教育現場レポート

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　高校に来ると、１／3以上欠席すると進級できないので、大抵の子はきちんと登校するようになります。
　特に、専門の実習は2割欠席するとだめですが、ちゃんと登校しています。
　昨年、2年生2回目の男の子がいました。
　前年度は、2学期に欠課オーバーとなり、留年。　
　今年もオーバーだなあと思っていたら、どの教科もあと1か2時間できれてしまうというところから、最後まで休まずに来ました。
　今、3年生ですが、時々体調不良で休むことはありますが、頑張ってきています。
　授業も以前は寝てるだけでしたが、食い入るように聞いて、発表もするようになりました。
　周りが無理だと思ってても、本人の気持ちしだいで頑張れるのです。

　今年も1年生にずっと学校に行ってなかったから、何にもわからないといいながら、質問しながらがんばってます。
　他にもたくさんいますが、ちゃんと卒業してます。

　不登校の学び支援　議員立法案提出されました。

　戦後変わらなかった就学の義務が変わるかもしれません。
　2017年度からと言われています。
　不登校児童、生徒が増えてきたので、フリースクール以外にも自宅なども想定されています。
　義務教育とみなす学校以外での学びも、出席とみなされるそうです。
　
　学校現場では、そんなことになれば、学校に来なくなるのではないか、と言われています。
　保護者が、個別学習計画を作成し、市町村教育委員会に提出すればいいそうです。

　ますます公立学校がなくなっていきそうな話だなあと思います。

　中学2年生の女の子が、不登校になったというので家庭訪問しました。
　訪問して少し話すと、何でも完璧な賢い姉がいることがわかりました。
　お父さんの仕事が、最近、少なくて給料が１／３になったとか、お母さんが働きに行きだした･･･という話もしていました。
　新築の家の壁は、殴って穴があいていて、ポスターで隠していました。
　数回の面談で、自分の思っていることを話してすっきりして、登校するようになりました。

　今、学校では、働き盛りの空洞化になりつつあります。
　あと数年で余っていた管理職世代が定年し、管理職や責任ある仕事につける世代がいないのです。
　今でも再任用の先生や退職後の７０歳前後の人達が、がんばってます。
　採用試験がなかったうえに、早期退職の先生も多く、年々採用も増えてますが、すぐに辞める人も多いです。
　モンスターペアレントということばがありますが、実は最近の若い先生の親もこのモンスターペアレントとなり、校長先生にかけこむ人がいたり、入学式当日、登校してくる生徒を見て、家に帰り、母親に仕事を辞めたいと電話してもらったり•••ということもあります。
　講師でも、1週間ぐらいで来なくなったりということもよくあります。
　１人少ないままいくということも多いです。
　育休産休を３年間とった後、復帰せず退職する先生もよくあります。
　この場合、代わりの講師は採用してもらえないので、１人欠員のまま、その教科の先生がカバーしています。
　１人、２人欠員のまま、ということは普通になってきました。

　個性って何だろう？
　ゆとり教育が始まって、個性重視とうたわれ、個性的なのか自分勝手なのか？
　ちょうど個性重視の教育が始まった最初の学年が、中学生になった年に、私は大学を卒業し、教職についた。
　まわりの先生たちは、自分勝手な子ばかりでやりにくいとぼやいてるのを見て、確かに１年生と２,３年生は少し違うかな？と思ったのを覚えています。
　それから１０年ぐらいして、学習指導要領もかわり、つめこみ教育から体験型学習の増えた子どもたちからまた変化がでてきた。
　私たちの世代もゆとり教育のはじまったようで、共通一次からセンター試験に変わったり、学習指導要領も変わったりした年なので、今から思うと戸惑うことも多かった。
　ただ、ゆとり教育と強制つめこみ教育の大きな違いを感じるのは、感性だと思う。
　ゆとり教育と言いながらも、育ててる親がつめこみ教育世代なので、ゆとり教育の中にも２つにわかれると思うが、比較的自由に育ったゆとり教育世代は、感性豊かだと思う。

　個性的なのか、自分勝手なのか？
　自由さがうまくでると個性的と言われ、悪くでると自分勝手とか発達障害と言われてしまうのではないだろうか？
　勉強を教えていて伸びる方は、自由な子どもだと思う。
　固定観念がないから、どんどん吸収していきます。
　強制されてない分、自分から求めてくるから、いろんなことを吸収していくのだと思う。
　この場合、悪くでると自分勝手と言われ、アスペルガーと判断されやすいが、自由さをいい方にむければいいだけなので、特に問題はない。
　つめこみ教育の子は、子どもの意志を聞く前に、先に言う親というのは、子どもの能力を摘むいでいると思う。このタイプの子どもは、LDと判断されやすいが、少し訓練すれば何の問題もなくなる。

　発達障害と診断された子、おそれがあると言われた子、いろんな子どもをみてきましたが、どの子も問題なくなりました。
　人それぞれ個性があります。その個性が大人にとって都合がいいか、悪いかによって、障害だとか障害でないと判断されているだけなんです。
　個性を伸ばし、引き出す教育こそ、私の考えるFreeman schoolです。

　ある小学校から、小学校６年生の男の子が不登校になったので、訪問してほしいという依頼がありました。

　あと１ヶ月で卒業式、という時期で、中学生の兄も不登校、小学６年生の男の子は双子で、下にも兄弟がいて、両親は離婚していて、母と一緒に暮らしていました。（実は、父親も一緒に暮らしていました）お母さんは、精神的にも病院にかかっていて生活保護をうけながら生活していました。

　週１回の訪問で、何とか卒業式に参加させたいという学校側の要望でした。

　訪問すると、学校の先生と一緒のときとは違い、お母さんもいろいろ悩みを話されるし、学習面で不安も多かったので、６年生の男の子と勉強をしたり、お母さんを交えてゲームをしたりしました。

　お兄ちゃんは、最初は様子を伺っていたのですが、だんだん、料理を作るのが好きだからお菓子を作ったと言って見せてくれたり、一緒に遊んだりするようになりました。

　お兄ちゃんは、よく学校の先生や児童相談所の人が訪問して、お母さんを責めているように思っていたらしくて、体の悪いお母さんをいたわって手伝いたいという思いもあって、家でお母さんを守っていたのです。

　私が訪問するようになって、お母さんの体調も少し良くなって、家事をするようになったのもあるのか、突然、兄が登校しました。

　ずっと休んでいて、なかなか連絡もとれなかった中学校の先生は驚きました。

　その後、弟の方は、父親が長距離トラックの運転手をしていたので、一緒に仕事に連れてもらって、お父さんを独占出来たというのも大きかったのでしょう、両親の愛を感じられて、１回も練習してなかったのに、卒業式に参加できました。

　もちろん両親そろって参加してもらって、うれしそうでした。

　学校の先生や児童相談所の方も、悪気があって訪問しているのではないですが、どのお宅に訪問しても思うことは、要望ばかり言われるので責めているように感じるみたいです。

　それを敏感に感じた子どもが不登校になっているケースが多かったです。

　実は、お母さんが心配だったんですというケースは多いです。

　子どもは見てないようで、お母さんのことを感じています。

　まずは、がんばらずにお母さんが楽になってください。

　就職で状況の変化では、昨年から自衛隊が熱心に求人に来られています。
　インターンシップも、積極的に受け入れてくださいます。
　職場体験というよりは、見学会のようなものですが・・・戦車に乗せてもらったと言って喜んでました。
　昨年は、就職先を決める時点では、親が数年でもいいから自衛隊に就職した方がいいから決めたと言ってましたが、集団的自衛権の問題がでてきた頃は少し悩んでる子もいましたが、全員合格し、自衛隊に入りました。
　今年も、熱心に求人獲得のため、インターンシップの人数確保のため、来られています。
　
　これからどのようになっていくのかはわかりませんが、安定して、資格もとれるので人気ではありますが、これからの情勢によって、大きく人生を左右されていくのだなあと思います。

　ある先生が、一度自衛隊に入ったら、有事の際には徴兵されると言ってたので調べてみると、希望者のみでした。
　予備自衛官制度で、１年以上自衛隊にいた人は、予備自衛官、即応予備自衛官に、一般の人は予備自衛官輔になれるそうです。

　最近では、ニュースでよく聞くことばですが、ちょうど騒がれるちょっと前に不登校訪問指導員をしていたときに、何人も担当しました。

　今年の４月からは、３日以上欠席が続いた児童生徒は安否確認をしないといけなくなりました。



　不登校訪問指導員というのは、ひきこもりの子どもを登校出来るようにすることを目的に文部科学省が作った制度でした。

　３年間やって、１００％教室にかえっていきましたが、なぜでしょうか？

　それは、先生方とやっていたことが真逆だったからです。

　特に、ネグレクトの場合は、結果が全く違いました。



　主に、母子家庭で、母親が夜働いているので、昼夜逆転生活をしているので、朝起きられなくて不登校になるケースでした。

　学校が、起きるまで電話したり、車で迎えに行ったりしていて、最初は会えてたのに、音信不通になるというものでした。

　それで、朝、お迎えに行って連れてきてということをしてました。

　何が違うかと言うと、お母さんを責めないところです。

　先生から、さんざんどうすべきかということは聞いていますから、あえて言う必要もありませんし、誰よりもお母さん自身がいちばんわかってますから。

　いちばん責めているのは、お母さん自身なのです。

　思えば思うほど、動けなくなるのです。

　自己否定心が大きくなればなるほど、動けなくなるのです。

　何をするかというと、お母さんの不安を聞いているだけ、自分でわかってますから、自分でどうするというのを導いてきます。

　あと、先生に言ったのは、車で迎えに行ったら、徒歩で通学するよりも車の方がいいから、楽な方に流れますよって話をしました。

　週に１回、お迎えに行って一緒に歩いて登校して行ったら、ちゃんと集団登校できるようになりました。



　悪いと思ってないように見えるかもしれないけど、自己否定心が身動きとれないようにしているのです。

　子どもも親も承認欲求があります。

　むしろ、お母さんがんばってますねって認めてあげた方が、行動に移せるようになるのです。

　以前は、学校紹介の就職試験と言うと、合格率が高かったと思いますが、最近は求人は多めにとって、人物をみて採用となってきています。
　数年前から、採用される子どもの特徴も変わってきました。
　今までは、成績重視でしたが、最近は人物重視で、しかも、コミュニケーション能力をみています。
　少々勉強出来なくても、真面目でなくとも、バイト経験のある臨機応変に受け答えができる人材をとっているような気がします。
　求人数は増えていますが、合格率は下がってますし、就職後、３年以上勤務している生徒はほとんどいないくらいです。
　
　自ら考え、行動出来る生徒の育成を心がけてきましたが、自ら考えて行動出来る人物を求めてくるようになったなあと感じます。
　工業高校生が人気でしたが、今では工業高校生はメンテナンス要員ぐらいです。
　普通科の生徒は、海外向けでしょうか？英語の出来る子を採用するようです。
　これからますます今までの価値観が通用しなくなります。

　これからも志を持った子どもたちを、育てていきたいなあと思います。







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　ずいぶん前になくなったと思ってたら、いまだに多くの先生たちが使っている。
　教育委員会にWordとExcelに統一されてからずいぶん経ちますが、一太郎でないとダメという先生が多い。
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　テストを作るには、プリントを作るには、一太郎が便利だそうだ。
　年代も、４０代以上が使ってるのかと思ったら、２０代から６０代まで幅の広さと若い人も使ってるんだという驚きがありました。
　一太郎、花子は知っていましたが、三四郎、SHURIKEN は、知りませんでした。
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