ふじやんの道具記

欲望には二つの種類がある。
外側からやってきた欲望と内側から湧き起こる欲望。

「欲望」と聞くとあまりいいイメージがなく「負」の要素として考えられがちですが、実は欲望は生きて行く糧としてはとても重要なものです。

今日はそんなお話し。その欲望の種類の簡単なお話し。

まずは外側からやってきた欲望
これは、負の感情になるものが多いです。例えば、他人への妬みなどによる欲望。
周りの何かに影響されて発生する欲望のことです。
一般的に「負」の要素として考えられているのがこちらの欲望で、こちらはあまり大きく育てない方が、自分のためになるのではないかと思っています。
他人に対しての嫉妬や恨みは結局のところ自分に返ってきますからね。自分の中の豊かな気持ちがすり減っていき、満たされることがなくなります。
物欲なども同じことです。必要なものではありますが、多くなると自分には手に負えず、満たされることのない気持ちをずっと続けていく人生となってしまうのではないかと思っています。


もう一つの欲望は、自分の内側から湧き起こってくる欲望。
こちらは、大事にしたほうがいいなと思うのです。

生活を豊かにするための大事な欲望です。

物理的にというよりも心の満たしといった方がいいでしょうか幸福感につながります。
もちろん物理的に満たされることで、こちらの欲望が上がることも多いでしょう。
しかし、物理的に満たされることは「手段」であって「目的」ではないのです。
それを所有することに「欲」を持つのではなく、それを所有することで自分の生活がどんなふうに豊かになるか、それを使って誰かと幸せを共有できるか、助けになるか、そういった影響によって満たされることを欲するのであれば、それは内側から湧き起こる欲望と言えます。

欲望を持つことは悪いことではない。むしろ生きて行くために必要なことではないかと思っています。

欲望はコントロール必要があるということであり、自分の内から湧き上がってくる欲望は大事にしたほうがいいのだと思います。しかし、それが妬みなど、外的要因から出てくるものは、制御できるようにしたほうが、他人も自分も含めて、満たされる幸福につながるのではないかと思っています。