ゲーム攻略PS5、スイッチ

■三国志を死にゲー化したアクションゲームだな
先月はしばらくウォーロン フォールンダイナスティをプレイすること何時間遊んだことやら。ウォーロンはコーエーテクモが発売し、開発はチームニンジャが行っている。仁王シリーズを制作しているところなので、基本的な操作なんかは似ているところがあります。ウォーロンは三国志を舞台にした物語。歴史をなぞるように進んでいく感じでもなく、若干コーエー独自のフィクション的な要素も含みつつ、オリジナルキャラもまじえてウォーロンを描いているといった感じのゲームでした。

昨今では死にゲーが流行ってきたところもあるので、ウォーロンもそんな感じではあるものの、仁王シリーズにしても序盤〜中盤までは難しく感じるが、装備を整えたりすると途端にヌルゲーになりやすいのがマイナス点だろうか。安全な位置から攻撃するようなビルドなど、なぜか強くする傾向もあり退屈なゲームになりがちで、死にゲー要素を破壊しているようにも思えるが、ウォーロンは化勁を行って氣勢ゲームを溜め込む必要があるので、まぁちょっとは対策されているゲームといえよう。仙術や武技の連発にも限りがある。

ストーリーに至っては主戦場と副戦場とでわかれており、メインストーリーが主戦場といった感じで進めていく内容でした。なので主戦場だけクリアしてエンディングまで到達してしまうと、ゲームボリューム的には少なく感じるかもしれませね。副戦場は主戦場の使いまわしのエリアに、敵を再配置した感じのミッションなので、良くも悪くもサブクエストといった感じのものだった。


■化勁に比重を置きすぎな気もするか
ボス戦に関してはよく言われることは、呂布までは楽しかった。でもそれ以降は･･･と言われることが多い気がするんだが、たしかにパッとしない感じが続くのが後半戦だろうか。そもそもボスが空中に浮いてたりするので、近接攻撃を主体に戦う人は見てるだけの時間が増えることで、攻撃できるチャンスは秘技に対して化勁を合わせるだけになってしまい、ダラダラとした時間帯が続いてしまうのが嫌なもんですよね。

もっとも飛び道具系の武技や仙術で攻撃できなくもないが、威力が低いので氣勢ゲージを温存したい人が多いのかもしれない。ということで有効打につながる攻撃が少なく、秘技を化勁でかえして絶脈でダメージを与えるのが最も効率的な戦い方になってしまっているため、それ以外の攻撃がショボすぎるのも問題だといえます。

仁王シリーズでは武技によるダメージ以外でも、基本攻撃や妖怪攻撃など、何かしら戦えないことはありませんでしたが、ウォーロンは絶脈のダメージソースが多すぎる。それに氣勢を考えると化勁は必須行動なので、結局はセキロのようなパリィゲームということになってしまうんだよな。


■収集系は相変わらず単調だな
仁王シリーズと比較すると、装備関連はあまりドロップしづらいみたいなことを、ウォーロンを購入する前にどっかの記事で読んだ記憶があったんだが、実際は低価値な装備はゴミのようにドロップするし、全然ドロップしづらいという印象はなかった。クリア後は星５を狙った装備集めが主となるが、集めたところで試すボスがいるわけでもなかったので、なんだか味気ない構造になっているゲームかもしれない。

大抵のプレイヤーは１周目を攻略してしまえば、２周目までプレイするとは思えず、またビルドにしたってより高いダメージを求めたビルドでしかないので面白みに欠けるといえばそれまでのゲームなんだなと。死にゲーといえば装備の強さにあまり依存することなく、アクションテクニックでどうにかできるのが醍醐味なんだと思うが、ビルドを１に置いているので、そこらはやっぱり相変わらずで、装備が集まる中盤頃ぐらいからマンネリ単調になりがちなのが勿体ない次第だ。

フィールドで収集できるものといえば、薬の効果を高めるアイテムだったり、あまり集める意味が薄かった簡牘や金蝉の抜け殻、天柱山の隠れ里のクエストなど、頑張って攻略した割には報酬がショボすぎてガッカリしてしまったところもあります。称号にしてもコンプリートしたところで何も起こらなかったし、やる意味がなさすぎる。これでは長く遊ばれるゲームにはならないと思うし、設計の段階で疑うレベルのものかな。


■もうひと捻り欲しかったかな
全体的なウォーロンの感想を述べれば、アップデートでパンダとか簡牘の入手状況のアイコンで見えるようにした見解からすると、そんなもんは最初から入れておくべきものだったと思うし、ボスや武技のバランス調整を見れば、未完成のゲームだったが、先に売り出してしまった感があったのが残念だった。

だったら延期してでも、ちゃんとしたゲームを売って欲しかったし、なんか日本ではあまり話題になることもなく終わってしまったゲームという印象があるかもしれない。もっともエンドコンテンツがあるわけでもないので、そりゃ１周プレイしたら辞める人が多くても不思議ではない作りだったかと思う。もっともDLCでエンドコンテンツを追加することで良くなることは当然あるとは思うが、その頃にはウォーロンを遊ぶプレイヤーはほとんど残っていないと思うな。

大半のプレイヤーはノーダメージでボスを倒したりすることもやっていないと思うし、ましてやオンラインで新たな遊びをできるゲームでもないので、やっぱ装備堀りしかないゲームはすぐに飽きられてしまうかと思った今日このごろだ。