2016年10月02日
ディアボーイズの続きが見てみたい107話 〜電車をあまりしりません〜
哀川「トーヤ達、やったね。決勝リーグ進出」
藤原「ああ、正直どうなるかと思ってたけどよ。やっぱ湯川の加入はでけ〜よな」
哀川「うん。チームに溶け込んでるのか、ってのはちょっと別にして、トーヤがうまく合わせているよ」
藤原「あいつ、ほんと器用に何でもこなすよな。俺達の時だってそうだったし。他人に合わせられるっていうか、自分のプレーを人にうまく融合させるっていうか」
哀川「うん、すごいプレーヤーだよ。トーヤを見ていたら、チームの欠点っていうか足りない部分を、うまく埋めているのがよくわかるよね」
藤原「思えば、俺達の時もそうだったよな。あいつが来てチームの幅が広がったんだ」
しばし、二人とも高階トーヤが入部して、チームのバリエーションが増え、それを練習していた時の体育館の光景を思い出していた。
哀川「ねぇ、拓。そういえばさ、本当に秋吉ちゃんに黙ってていいの?」
藤原「ああ、あいつに言うと、うるせ〜からな。お前こそ森高に言ったのかよ」
哀川「えっ、俺。言えるわけないじゃん。拓が秋吉ちゃんに言ってないのに、もし麻衣ちゃんが言っちゃったら・・・」
藤原「はは。確かに。すまね〜な。付き合ってもらって」
哀川「いいよ。この間、拓の言ってた事、よくわかったし。俺も見てみたいしね」
藤原「ああ、もっかいバスケやろうぜ。一緒によ」
場所は新幹線。二人が向かっていたのは
車掌「ただいま、三河安城を通過致しまして、あと数分で名古屋。名古屋に到着致します・・・・」
藤原「さてっと」
哀川「拓、ここじゃないよ。新大阪だよ」
藤原「えっ」
哀川「まだ名古屋だって」
顔を赤くしながら
藤原「ばっか、降りるんじゃね〜よ。ちょっとトイレに行こうとしただけだ」
哀川「あ、そっか」
移動するがすぐに帰ってくる藤原
「降りる客がいるからよ。邪魔になりそうだったんで、トイレ後にするわ」
哀川「あ・・・そう」
二人は何校からも推薦を受けていた。ただ、関西にどうしても見たい大学が二つだけあった。
熱烈なラブコールをくれた
東大阪商業大学。
そして下條の教え子が監督をしている関西学園大学。
藤原は哀川と将来の夢へ向かって語る時間が増えていた。
藤原自身は哀川と同じ大学へ進み、一緒にプレーしたい気持ちが強かった。
ただ、寡黙な藤原はそれを言葉にする事ができなかった。
哀川はそんな藤原の気持ちに気付きながらも何も言わなかった。自分でも迷いがあったから。バスケはしたい、という気持ちは藤原と全く一緒だった。
そんなある日、藤原が一緒に大学のバスケを見に行こう。と哀川を誘ったのがきっかけ。
哀川は返事をしたものの、まさか関西に学校をさぼってまで行くとは思っていなかった。
車掌「次は新大阪〜新大阪でございます・・・・」
寝ている哀川
藤原「哀川、次だぞ。降りなきゃ、新神戸までいっちまうぞ」
車掌「・・・次は終点新大阪、お荷物のお忘れものなきよう、お降り下さい」
哀川「大丈夫だよ、拓。終点だから」
藤原「え・・・・」
哀川「へ〜、拓って電車あまり知らね〜んだ」
藤原「うっせ〜、新幹線なんて乗らね〜から、あまり知らね〜んだよ」
哀川「あはははは、弱点発見。拓、頭いいから予想外だったよ(笑)」
新大阪の駅についた二人。
藤原「とりあえず、今日は東大阪にいくぞ。んで、大阪に一泊して明日は兵庫県だ」
哀川「そうだね、じゃあ、東大阪にいってみよう、確かJRで乗り換えだね」
藤原「ああ、山手線みたいな電車に乗っていくみたいだ。そっから乗り換えな。確か舞鶴って駅があんだ」
哀川「舞鶴じゃなくて、鶴橋だよ、拓。環状線にのって、近鉄で乗り換えね」
藤原「ああ、鶴橋な」
哀川(拓、地理が弱いんだな・・・)
DEARBOYS NEXT
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更新しようと思ったら、コメントが来てたのでびっくりしました。
いやぁ〜、近鉄電車はどうしても「布施駅」の名前を使いたくて、
決勝リーグを前に短編集つくっちゃいました。
数話しかありませんが、大阪編楽しんで下さい
馴染みあるワードにワクワクします〜☆
ボンちゃんさんもよくご存じですね!
(いまどきネットで調べればわかりますかね。笑)
新大阪とかは特にご近所なので、近くにふたりが
降り立ったかと思うとテンション上がります(><)