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2015年06月06日

実は お母さんが心配だったのです

 ある小学校から、小学校6年生の男の子が不登校になったので、訪問してほしいという依頼がありました。

 あと1ヶ月で卒業式、という時期で、中学生の兄も不登校、小学6年生の男の子は双子で、下にも兄弟がいて、両親は離婚していて、母と一緒に暮らしていました。(実は、父親も一緒に暮らしていました)お母さんは、精神的にも病院にかかっていて生活保護をうけながら生活していました。

 週1回の訪問で、何とか卒業式に参加させたいという学校側の要望でした。

 訪問すると、学校の先生と一緒のときとは違い、お母さんもいろいろ悩みを話されるし、学習面で不安も多かったので、6年生の男の子と勉強をしたり、お母さんを交えてゲームをしたりしました。

 お兄ちゃんは、最初は様子を伺っていたのですが、だんだん、料理を作るのが好きだからお菓子を作ったと言って見せてくれたり、一緒に遊んだりするようになりました。

 お兄ちゃんは、よく学校の先生や児童相談所の人が訪問して、お母さんを責めているように思っていたらしくて、体の悪いお母さんをいたわって手伝いたいという思いもあって、家でお母さんを守っていたのです。

 私が訪問するようになって、お母さんの体調も少し良くなって、家事をするようになったのもあるのか、突然、兄が登校しました。

 ずっと休んでいて、なかなか連絡もとれなかった中学校の先生は驚きました。

 その後、弟の方は、父親が長距離トラックの運転手をしていたので、一緒に仕事に連れてもらって、お父さんを独占出来たというのも大きかったのでしょう、両親の愛を感じられて、1回も練習してなかったのに、卒業式に参加できました。

 もちろん両親そろって参加してもらって、うれしそうでした。

 学校の先生や児童相談所の方も、悪気があって訪問しているのではないですが、どのお宅に訪問しても思うことは、要望ばかり言われるので責めているように感じるみたいです。

 それを敏感に感じた子どもが不登校になっているケースが多かったです。

 実は、お母さんが心配だったんですというケースは多いです。

 子どもは見てないようで、お母さんのことを感じています。

 まずは、がんばらずにお母さんが楽になってください。




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