は遊んで殺しタイだけだカラ。
• 【　アンキ　】例え自分が相手デモ？
• 【　ギシン　】モチロン！きっといっそう楽しむヨ！

十節：後半

闇に染まった自分を相手に
赤ずきんは遊びます。
きれいな髪をひっつかみ、
叫びを上げるのどを
掻き切って
涙を流す瞳を抉り抜く。

痛い？痛いですか？
ボクはとっても楽しいです！

たとえ相手が
あり得た自分だとしても
きっとこの楽しさは変わらない。

――うん、楽しいよ？
もう１人の赤ずきんは、
にっこりと答えた。

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たとえ自分が何人間にそまろうと
赤ずきんは関係ない。
遊んで殺すことだけが、
彼女の衝動なのだから。