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2019年07月08日

高価な貴金属には偽物も付き物で

高価な貴金属には偽物も付き物であり、精巧に作られた贋物を金と偽って店に持ち込む輩もいます。


素人には当然判別できないような、巧妙に作られた贋物で、買取店のスタッフを欺き、買取代金を騙し取ろうとする悪意のケースもあります。


しかし、磁石による検査、刻印周りのキズでも判別できますし、比重計を使えば通常時の重さと水に沈めたときの重さの差から、比重はすぐにわかります。


また、中には比重計で見破れないタングステン製の偽物なども存在しますが、金の真贋や純度を判別する「試金石」を用いれば、金の表面を少し削り取ることで、あっという間にメッキが剥がれ、偽物と判ってしまいます。


プラチナと言われてプレゼントされたアクセサリーを買取に出すと、それより価値の劣るホワイトゴールドの品だったという何とも残念なケースがままあると聞きます。


こうなると、残念ながらプラチナと比べて金銭的価値は著しく下がります。


最近は金高騰で価値が変わらなくなったとはいえ、元々プラチナは金よりも高価でしたから、色合いの似ているホワイトゴールドをプラチナの代わりに用いるようになったのです。


ホワイトゴールドは金とニッケル系やパラジウム系の合金で、「K18WG」などの刻印があればプラチナではなくホワイトゴールドだということになります。


代替品と聞くと安そうな印象ですが、金であることに変わりはないので、金製品を買い取ってくれる店であれば、現金化は可能だと思います。


最近問題になっている事件についてお伝えします。


自宅に業者がやってきて、自宅にある金製品の売却を迫り、相場以下の値段で買取を行う、訪問購入と言われるスタイルで被害に遭ったという方が多くなっていると聞きます。


まるで持ち主に利益があるかのようなことを言い、断ろうとすると、しつこく粘ったり、強引な態度で無理やり買い叩くなど当たり前です。


こうした業者は、ハナから真っ当な取引をするつもりなどなく、普通のお店なら出してくれる契約書なども渡されないので、少しでも怪しいと思ったらすぐに追い帰すのが吉です。


自宅にある貴金属を買い取ってもらう場合は、お客さんの方から店に直接品物を持って行くケースが最も多いようです。


プロの鑑定士がその場で商品を鑑定してくれて、適切な価格で買い取ってくれるので、郵送買取などと違って安心できます。


査定額の理由などをちゃんと説明してくれる店舗も多いですので、金額をうやむやにされることもなく、しっかり納得して売却できます。


安心して利用できますね。


最近、国際価格の高騰に伴って金の買取相場が上がり続けているようなので、手持ちの金製品を買取に出したというケースでは、例外も多いですが、基本的にはこれを譲渡所得として、確定申告を行わなければなりません。


売却の利益、つまり買取価格から購入時の価格や諸費用を引いた額は、通常は譲渡所得として総合課税に含まれるのですが、この内50万円までは特別控除、つまり税金を払わなくていい部分になります。


色々と複雑な計算はありますが、要約すると、50万円以下の譲渡所得であれば実質的には税金は課されないということです。
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