2019年11月08日
工具の代表、プラスドライバーのお話
工具というとレンチと並んでまずはこのプラスドライバーというものが思い浮かべられるのではないでしょうか?
プラスドライバーは十字に溝が彫られたネジを回す時に使用しますね。回すというよりも、緩める!締める!が正解かもしれません。
これまた経験があるかもしれませんが、このドライバーでネジを回すとき、舐めてしまったということはないでしょうか?
ネジを締める時、又は緩める時、力を入れて回した瞬間グリンッとネジの溝を潰してしまい、うまく回せなくなってしまったということです。
『その原因は何か?』
その原因はいくつかあります。
●ネジの溝とドライバーのサイズが合っていない。
●ネジを回すとき、ドライバーを押さえ込んで回さなかった。
●ネジが硬すぎて回らない。
とりあえずはこの3つのどれかが原因であることが考えられます。
■『ネジの溝とドライバーのサイズが合っていない。』
まず、これが考えられます。ネジの溝にも大きさが様々あり、ドライバーもそれに応じてサイズがあるのです。メガネのツルなどに使われている精密ネジはまた別としまして、普通の大きさの機械に使われているネジの多くは3種類。
#1・#2・#3と3種類に分かれます。数が大きいほど溝の大きさが大きくなります。
#1のネジ溝に#3のドライバーでは入らないですし、#3のネジ溝に#1のドライバーでは、ドライバーが小さすぎて回りません。
#2のネジが世に多く出回っていることもあり、#2のドライバーが標準的なサイズのドライバーとして売られていることが多く、この#2のドライバーで#1や#3のネジ溝に当てるとなんとなく合っていないようだけれども、回せてしまうのではないかという感じにフィットしてしまうものが時々あるのです。
そこがとても厄介なところで、そのサイズがあっていない状態で回してしまうとネジを舐めてしまうという悲劇が生まれることがあります。
■『ネジを回すとき、ドライバーを押さえ込んで回さなかった。』
これもよくあることなのですが、ネジは回すことよりも押し込むことがまず 大事になります。
ネジにドライバーをキッチリと食い込んだ状態で回さないと、回した時にドライバーの先が溝から逃げてしまい、ドライバーが浮いてきてしまうのです。その時にネジの溝を壊してしまいます。
ドライバーを回す時は、ネジに押し込む力8割、回す力2割で回しましょう。
そして、ドライバーの先をネジの溝に対して垂直に押し込みましょう。斜めになっているとそれもねじ山を舐めてしまう原因です。
その加減で回らないということは他に何か原因があるかもしれません。
それと、ドライバーの種類によっては、途中に レンチを噛ませられる 形になっているものがあります。
これがあれば片手をドライバーを押し込む力に専念させて、もう片方の手でドライバーに掛けたレンチを回すことができます。
レンチで力をかける長さを確保できた分、強いトルクでネジを回すことができますので、硬くしまったネジを緩めやすくなります。
そのかわり、ドライバーの先がネジから逃げない様に押し込む力もより強く必要になります。
■『ネジが硬すぎて回らない。』
この原因の一つとして、まずその外したいネジの裏側にナットなどで止まっていないか確認してください。もちろん裏側を確認できればのお話ですが、表側はボルト、 裏側はナットで固定されている可能性もあります。
もしその様な状態でしたら、プラスドライバーでネジが動かない様に押さえて、裏側のナットをレンチで緩めるとうまくいきます。
上記の要因が当てはまらなければ次の確認項目にいきましょう。
あからさまにネジ頭が錆びてしまっている。この場合、ネジの十字溝の強度が弱っている可能性が高いので、そうなると脆くてネジを回した時に崩してしまうことがあります。それでもうまく回るかもしれませんがダメだった場合、ほかの手段で回すことになります。これはまた別のお話で紹介させていただきますね。
ネジ頭が綺麗でも、ねじ込まれて見えない部分が錆び付いてしまっている、又は錆びていなくても固着してしまっている可能性があります。
まずはネジの根本に潤滑スプレーで注油してみましょう。注油したら数分間放っておくのがいいかもしれません。
オススメ潤滑油はこちら
このネジの径が太いほど、注油量と放っておく時間は多くなります。それはネジのギザギザの面積が大きいほど、油が浸透するのに時間がかかるからです。
注油後、ネジを回してみます。ここではとりあえず力を入れすぎないでください。
無理しない程度の力で回しても回らない様でしたら、ドライバーをネジ山に対してグッと垂直に押し込み、ドライバーのお尻をハンマーなどで、一撃必殺で引っ叩きます。そうしてショックを与えることで固着してしまっていた結合部の錆を崩すことができます。
ただしこれができるドライバーは「貫通ドライバー」といいまして、ドライバーの先からお尻の部分まで金属部で貫通しているものに限ります。
見分け方はお尻部が金属でできていれば、貫通ドライバーの可能性が高いです。
そうではない普通のドライバーのお尻をハンマーで叩いてしまうと、柄部分が壊れてしまいます。
話は戻りますが、ショック後に回る様でしたらうまくいった証拠です。
それでもダメな場合はまた別の手段となりますので、それはまた別のお話でご紹介させていただきますね。
■『プラスドライバーまとめ』
●ネジの溝のサイズに合ったドライバーを使う。
●ネジは溝に対して真っ直ぐ!押す力8、回す力2!!
●回す前にネジ側の原因を考える。
以上、まずはプラスドライバーの正しい使い方とネジの状態を見ることが大事ですね。
貫通型でなおかつレンチが掛けられるドライバー
プラスドライバーは十字に溝が彫られたネジを回す時に使用しますね。回すというよりも、緩める!締める!が正解かもしれません。
これまた経験があるかもしれませんが、このドライバーでネジを回すとき、舐めてしまったということはないでしょうか?
ネジを締める時、又は緩める時、力を入れて回した瞬間グリンッとネジの溝を潰してしまい、うまく回せなくなってしまったということです。
『その原因は何か?』
その原因はいくつかあります。
●ネジの溝とドライバーのサイズが合っていない。
●ネジを回すとき、ドライバーを押さえ込んで回さなかった。
●ネジが硬すぎて回らない。
とりあえずはこの3つのどれかが原因であることが考えられます。
■『ネジの溝とドライバーのサイズが合っていない。』
まず、これが考えられます。ネジの溝にも大きさが様々あり、ドライバーもそれに応じてサイズがあるのです。メガネのツルなどに使われている精密ネジはまた別としまして、普通の大きさの機械に使われているネジの多くは3種類。
#1・#2・#3と3種類に分かれます。数が大きいほど溝の大きさが大きくなります。
#1のネジ溝に#3のドライバーでは入らないですし、#3のネジ溝に#1のドライバーでは、ドライバーが小さすぎて回りません。
そこがとても厄介なところで、そのサイズがあっていない状態で回してしまうとネジを舐めてしまうという悲劇が生まれることがあります。
■『ネジを回すとき、ドライバーを押さえ込んで回さなかった。』
これもよくあることなのですが、ネジは回すことよりも押し込むことがまず 大事になります。
ドライバーを回す時は、ネジに押し込む力8割、回す力2割で回しましょう。
そして、ドライバーの先をネジの溝に対して垂直に押し込みましょう。斜めになっているとそれもねじ山を舐めてしまう原因です。
その加減で回らないということは他に何か原因があるかもしれません。
これがあれば片手をドライバーを押し込む力に専念させて、もう片方の手でドライバーに掛けたレンチを回すことができます。
そのかわり、ドライバーの先がネジから逃げない様に押し込む力もより強く必要になります。
■『ネジが硬すぎて回らない。』
この原因の一つとして、まずその外したいネジの裏側にナットなどで止まっていないか確認してください。もちろん裏側を確認できればのお話ですが、表側はボルト、 裏側はナットで固定されている可能性もあります。
もしその様な状態でしたら、プラスドライバーでネジが動かない様に押さえて、裏側のナットをレンチで緩めるとうまくいきます。
上記の要因が当てはまらなければ次の確認項目にいきましょう。
あからさまにネジ頭が錆びてしまっている。この場合、ネジの十字溝の強度が弱っている可能性が高いので、そうなると脆くてネジを回した時に崩してしまうことがあります。それでもうまく回るかもしれませんがダメだった場合、ほかの手段で回すことになります。これはまた別のお話で紹介させていただきますね。
ネジ頭が綺麗でも、ねじ込まれて見えない部分が錆び付いてしまっている、又は錆びていなくても固着してしまっている可能性があります。
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このネジの径が太いほど、注油量と放っておく時間は多くなります。それはネジのギザギザの面積が大きいほど、油が浸透するのに時間がかかるからです。
注油後、ネジを回してみます。ここではとりあえず力を入れすぎないでください。
無理しない程度の力で回しても回らない様でしたら、ドライバーをネジ山に対してグッと垂直に押し込み、ドライバーのお尻をハンマーなどで、一撃必殺で引っ叩きます。そうしてショックを与えることで固着してしまっていた結合部の錆を崩すことができます。
ただしこれができるドライバーは「貫通ドライバー」といいまして、ドライバーの先からお尻の部分まで金属部で貫通しているものに限ります。
見分け方はお尻部が金属でできていれば、貫通ドライバーの可能性が高いです。
そうではない普通のドライバーのお尻をハンマーで叩いてしまうと、柄部分が壊れてしまいます。
話は戻りますが、ショック後に回る様でしたらうまくいった証拠です。
それでもダメな場合はまた別の手段となりますので、それはまた別のお話でご紹介させていただきますね。
■『プラスドライバーまとめ』
●ネジの溝のサイズに合ったドライバーを使う。
●ネジは溝に対して真っ直ぐ!押す力8、回す力2!!
●回す前にネジ側の原因を考える。
以上、まずはプラスドライバーの正しい使い方とネジの状態を見ることが大事ですね。
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貫通型でなおかつレンチが掛けられるドライバー
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