日経
金融庁は外国為替証拠金取引(FX)の証拠金倍率(レバレッジ)を引き下げる検討に入った。現行の最大25倍から10倍程度に下げる案が有力だ。外国為替相場が急変動した際、個人投資家や金融機関が想定を超える損失を抱えるリスクが高まっていると判断した。国内の取引高は約5千兆円に上る一方、FX業者への規制は銀行などに比べ緩い面がある。規制見直しで日本発の市場混乱を防ぐ。
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すでにヒロセ通商なんかはこのニュースで株価が下落しているなんて話も。ただヒロセ通商はここ一ヶ月で2300円ぐらいから1800円台まで株価が下落しているので下落要因は違う気がします。
FXの導入直後は125倍とか100倍を超えるレバレッジがありました。私もそのとき参加したのですが、さすがにあれは規制してよかったと思います。リーマンショックのときに投資投資とあおって一気に不景気になったあれです。
いまも好景気好景気と公金投入の
■FXの規制が25倍から10倍になった場合に起こること。
●1:取引量の激減
25倍から10倍にレバレッジが規制されるということはそれだけロスカットの幅が小さいということになります。例として私が取引するときは9倍とかを上限にして取引して安全マージンを余分に取っているわけですが、これが10倍に規制されるとなると取引上限が3倍ぐらいになると思います。
もうこの時点で取引量が渡し一人見ても激減しています。手数料無料といいつつスプレッド差で稼いでいる業社はつぶれるところがたくさん出てくるかもしれません。特にヒロセ通商は取引量で稼ぐ業社。スワップが他社より極端に低くその分違う面でがんばっている業者なので大打撃になると思います。
しかし金融庁がいきなり規制って、そろそろ株価を支える公金が無くなって暴落が来るのでそれに備えてなんじゃないかとか考えてしまう。
それか、ドル円99円とか昨年の円高時に大量に買った投資家に無理矢理規制で決済させて20%以上の税金をむしりとるつもりとか。決済しないと税金がかからない業者だと、投資家は暴落するまで長期保有するから考えられないことではありません。
そういえばFXの規制に関して面白い記事がありました。日本ではロスカットのみですが、海外ではゼロカットというものがあるそうです。ロスカットは証拠金が足りないときに強制決済されます。まあ大体急激な株価の変動時です。それで多大な借金を背負うわけです。
海外でゼロカットを導入しているところは、急激に株価が変動して多大な損失が出ても証拠金以上の損失をゼロに戻してくれるゼロカットがあるそうです。とても良いですねこれこそ消費者保護かと。海外を見習えとか行ってるならレバレッジの規制よりこれを導入して個人に多大な負債を背負わせないようにして欲しいものです。
まあ無理みたいです。▼
こうしたゼロカットだが、日本では法律で金融商品取引業者等による損失補てんが禁止されている。ゼロカットも実質的な損失補てんとなるため、現行の法制度のもとでの導入は難しいだろう。
相場急変時の強制ロスカットで発生することのある「不測の損害」や「想定を超える損失」から個人投資家を守ってくれるためのレバレッジ規制だが、その一方でFX取引高への影響はありそうだ。
FX ZAI
投資投資と政府は叫んでいますが、規制させてどうするんでしょうね。さすがに100倍のときは私もFX規制されて良かったと思いますが現在では規制には反対です。どうしてもするなら25倍だと20倍くらいが妥当かな。なら現状の取引でもバッファを残して取引できるから。
まあ規制したところで、投資していたお金が株や実態経済に回るのかというとそういうことは想像しにくく。各ご家庭のタンス預金が増えるだけになりそう。