2017年04月20日
ディアボーイズの続きが見てみたい184話 〜スピードを持ったインサイド〜
高階トーヤが見ている先には、昨年の高校界ナンバーワンポイントガードがいた。
コートを立体的に感じ、使う事が出来るプレイヤーが今の瑞穂のオフェンス力を更に強くする事ができる。
「哀川和彦」という、絶対的プレイヤーが支えていた昨年のチームを超える為にゲームマスターが必要である事は気付いていた。
直観的な勘で動く高階トーヤは、どちらかといえば藤原よりである。ただ、これは高階個人の問題であり、彼がガードでゲームをコントロールする限り、その「勘」にまわりのメンバーがついていく必要もあった。
湯川レベルであれば、哀川藤原のホットラインのようなコンビプレーが期待できる。
湯川が目指していたのは、更にもう一つ上のレベル。チームとしても個人としても動けるプレイヤー。四井に期待をかけている。
高階はその事を感じ取っていた。自分は沢登にはなれない。
沢登聖人のプレイスタイルに近付くためには、圧倒的なバスケセンスが求められる。それを持っているのが、四井博。
高階(ふぅ〜〜。本人は気付いているのかね。まっ、哀川さんをマークしながら色んなプレーを見てくれたら・・・あいつのオフェンス力は問題ないんだ。ディフェンス力を上げられたら・・・それは同時にオフェンスのバリエーションも増えるからな)
氷室「本当にありがたいわね。さとみ」
杏崎「はい。今の瑞穂はかなり力をつけています。藤原さん哀川さんクラスの練習相手なんてみつかるわけがないですし。四井君にとっては最高の練習相手」
氷室「そうね。それに、うちのインサイド陣にとっても助かるわ」
杏崎「はい。高階君にとっても、本当に高いレベルでゲームをコントロールするむずかしさを覚える事ができますし」
氷室「そう、それに・・・」(チラっと沢登を見る)
(こんな贅沢な練習相手はいないわ)
杏崎「藤原さん哀川さんは、ある程度動きがわかりますから。一度メンバーチェンジをして、ペースが変わった時、その時にまた新たな感覚が生まれると思います」
氷室「ええ。その前にうちのOB達と互角に戦ってもらうわよ」
杏崎「はい。でも今の湯川君なら・・・」
(トーヤ君も気付いているはず)
ダムダムダム
ドリブルをしている高階
チームメイトの4人が動き出す
藤原(ナンバープレーか?)
否
ハイポストまで上がった湯川にボールが渡る。
石井がマーク。高速ターンからドリブル一発で石井をかわす
石井(はぇ〜〜)
哀川(駄目だ、石井ちゃんのスピードじゃ楓ちゃんについていけない)
高階「ミスマッチはドンドン利用させてもらいますよ」
藤原「ちっ、石井が平面ではミスマッチになるのか」
氷室「そう、今年のウチのインサイドは、去年の和彦並に早いのよ。ディフェンスのスペシャリストでもそう簡単に止められない。だからミスマッチになる場面を逃さない」
杏崎「みんなが複数ポジションを守れるようにしているのも、相手チームに合わせてミスマッチが作れるからです」
慌てて哀川と土橋がフォローに入る。
柏木「よおっしゃ〜〜。キツネぇ〜。こっちがフリーだ。よこせぇ〜〜」
ローポストへ移動している柏木にパスが
シャッ!!
渡らない!!!
動きに気付いた湯川は中から外へパスを出す。
四井が待ち構える。
スリーポイントシューターには絶妙のパス。
藤原「そう何度も同じプレイが決まるかよ!!」
藤原が四井のクイックスリーを止めに入っていた。
沢登「はやい。いい動きだ。だが・・・」
パン!!!
湯川からのパスを弾く四井。
沢登(彼のペネトレイトで一気に陣形を崩れたのか)
藤原「!?!?しまった」
そのパスは高階に向かう。
周りの4人が動き、全てのマークマンの居場所を変え、高階トーヤが一歩も動く事なくフリーになった。
榎本のマークを切り、高階のマークへ三浦が向かうものの、榎本が移動した位置が絶妙だったため、間に合わない。
にかぁっと笑っている高階
「ちょっと苦手だけど、最近克服できそうな真正面からのスリーポイントシュー〜〜」
杏崎(また、シュート名増えてる)
ザシュ!!
沢登(一歩も動くことなく3点を決めてきたな。周りの4人がポイントガードを使う為に動いたナンバープレーだったのか?)
柏木「こらぁ〜〜、俺がフリーだったろうがぁ〜〜。何でパスしね〜〜」
湯川「お前のゴール下よりも、あいつのスリーポイントの方が確率がたけ〜からに決まってるじゃんか」
柏木「てっめぇ〜〜〜。何をぉ〜〜〜」
湯川「ゴール下を外す奴にフリーでもパスしね〜〜」
柏木「しばく、絶対しばく!!」
沢登(ち、ちがうのか・・・)
杏崎「早く、戻って下さい!」
柏木「はい!!サトミさん。次はこの柏木があそこにブチ込みますから」
沢登(ゾーンディフェンスに切り替えないと、湯川君を止める事は難しいかもしれないな、和彦をつけるかのどちらかだが・・・)
哀川と四井を見ている沢登だった
DEARBOYS NEXT
コートを立体的に感じ、使う事が出来るプレイヤーが今の瑞穂のオフェンス力を更に強くする事ができる。
「哀川和彦」という、絶対的プレイヤーが支えていた昨年のチームを超える為にゲームマスターが必要である事は気付いていた。
直観的な勘で動く高階トーヤは、どちらかといえば藤原よりである。ただ、これは高階個人の問題であり、彼がガードでゲームをコントロールする限り、その「勘」にまわりのメンバーがついていく必要もあった。
湯川レベルであれば、哀川藤原のホットラインのようなコンビプレーが期待できる。
湯川が目指していたのは、更にもう一つ上のレベル。チームとしても個人としても動けるプレイヤー。四井に期待をかけている。
高階はその事を感じ取っていた。自分は沢登にはなれない。
沢登聖人のプレイスタイルに近付くためには、圧倒的なバスケセンスが求められる。それを持っているのが、四井博。
高階(ふぅ〜〜。本人は気付いているのかね。まっ、哀川さんをマークしながら色んなプレーを見てくれたら・・・あいつのオフェンス力は問題ないんだ。ディフェンス力を上げられたら・・・それは同時にオフェンスのバリエーションも増えるからな)
氷室「本当にありがたいわね。さとみ」
杏崎「はい。今の瑞穂はかなり力をつけています。藤原さん哀川さんクラスの練習相手なんてみつかるわけがないですし。四井君にとっては最高の練習相手」
氷室「そうね。それに、うちのインサイド陣にとっても助かるわ」
杏崎「はい。高階君にとっても、本当に高いレベルでゲームをコントロールするむずかしさを覚える事ができますし」
氷室「そう、それに・・・」(チラっと沢登を見る)
(こんな贅沢な練習相手はいないわ)
杏崎「藤原さん哀川さんは、ある程度動きがわかりますから。一度メンバーチェンジをして、ペースが変わった時、その時にまた新たな感覚が生まれると思います」
氷室「ええ。その前にうちのOB達と互角に戦ってもらうわよ」
杏崎「はい。でも今の湯川君なら・・・」
(トーヤ君も気付いているはず)
ダムダムダム
ドリブルをしている高階
チームメイトの4人が動き出す
藤原(ナンバープレーか?)
否
ハイポストまで上がった湯川にボールが渡る。
石井がマーク。高速ターンからドリブル一発で石井をかわす
石井(はぇ〜〜)
哀川(駄目だ、石井ちゃんのスピードじゃ楓ちゃんについていけない)
高階「ミスマッチはドンドン利用させてもらいますよ」
藤原「ちっ、石井が平面ではミスマッチになるのか」
氷室「そう、今年のウチのインサイドは、去年の和彦並に早いのよ。ディフェンスのスペシャリストでもそう簡単に止められない。だからミスマッチになる場面を逃さない」
杏崎「みんなが複数ポジションを守れるようにしているのも、相手チームに合わせてミスマッチが作れるからです」
慌てて哀川と土橋がフォローに入る。
柏木「よおっしゃ〜〜。キツネぇ〜。こっちがフリーだ。よこせぇ〜〜」
ローポストへ移動している柏木にパスが
シャッ!!
渡らない!!!
動きに気付いた湯川は中から外へパスを出す。
四井が待ち構える。
スリーポイントシューターには絶妙のパス。
藤原「そう何度も同じプレイが決まるかよ!!」
藤原が四井のクイックスリーを止めに入っていた。
沢登「はやい。いい動きだ。だが・・・」
パン!!!
湯川からのパスを弾く四井。
沢登(彼のペネトレイトで一気に陣形を崩れたのか)
藤原「!?!?しまった」
そのパスは高階に向かう。
周りの4人が動き、全てのマークマンの居場所を変え、高階トーヤが一歩も動く事なくフリーになった。
榎本のマークを切り、高階のマークへ三浦が向かうものの、榎本が移動した位置が絶妙だったため、間に合わない。
にかぁっと笑っている高階
「ちょっと苦手だけど、最近克服できそうな真正面からのスリーポイントシュー〜〜」
杏崎(また、シュート名増えてる)
ザシュ!!
沢登(一歩も動くことなく3点を決めてきたな。周りの4人がポイントガードを使う為に動いたナンバープレーだったのか?)
柏木「こらぁ〜〜、俺がフリーだったろうがぁ〜〜。何でパスしね〜〜」
湯川「お前のゴール下よりも、あいつのスリーポイントの方が確率がたけ〜からに決まってるじゃんか」
柏木「てっめぇ〜〜〜。何をぉ〜〜〜」
湯川「ゴール下を外す奴にフリーでもパスしね〜〜」
柏木「しばく、絶対しばく!!」
沢登(ち、ちがうのか・・・)
杏崎「早く、戻って下さい!」
柏木「はい!!サトミさん。次はこの柏木があそこにブチ込みますから」
沢登(ゾーンディフェンスに切り替えないと、湯川君を止める事は難しいかもしれないな、和彦をつけるかのどちらかだが・・・)
哀川と四井を見ている沢登だった
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