キスの味

今朝から、ボケ３連続をしてしまった。

起床時、基礎体温を測るようにしている。
寝ぼけ眼で水銀を下に降ろすべく、体温計を振る。
今朝は、目覚まし時計に当たってしまい、水銀が飛び散った。
でも水銀は丸くなる性質があるので、畳の上を仁丹のように、ころころ転がっていた。

急いで片付けて、今度は家に供えてある神様の水などを取りかえた。
特に宗教も信仰していないので、実家の母が買ってくれた神棚に
日々、お水とお塩とお米を供え、１日の無事を祈る。
ここでも、ボケをかましてしまった。
お塩とお米は取り替えたが、水は昨日のままのものを
そのまま供えてしまった。
朝、一番に取るお水が減っていなかったので、そこで気付いた。

急いで水を取り替え、神様に陳謝した。

今度は家族の一人が麦茶を水筒に入れてもって行くと言い出し、あわてて持たした。
昨夜、水筒が洗っていなかったので、これまた急いで洗って、入れた。
家族が出かけた後、水筒についているはずのパッキンが、床に落ちている。
自転車で追いかけたら、まだ歩いていた。

「この間も、パッキンがなくて麦茶がカバンの中でこぼれていたよ」って言われた。

まあ朝の出かける前に忙しいことだった。

出勤前に、近所のおばちゃんにこさえた煮物のおすそ分けをし、そこで服をほめられ、
気分を良くして職場に来られた。

ふと、頭に
「これでいいのだ」という言葉が流れた。
生前、父がよく口にしていた言葉だ。
多分、バカボンの影響だろうが、
そうだよねぇ、何があっても、辛くても、嬉しくても、
「これでいいのだ」と思えば、気が楽になるよねぇ。

実は体温計を割った時に何だか嫌な予感がしたけど、
もう今はすっきりだよ。

「これでいいのだ」に悟りのキッス。