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2015年06月01日

発達障害

 発達障害なので、提出物が出せないと言われている生徒がいます。
 出せないと言っても、この日までに出さないとダメだとわかると、最終締め切りには間に合わせます。
 
 春休みの課題も1ヶ月ぐらい遅れて提出しました。
 提出した時に、「いっぱいあったし、1日1ページずつやった」と言ったので、何気なく
「えらいやん」と言うと、
「遅れたのにほめられた」と周りの子にうれしそうに話していました。


 それから、2週間ぐらいして中間考査がありました。
 テスト当日に提出物を集めています。
 提出物をチェックすると、全て締め切りに間に合っていました。

 この子だけでなく、たくさんの子どもたちが、別に褒めたつもりなく、何気なく発した言葉で喜び、今まで頑なにできなかったことが簡単にできるようになっています。
 
 現代の教育は、競争でもあり、否定されながら育ってきています。
 ちょっと肯定で評価されると、今まで拒絶していたことをいとも簡単にこなしてしまうのです。



















タグ:発達障害

2015年05月31日

 志というと、大袈裟にきこえるかもしれないが、どうして学校にきているのか、どうして授業を受けているのか、というものがあって授業を受けているのか、何となくきているのか、目標があるのとないのとでは、結果が変わってきます。
 中学校時代は、何の目標もなかった子が、自分の目標を見つけると、見違えるように、吸収していきます。
 その吸収力は、スポンジが水を吸うように、すごい勢いで伸びていきます。

 目標ができること、志がもてるということは、大きく成長していきます。
 学校にいる間だけではありません。
 人生において、目標ができたとき、人は成長していきます。

 そんな意味でも、教育は、学校でだけするものではありません。
 人生は、学びの連続なのです。
 


2015年05月30日

先生、僕 はじめて発表した

 数学が苦手だと言ってたA君が、問題を解いて、
「先生、これあってる?」と聞くので、
「あってるよ」と言うと、
「発表してもいい?」と聞くので
「いいよ」と言うと、黒板に書きにいきました。

 書いた後、ニコニコしながら
「はじめて発表した」と言いました。

 授業が終わって、帰る前にもニコニコしながら
「先生、はじめて発表した」と言って、帰っていきました。

 このようなことがよくあります。
 今まで、否定されてきていることが多いのだと思います。
 ちょっとした一言で、褒められたといって、別人になってしまうことが多いです。
 今までクリア出来なかった課題、生活面が多いですが、クリアしてしまっていることがあります。

 認めてほしいという承認欲求が満たされたとき、自信にもつながり、できないと思いこんでいたことが簡単にできてしまうのです。
 この繰り返しで、子どもは信じられないぐらい成長します。
 子どもだけでなく、大人もそうです。
 承認欲求を満たすということは、大きな力となるのです。










2015年05月29日

先生、何で公立高校にはクーラーがないの?

 昔は、市町村立よりも県立の方がお金があったのですが、最近は県立の方がお粗末です。
 ようやく小中学校にクーラーが入り始めました。
 それぞれの財政状態によって違うので、「中学校のときはクーラーあったのに、何で県立高校はクーラーじゃなくて、扇風機なの?」と言う生徒がいれば、「え、中学校はクーラーついてたん?」と驚く子もいます。
 まだ扇風機がついてるだけでも良い方だったりします。
 同じ県立高校でも進学校はついてたり、PTA会費として、保護者と教師から電気代をとってクーラーを設置している進学校もあります。
 とにかく学校を減らしていこうとしているのですから、そんな設備がつくはずもありません。
 
 小中学校は、市町村合併で学校を減らしていってますし、高校はどんどん私学へ・・・公立高校は、統廃合して、どんどん減らす方向です。
 学校が減っても、残ってる学校の設備が良くなるわけではなく・・・

 生徒も、暑さと戦いながら、文句も言わずがんばっています。
 しかし、体温調節ができない子も多いです。
 暑いのに、学生服を着ている子もいて、暑さを感じないようです。
 扇風機がまわってると、寒いという子もいたりして、大人だけでなく、子どもの健康状態も悪くなってきているので、ますます熱中症には敏感に対応していかねばなりません。






























2015年05月28日

学級崩壊 解決例

 ある小学校2年生のクラスで、毎日のように親からのクレームが入るということで、そのクラスにサポートに入ることになった。

 担任は、あと数年で定年を迎えるベテランの男性教諭ですがあまり担任をもたずにきた教師である。

 ADHD(注意欠陥性多動性障害)の疑いのある男の子が1人いました。

 いつも男の子2人が廊下で遊んでいて、あと数人がうろうろしている状態でした。
 まず、廊下にいる2人の男の子を無理矢理学級にいれるのではなく、 一緒に遊んでみました。制限を与えることなく、やりたいようにやってみる。

 他の子どもたちと遊ぶと、うまくできないと暴力や暴言をはいて問題になる。
 ADHDの疑いのある男の子と一緒に滑り台とブランコ、鉄棒で遊んでみました。

 すると、ブランコができないのです。後ろから押してあげると、しだいにコツをつかみブランコが自分でこげるようになった。滑り台が滑れるようになった。

 鉄棒も補助してあげると逆上がりもできるようになったし、ボールもほれるようになった。
 すると、今まですぐにイライラして周りの子どもたちとけんかしてたのにうまく遊べるようになりました。母子家庭で家ではよく叱られていました。
 何でもうまくできないといけないとか、プライドがあってできないことにイライラするといった感じでしたが、親にも保育園でも遊び方を教えてもらうことができずにいたのです。
 もう1人の男の子は、両親が共働きであまりかまってもらえず、学校で甘えるという行為になったのでした。

 先生の方はどうかというと、校長先生、教頭先生が、毎日放課後指導されていましたが、何を言っても訴えても、全く改善しないと言って私に何とかしてもらえないか?と依頼がありました。

 その日の放課後、その先生と約10分ぐらい話しました。

ずっと指摘ばかりされるから、次は何を言われるのだろう?とすごく構えておられるなあと感じました。

 私は一言だけ「どのようにしたいか?」と聞くと、しっかりとこのようにしたいという考えをもたれていたので、「それでいいと思いますよ。ただ、クラスのほとんどの子どもが3歳ぐらいのときにちゃんと遊んでもらったり、愛情を感じる事なく育っているので、そこから成長してない

子どもが多いんです。2年生ですが3歳児ぐらいを相手していると思ってもらってもいいぐらいです」とだけアドバイスしました。

 次の日、学校に行くと教頭先生からどんな話をしたのかと聞かれたので、どうしてかと尋ねたら、あんなに毎日、学級通信を書くようにすすめても全くやろうとしなかったのに私が帰ったあとすぐに、学級通信を書きはじめたそうです。(これはこの日から1日も欠かさず毎日発行され、教員からも保護者からも評価が高かったそうです)
 授業の方も見せていただきましたが、ぬいぐるみを持参して、本当に3歳児に教えるように

 授業をされていたので、みるみる子どもたちは授業にひきこまれていくようになった。

 自分の子どものころに体験を話したりされ、みんながいきいきと授業をうけてました。

 研究授業では、「荒れてるってきいてたけど、良いクラスですね」と言う先生もいるぐらい変わりました。

 大人も子どもも同じです。承認欲求があるのです。

 何か言われるのではないか?言われたらどうしようと思ううちに、こわくて何もできなくなる。

 否定されるのがこわいから、一歩すすめない。

 やってできなかったときのことを考えてしまう。

 3年生になって、お母さんからの話では、授業も座ってうけてますし、友だちとのトラブルもありませんということでした。
 




2015年05月27日

アスペルガー症候群

 最近は、早期発見できるそうで、知人のお孫さんは3歳から薬を飲んでいて、薬でコントロールできるから安心なんですという話を聞いて、いいことだとは思うけどこわいなあと感じたのが正直な感想です。
 こういう仕事をしていると、正しい判断なのかどうか疑問があるからです。
 薬を服用している子どもも何人もみてきましたが、薬はきれてしまったとき、別人になってしまうのでこわいですし。
 子どもは成長しますから、必ず今までの薬があわなくなってくるんです。
 薬には副作用もありますから、成長したからその分多く処方すればいいというものでもないからです。

 以前、私が関わったアスペルガー症候群の子どもの話をしたいと思います。

 ある小学校の2年生と3年生、2人のアスペルガー症候群の男の子がいました。
 悩みの相談は、じっと座って授業がうけられない、友だちと仲良く遊べない、トラブルをおこしてしまうと共通した症状もあり、臨床心理士からは典型的なアスペルガー症候群だから、病院に行くように言われたそうです。
 最初は2人ともみていたのですが、大人の事情(臨床心理士の予算も使わないと、来年、予算がつかないから)で、2年生の子を私が、3年生の子を臨床心理士の先生がみることになりました。
 そのとき2人とも同じような症状でした。
 私は、2人とも心の問題だけだと思っていたので、担当した2年生の子は、とことん一緒に遊びました。
 遊んで行く中で、その子が経験不足が多いと言うことがわかったので、ブランコ、滑り台、鉄棒、ボール遊びをやりました。
 他の子がいないところで遊んだので、1つずつ教えながらやるとすぐにできるようになりました。
 すると、休み時間に友だちと遊んだり、体育の授業に参加できるようになりました。
 勉強も少しやっただけで飲み込みが早かったので、すぐにみんなに追いつき、授業にも落ち着いて参加できるようになり、問題がなくなってしまいました。
 できないから教えてと言えず、できないことが悪いことだと思っていたので、それを誤摩化すために暴れたり、暴力をふるってしまっただけでした。
 家庭でも、母子家庭でしたが、落ち着いているし、宿題もちゃんとするようになったということでした。

 3年生の子は、臨床心理士の面談後、病院にかかり薬を処方してもらいました。
 その後、学校の先生の話では、病院と臨床心理士の指導もあり、障害児学級に入ったのですが、薬があわないのか以前よりも凶暴になって、まわ
りの子に怪我をさせたり、ますます教師の指導が入らなくて困ってますとのことでした。
 2年生の子も同じように障害児学級に入れる予定だったけど、保護者の了解を得れず普通学級で過ごしていたのですが、入れなくてよかったと学校の先生が言われてました。

 どのアスペルガーの診断を受けた子も、たまたまかもしれませんが100%、この方法でクラスにかえってますし、むしろ他の子どもより理解が早いです。
 これは1例にすぎません。
 
 1つ1つ紹介していきたいと思います。
 何かの参考にしていただければ幸いです。



















2015年05月26日

交通事故

 数年前から、高校生が通学途中に交通事故にあうことが多いです。
 
 これは、高校生のながらスマホの影響もあるかもしれませんが、それだけとは限らないです。
 ストレスの影響もあるのでしょうか?だんだん視野が狭くなっているような気がします。
 車が気をつけてくれると思って、歩いたり、自転車に乗っていると、痛い目にあうかもしれません。
 目の前しか見ていない人が多いと思います。

 私も徒歩ですが、車を信用していたらダメだと思います。
 こっちを見てくれてると思って歩いていたら、事故にあっているでしょう、
 ちょうど2年前、生徒がひき逃げにあい、亡くなりました。
 友だちとメールをするために、自転車をおりて、とまってメールをしていたところをはねられました。
 運転手が、ながらスマホをしていたそうで、気付かなかったと言っていたそうです。
 歩いていて思いますが、ながらスマホで運転している人の多さにびっくりします。

 視野が狭くなってるうえに、ながらスマホは、本当に危険です。
 それだけ現代人は、スマホに侵されてしまったのですね。



2015年05月25日

はじめに〜prologue〜

 主に教育関係の仕事に携わってきました。

 今、問題になっている発達障害、不登校、学級崩壊などの教育現場が直面している問題に取り組み、解決の糸口をみつけてきました。

 問題解決は、絡まった糸をひも解き、1本の糸にするかのようなことです。
 そのノウハウを何かに役立てられれば・・・と思ってきましたが、現在の教育現場では必要とされませんでした。

 今、悩み、苦しんでおられる方の目に触れ、ひも解いていく手助けになれば、と思い、このブログを開設いたしました。

 問題と感じているから、未来が変わるのです。

 決して、答えが書いてあるわけではありません。
 答えは、自分の中にあります。

 


 全ての事象は、一面体ではなく、多面体です。
 問題は1つかもしれませんが、いろんな見方ができると思います。
 いろいろな視点からひも解いてみました。

悩める先生、保護者へ〜freeman school〜

楽の修行日記

本物の美を求めて

心身ともに健康を求めて





















2015年05月24日

不登校児童生徒訪問指導員

 これは、文部科学省が各都道府県に希望を募って3年間実施した制度です。
 都道府県が、市町村に希望を募って、市町村教育委員会が指導員を採用してやっていました。
 これは、元同僚の先生から依頼を受けて、ちょうど塾を始めた頃で、フリースクールもやっていたので、興味もあり、うけることにしました。
 
 1年目は、病弱教育巡回訪問指導員のときと同じく、始まるまでに数ヶ月かかりました。
 それから、各学校から申請があればすぐに動きますという話でしたが、不登校の子どもはたくさんいますが、会わせるところまでいかないということで、1年間で紹介されたのは、2人だけでした。
 小学生が、いじめでクレームがきたというので家庭訪問し、休んでる間の学習支援と保護者の悩みとか不満をきいてたら、すぐに学校に戻りました。
 もう1人は、中学2年生の女の子で、自宅も支援教室も学校も嫌というので、公民館の会議室を借りてもらって、学習支援を行いました。
 その頃、もう年度末で、予算を全く使ってないというので、3月は市教委に勤務し、仕事がくるのを待ちましたが、担当の先生のところで止まって、何も動きのないまま終わってしまいました。

 翌年は、市内の小中学校の別室に行き、教室に入れない子をみてました。
 別室に通う子が教室に戻ったりして、話が広まっていき、次第に仕事が増えてきました。
 家庭に引きこもって、連絡がとれない子のところにも行きましたが、先生たちは、段階的に変わっていくと思っていたようですが、みんな教室に戻りました。
 発達支援の子どもも多かったですが、特に問題もなくなって普通に教室に入り、友だちもできて元気に学校に通って行きました。


 3年間やって、関わった子たちはみんな教室に戻りましたが、制度が終わり、地域のお母さんたちがボランティアでやるという制度に変わることになり、無償でやるなら引き続きと言われ、辞めました。
 あんまり解決しすぎると、臨床心理士の仕事がなくなり、予算が使えないというのも言われて・・・お役所仕事はこんなものだなあと思いました。
 よくなることが目的ではなく、予算を多くとって、それを使えればいいのだなあと。


 学級崩壊のクラスを立て直したりもしていたので、自分で授業してもできるのか?ということで、次は、県内でも悪評高い高校で数学の講師として働いています。


 今までいろいろな仕事をして、自分の中ではいろいろと試みた結果、いろんなことを自分の中で導いてきたことがあるので、誰かに役立ててもらえることがあれば・・・とブログに書くことにしました。























 

病弱教育巡回訪問指導教員

 院内学級のない病院に教員を派遣すると言う制度が、全国で初めてでき、1年目から参加することになりました。
 ちょうど10年間勤めたのですが、その間、医学書を読んで勉強したり、心理学、自己啓発本、独学で勉強しました。
 
 勤務条件は悪いものの、興味があったので、やることにしたのですが、たぶん3月末にギリギリ予算が通り、人だけ確保したのでしょう、1ヶ月ぐらい何の連絡もなく、騙されたのかと思い始めた頃、ようやく招集がかかり、辞令をもらい、月15日勤務と書いてあるのに、4月は1日だけ?という状態でした。
 学校にも病院にも知られていない制度で、1ヶ月経ち、ようやく県教委の人たちと、主要病院をまわり、医院長、事務長に制度の説明にまわりました。
 これがうまくいくと、全国に広まっていくと言われていたので、がんばって啓発活動もしました。
 仕事がなかったので、学校や病院の病棟をまわり、入院している生徒はいないか、入院してきたらこの制度を紹介してほしいとまわりました。

 1年目、がんばった甲斐があり、1つの病院に中学生の院内学級が設置されました。
 ただ、一番多く利用してくれた病院が院内学級になったので、翌年、仕事がなく、また、新しい病院の開拓にまわりました。

 それ以後、昨年、医大に中学生の院内学級ができるまでは、大きな動きはなかったのですが、5年目ぐらいから、国の財政が厳しくなり、すべてのことが縮小になり、今までならもらった予算は使わないといけない・・・とない仕事を無理矢理でも増やしてやっていたのですが、予算を使わない方が担当者の株があがるという感じになって、月15日保証されていると思ってた仕事がなく、なんともひどい扱いになってきました。
 養護学校(現在は特別支援学校)も同様で、どんどん学校を減らしていくという方向に流れていきました。
 入院している子どもの保護者の会を通じて、養護学校の先生とも知り合いましたが、国や県の方針が大きく変わってきたと感じました。
 その頃、院内学級のテレビドラマが話題になったりしていました。


 いろいろありましたが、小児癌の子どもたちの生き様をみて、自分自身の生き方にも影響をうけたと思います。
 自分は何がしたいのか、どう生きたいのか?と自問自答していました。







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