2016年10月04日
ディアボーイズの続きが見てみたい109話 〜天童寺を倒した男〜
藤原「ふ〜、やっと着いた」
哀川「何か、下町って感じだね。って煙草吸ってる人多いな〜」
藤原「なんか、保科達みたいなのが多いなぁ」
哀川「近いみたいだから歩いていこう」
そして大学の体育館まで歩いていく二人。
体育館の中では
キュッ キュッ キュッ。
ダムダムダム
パスパスパル
「おら〜もっと腰を下げろ」
「ダッシュだ」
「走り負けるな」
「おら、今ミスしたやつはグランド走ってこい」
哀川「さすがだね」
藤原「ああ、これが今、大学で一番強いチームか」
監督はおらず、選手達だけで練習をしていた。
そこに現れた島本監督。
元全日本の監督を務め、同大学では名誉監督の名を手にしている監督である。
様々なデータを駆使し、策士ともいわれているが、その練習方法は実戦が中心である。
基礎すらも実戦で補えるという考えである。
島本監督は、大学の体育の授業もバスケットを見ているが、素人が集まった体育の授業でありながら、1年が経つ頃には高校生の1・2回戦レベルにまで育ててしまうというから驚きである。
島本「おい」
一同「うぃぃぃぃっす」
島本「アップは終わったか?」
一同「はい。アップできました」
島本「よし、それなら早速5対5や。AチームとCチーム。そっちでBチームとDチームを始めろ」
一同「はい!」
藤原「って、さっきまでのアップなのかよ」
哀川「すごい」
藤原「哀川でもそう思うか」
哀川「うん、一人一人のレベルが高いよ」
2階席を乗り出すように見ている二人。
それに島本監督は気付いた
島本「おっ、あのツンツン頭と、昭和のヤンキー小僧は・・・」
2階に向けて声を出す監督
島本「おい、お前等、観に来たんかい」
哀川と藤原はペコっと頭を下げる。
島本「下に降りてこい。そんな所で見ないで近くで見ていいぞ」
哀川・藤原「あ、はい。ありがとうございます」
下に降りていく二人であった。
選手達も2階を見ている
「おい、あれ、哀川ちゃうんか」
「えっ、哀川?」
「天童寺の哀川か」
「アホかお前、その天童寺を倒した高校の哀川やないか」
哀川=天童寺 哀川=天童寺を倒した男
というイメージは、大学での共通認識。
哀川は高校入学からすぐに天童寺でスタメンに入った為、高校の時に対戦した選手もここにいるのであった。
「おい、あいつ、ほんまにウチくるんかいな」
「島もっさんが絶賛してるからなぁ」
「あ〜、フォワードの奴全員ポジションピンチちゃうんけ」
フロアに降りてきた哀川達
哀川「すいません。勝手に入らせてもらって」
島本「かまへん、かまへん。遠いところをわざわざ来てくれはったんや。ゆっくり見ていってくれや」
藤原「ありがとうございます」
島本「で、こんなとこまでわざわざ来たっちゅう事は、ウチに入る決心をしたって事やな」
哀川・藤原「え・・・・・」
島本「違うんかい。って、ほんならお前ら、バッシュ持って来とるんか」
藤原「はい」
島本「ほ〜う、やる気満々やないか」
藤原「あ、いや、別に・・・」
島本「よし、今からうちの練習にまざるか」
藤原「え・・え〜〜〜」
哀川「・・・」
島本「ドラフト1位の実力見せてくれや。藤原君も遠慮せんと、哀川君の実力引き出したってや。ウチのしょぼいチームにわからせてやってくれ」
藤原(しょぼいって・・・大学ナンバーワンじゃね〜か)
哀川「拓、どうする?俺はいいけど・・・」
そこに現れた事務員
「島本監督、探しましたよ!!学長が呼んでおられます」
島本「あああああ、しもた。今日は学長と飯行く約束してたんや。まずい。おい、お前等練習さぼるなよ。俺は今日もう行くから」
一同「うい」
島本「哀川君、藤原君。せっかくきてくれたのにごめんな。ゆっくり練習見ていってくれ。これは俺の電話番号や。ウチに来るっていう連絡待ってるで。その時はすぐに入学の手続きしてまうから、早く連絡したってぇ〜な」
名刺を受け取る哀川と藤原。
あまりの急展開にびっくりし、がっかりしたような、ほっとしたような・・・
ただ、目を横に向けるとそこには大学界トップクラスの練習試合が行われていた。
DEARBOYS NEXT
哀川「何か、下町って感じだね。って煙草吸ってる人多いな〜」
藤原「なんか、保科達みたいなのが多いなぁ」
哀川「近いみたいだから歩いていこう」
そして大学の体育館まで歩いていく二人。
体育館の中では
キュッ キュッ キュッ。
ダムダムダム
パスパスパル
「おら〜もっと腰を下げろ」
「ダッシュだ」
「走り負けるな」
「おら、今ミスしたやつはグランド走ってこい」
哀川「さすがだね」
藤原「ああ、これが今、大学で一番強いチームか」
監督はおらず、選手達だけで練習をしていた。
そこに現れた島本監督。
元全日本の監督を務め、同大学では名誉監督の名を手にしている監督である。
様々なデータを駆使し、策士ともいわれているが、その練習方法は実戦が中心である。
基礎すらも実戦で補えるという考えである。
島本監督は、大学の体育の授業もバスケットを見ているが、素人が集まった体育の授業でありながら、1年が経つ頃には高校生の1・2回戦レベルにまで育ててしまうというから驚きである。
島本「おい」
一同「うぃぃぃぃっす」
島本「アップは終わったか?」
一同「はい。アップできました」
島本「よし、それなら早速5対5や。AチームとCチーム。そっちでBチームとDチームを始めろ」
一同「はい!」
藤原「って、さっきまでのアップなのかよ」
哀川「すごい」
藤原「哀川でもそう思うか」
哀川「うん、一人一人のレベルが高いよ」
2階席を乗り出すように見ている二人。
それに島本監督は気付いた
島本「おっ、あのツンツン頭と、昭和のヤンキー小僧は・・・」
2階に向けて声を出す監督
島本「おい、お前等、観に来たんかい」
哀川と藤原はペコっと頭を下げる。
島本「下に降りてこい。そんな所で見ないで近くで見ていいぞ」
哀川・藤原「あ、はい。ありがとうございます」
下に降りていく二人であった。
選手達も2階を見ている
「おい、あれ、哀川ちゃうんか」
「えっ、哀川?」
「天童寺の哀川か」
「アホかお前、その天童寺を倒した高校の哀川やないか」
哀川=天童寺 哀川=天童寺を倒した男
というイメージは、大学での共通認識。
哀川は高校入学からすぐに天童寺でスタメンに入った為、高校の時に対戦した選手もここにいるのであった。
「おい、あいつ、ほんまにウチくるんかいな」
「島もっさんが絶賛してるからなぁ」
「あ〜、フォワードの奴全員ポジションピンチちゃうんけ」
フロアに降りてきた哀川達
哀川「すいません。勝手に入らせてもらって」
島本「かまへん、かまへん。遠いところをわざわざ来てくれはったんや。ゆっくり見ていってくれや」
藤原「ありがとうございます」
島本「で、こんなとこまでわざわざ来たっちゅう事は、ウチに入る決心をしたって事やな」
哀川・藤原「え・・・・・」
島本「違うんかい。って、ほんならお前ら、バッシュ持って来とるんか」
藤原「はい」
島本「ほ〜う、やる気満々やないか」
藤原「あ、いや、別に・・・」
島本「よし、今からうちの練習にまざるか」
藤原「え・・え〜〜〜」
哀川「・・・」
島本「ドラフト1位の実力見せてくれや。藤原君も遠慮せんと、哀川君の実力引き出したってや。ウチのしょぼいチームにわからせてやってくれ」
藤原(しょぼいって・・・大学ナンバーワンじゃね〜か)
哀川「拓、どうする?俺はいいけど・・・」
そこに現れた事務員
「島本監督、探しましたよ!!学長が呼んでおられます」
島本「あああああ、しもた。今日は学長と飯行く約束してたんや。まずい。おい、お前等練習さぼるなよ。俺は今日もう行くから」
一同「うい」
島本「哀川君、藤原君。せっかくきてくれたのにごめんな。ゆっくり練習見ていってくれ。これは俺の電話番号や。ウチに来るっていう連絡待ってるで。その時はすぐに入学の手続きしてまうから、早く連絡したってぇ〜な」
名刺を受け取る哀川と藤原。
あまりの急展開にびっくりし、がっかりしたような、ほっとしたような・・・
ただ、目を横に向けるとそこには大学界トップクラスの練習試合が行われていた。
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