キスの味

今朝の出勤はゲリラ的な雨の中だった。
合羽を着て、自転車をこぎはじめ数分後だった。
職場に着いた時は、ほんまの河童になっていた。

そんな朝から始まったから１日、何だか押せ押せモードで。

昨夜はワンタンを作った。

ワンタンはおかずにならないと言われるので、
１年に数回しか作らない。
今回は、豚挽肉を間違えて買ってしまったので、
普段、つくらない料理をと思い、ワンタンにした。

挽肉にショウガ、みじん切りのねぎを入れ、すり鉢でごりごり。
市販のワンタンの皮で包むだけのシンプルな料理。

思いのほか、たくさん作れたのでご近所にもお裾分けをした。

すると
「作ったの？｣と聞かれたので、
ワンタンの皮の事だと思い、
ワンタンの皮はなかなか作るのが大変で
市販品のものを使っているのだと答えた。

いや、そうじゃなくてワンタンを作ったの？と聞かれた。
そのお家はワンタンはいつも市販品を食べるそうだ。

餃子やシューマイなどでも、同じような事をよく言われる。
それにすごいねぇと。

謙遜じゃないですが、本当にすごくないですから〜
作れば、簡単に出来ますよ〜と。

ワンタンと言えば、高校生の時に、
初めて友達同士で入ったﾗｰﾒﾝやさんで
格好付けてワンタンを頼んだ。
勿論、私の頭の中は、ワンタンメンだった。
運ばれてきたラーメンどんぶりは、ワンタンがたんまり入っていた。
箸を入れると、メンがない。
ウーム、いつになったら、メンが出てくるのかなぁ、
不思議なワンタンメンだと思いながら食べ終わった記憶が
ふとよみがえって来た。

ワンタンに愛の手のキッスを。