2021年07月24日
はじめてゲームプログラミングの感想/ファーストインプレッション
■手軽に作れるミニゲーム
任天堂のスイッチソフトのはじめてゲームプログラミングのレビューです。
このソフトはゲーム制作ツール+教育系のソフトといったところでしょうか。
プログラミングというと、結構な学習が必要といったイメージがありますが、
実際はノードンを繋げるだけで、コンピューターに命令できるノードタイプなので、
初心者に対してもプログラムの知識無しでも作ることができるのが特徴です。
なのでプログラムをキーボードなどで組むわけじゃなくて、ノードンという不思議な生き物を
ワイヤーで繋いでいくだけでプログラムを制御していくといった流れで、
ミニゲームくらいのサイズのゲームを作れるといったタイプのツールです。
他社のツールと比較すると、極端な大作ソフトと呼べるほどのものではないが、
気軽にミニゲームを作るくらいなら誰でもできるといった印象。
そうはいっても、どのようにしてプログラムを組んでいったらいいのかと悩めるところでしょうが、
ナビつきレッスンというレッスンが用意されているので、それらを攻略しながらゲームを
進めていくことでノードンの使い方などを学んでいくことができます。
遊びながら、また学習しながらゲーム作りができる。
■豊富に存在するノードンをどう扱いこなすか
とはいっても、だいぶナビ付きレッスンをクリアしていくと、
具体的にノードンの使い方は分からなくなってきますが、そこはノードガイドを開くことで、
再び学習したりできるので、リファレンスと合わせてノードンの使いみちを学び、
使い所を知るといったところがあります。
とくにリファレンスのほうは内容が詳細に書いてあるので、
内容くらいなら分かりやすいところもありますが、
ノードンの使い方とか使いみちは若干分からない部分があるので、
ノードンガイドで復習する感じの流れになるかと思います。
■自由にプログラムできるフリープログラミング
上記のナビつきレッスンとノードンガイドの他には、
フリープログラミングという自由にノードンを組んで作ることができるモードがあります。
そこで作った作品は、ネットワークを通じてアップロードすることも可能で、
ゲームIDが割り当てられるので、そのゲームIDを入力することで他者のゲームをダウンロードして
自分のニンテンドースイッチで遊ぶことができます。
ノードンやワイヤーの使用数は限られているので、ある程度のサイズのゲームしか
作れませんが、オリジナリティーのあるミニゲームくらいなら作ることが可能です。
アップロード後は、1年間ぐらいサーバーに保有されて、誰からもDLされないと
削除されるようで、逆にDLされまくりな作品は削除期間が延期されるといったようで、
末永く残る作品なんかもあるかもしれませんね。
ただし、はじプロそのものにはブラウザ機能は存在していないので、
ゲームIDは自分で探すかどうかしないといけません。とはいえSNSなんかで大量に
投稿されていたりするので、ゲームが無くて困るといったことはないし、
むしろ自分に参考になるかどうか探すまでが手間に感じるかもしれませんね。
■レビュー全体
ゲームプログラミングを本格的に学んで、いちからゲーム作りがしたいぞ!という方には、
はじめてゲームプログラミングは筋違いかもしれません。
しかし、プログラミングの初歩くらいなら学べるといったツールだと思った。
まずプログラムを組む過程で、どうフローを組んで、こういった命令をする必要があるのか?
といった過程を組んでいく部分においては学習できるかと思います。
ノードタイプなので、キーボード入力は不要だし、直感的に組み合わせて制御できるけれども、
学習は十分に必要になってくるゲームだといえます。
グラフィックや音などの素材なんかはあまり数は多いとはいえず、3Dキャラ作成などはできないが
値段も落ち着いた価格なのでそこらは妥協する要素かもしれませんね。
なにはともあれ、手軽に作れるところが魅力かもしれない。
・公式:https://www.nintendo.co.jp/switch/awuxa/index.html