2013年01月03日
川越城本丸御殿(かわごえほんまるごてん) / 小江戸・川越散策
【川越城の歴史】
川越城は、扇谷上杉持朝(おうぎがやつうえすぎもちとも)が
長録元年(1475)に太田道真(資清)・道灌(資長)父子ら
家臣達に命じて築城された城です。
当時、持朝は山内上杉房顕(ふさあき)と連合し、
古河公方(こがくぼう)足利成氏と北武蔵の覇権をめぐって
攻防を繰り返していました。
築城は扇谷上杉領の北端の拠点とするためと考えれます。
小田原を拠点に武蔵への進出を図る後北条氏は、
天分6年(1537)に川越城を攻め落としました。
天文15年(1546年)、扇谷上杉氏は当時対立していた
山内上杉氏・古河公方と共に川越城奪還を図りましたが、
後北条軍の奇襲を受け大敗し(川越合戦)、後北条氏は
北武蔵への支配を固めていきました。
天正18年(1590年)、豊臣秀吉の関東攻略の際し、
川越城は前田利家らに攻められ降伏しました。
同年8月、徳川家康が江戸城に入ると、江戸に近い川越城に
重臣酒井重忠を置き、その後も幕府の有力な大名たちが
川越領主を持つようになりました。
寛永16年(1639年)、川越城主となった松平信綱は
川越城の拡張整備を行い、本丸・二ノ丸・三ノ丸・追手曲輪・新曲輪などの
各曲輪、3つの櫓、13の門からなる
総面積約9万9千坪(約32万6千u)余りの規模を持つ巨大な
城郭になりました。
【利用のご案内】
・開館時間:9:00〜17:00
(ただし入館は16:30迄)
・休館時間:月曜日
(休日の場合は翌日火曜日)、年末年始(12月28日〜1月4日)
館内整理日(毎週第4金曜日、ただし祝日は除く)
・入館料 一般100円(80円)、学生50円(40円)
()内は20人以上の団体料金
川越市立博物館、川越市蔵作り資料館との共通入場券
一般300円、学生150円
【所在地】
〒350-0053
埼玉県川越市郭町2−13−1
【お問い合わせ】
川越市立博物館
Tel:049-222-5399
【備 考】
廃藩置県により川越県に続き入間県ができると、その庁舎として利用されました。
その後、熊谷県、埼玉県に変更されるなか、本丸御殿は入間郡公会所、
煙草工場、武道道場として利用された歴史があります。
戦後は私立第二中学(現、初雁中学校)の仮校舎・屋内運動場として使われ現在では公会施設となっています。
場所は、東武東上線川越駅、西武線本川越駅から徒歩で行くには少し離れた場所にあります。
無料の駐車場がありますので車でお越しの方はご利用できます。