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汚れた心 / 映画

【原 題】
フェルナンド・モライス


【主な出演】
 伊原剛志
 常盤貴子
 余貴美子
 菅田俊
 大島葉子
 セリーヌ・フクモト
 エドゥアルド・モスコヴィス
 奥田瑛二


【監督・脚本】
 監督:ヴィセンテ・アモリン
 脚本:ダヴィド・フランサ・メンデス


【あらすじ】
舞台は第二次世界大戦直後のブラジル。
サンパウロ州の小さな町で日系移民が寄り添うように暮らしていた。
情報の伝達が未発達だったこの時代、日本の勝利を疑わない
日本人が数多く、情報操作(プロタガンダ)も容易なことであった。
写真館を営むタカハシ(伊原剛志)と妻ミユキ(常盤貴子)は平凡な暮らしをしていた。
そんなある日、元陸軍大佐ワタナベ(奥田瑛二)たちが、
当局に禁じられた集会を開き、ブラジルの官憲との間でトラブルになる。
ポルトガル語のラジオ放送で日本の敗戦を知った一部の日本人達と
それを認めないワタナベ達のグループが対立し、“国賊”と断じて
抹殺を始める。
戸惑いながらもタカハシは、アオキを惨殺するが、その現場をミユキに見られてしまう。
これを機にグループの抗争が激化し、何時しか日本人同士の殺し合いになっていた。
ミユキは、夫に志望し家を出る。
ワタナベは、タカハシに“マッカーサーが天皇に降伏”という新聞記事を
ねつ造するように依頼される。
日本が勝ったのなら、なぜそんなことをする必要があるのか。
疑念が膨らむタカハシ、やがて彼の元に刺客が現れた。
時代に流された一人の男、自分が犯した罪に向き合うことができるのか。


【制作国】
ブラジル


【公開年】
2011年


【感 想】
移民団の映画やドラマは幾つか観てきました。
しかしこの映画では、日本人同士の争いを描いています。
確かにあの時代、今の時代と違って情報が行き届かなければ、プロタガンダも
ごく当たり前のことだったのでしょう。
正直、こんな話があったのかと驚かさせられました。
国賊(こくぞく)という言葉、この時代の人にとってはとても重く、
そして苦しい言葉なのですね・・・。


【お勧め度】
 ★★★★☆


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