2017年01月20日
《療育センター変更の話7》辞めよう!
ケントに荷物を持たせて、靴を履かせて、A先生に挨拶してから療育センターを後にしましたが…。
悲しいやら、悔しいやら…。
何のために今まで療育に行かせてたんだろう…。
今までの時間は、何だったんだろう…。
車の中で、なるべく明るく、怒り口調にならないように、
「ケント〜。A先生が『帰る準備して〜!』っていつも言ってたでしょ?覚えてる?」
と聞いてみました。
ケント「うん。まずね〜、トイレにいって、ぼうしかぶって、カバンもつ!そして、くつ!」
私「あ、ちゃんと覚えてるんだね〜。すごいねぇ!」
………???
ケントは、指示はちゃんと聞いて覚えてる…。
じゃあ、何でしないんだろう…。
私「ケントさぁ、いつもトイレに行った後、帰る準備するの忘れちゃう?難しい?」
と聞いてみると。
ケント「ケントね、ぼうしない…。」
私「………へっ??」
ケント「せんせい、ぼうしかぶってっていうんだけど、ケントはないの…。」
私「………!!!」
…帽子!
ケントはいつも幼稚園に帽子を置いていっているみたいで、帽子がない…。
A先生が、
「帽子をかぶって、リュックを背負って、靴を履いて!」
と出した指示を、ちゃんと聞いていて…。
でも、自分は帽子がない…。
それで、どうしたらいいのかわからなくなって、いつもトイレから戻ってきたら固まってしまっていた…のかな…。
帽子がなかったら、なかったでいいのに…。
発達障害の子は、
応用が効かない…
助けを求めるのが苦手…
ってよく聞きますが、こういうことなんでしょうか…。
言われた指示を忠実にこなそうとして、でも、それができないときに、
「じゃあ、こうしよう。」
と自分で考える力がまだなくて、困っているけどそれを周りに伝えられない…。
それが、今のケントなのかな…。
そんな時に、先生が、
「どうしたの?帰る準備しないの?」
って聞いてくれていたら…。
ケントも、自分は帽子がないからどうすればいいのかわからない…と言えただろうに…。
「帽子がなかったら、いいんだよ。リュックを持って、靴履いてね。」
と一言教えて貰えれば、それがケントの経験になって、次からできるようになるかもしれないのに…。
そうやって、丁寧に関わってもらって、集団で生活できるように…という場じゃないんだろうか…。
ケントの困ったような…泣き出しそうな…とても不安そうな、あの顔が頭から離れなくて…。
私は、決めました。
もう、行かせたくない!
辞めよう!!
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posted by お母さん at 19:05| 療育センター変更の話