2017年07月23日
ディアボーイズの続きが見てみたい198話 ~オーソドックスに攻めるだけでも~
大学オールスターメンバーにボロボロにされた瑞穂高校。湯川楓ですら点数は取れるものの、内容で完勝している、とは言えなかった。
そんな中練習試合は進んでいく。
自分がプレーをしている時以外も、勉強になる内容が多く、コートに入っていない時でも目で追うのが大変な瑞穂高校のメンバー。
内容の濃い練習試合を数時間も行い、終盤に近付いてきた頃だった。
トーヤ「し~ちゃん、俺が哀川さんにつく。三浦さんについてみろ」
四井「ちょっと、俺・・哀川さんともっと・・」
湯川「いいから、あいつの言う事を聞いとけ。あと何回かはチャンスを残っている。それに、まずは三浦さんを完璧に抑えてからだろ」
四井「ちぇっ、・・はい」
三浦「ふふふ、僕じゃ不満そうだね」
四井「えっ、あっ、いや。そんな事ないっすよ」
三浦「嘘つくの下手じゃん。顔に出てるよ。」
四井「不満とかじゃなくて・・・哀川さんとやりたかったなぁ、と」
三浦「そっか・・・でも今のままじゃ哀川君と何度やっても勝てないよ。どう頑張っても哀川君を抜く事はできない」
四井「なっ!」(怒)
三浦「勿論、君の高い技術は認めるけどね。ワンオンワンでも、そこそこ対抗できている事も認める。けど、試合は5人いるんだ。仮に哀川君を抜く事が出来たとしても、フォローが来たら終わりだよ」
四井「そ、そんなことはわかってますよ」
三浦「なら、もっと周りを見た方がいいんじゃない?君の周りには仲間が一杯いるだろ」
周りを見る四井
(う~ん。憧れの高階さんと他は・・・冷てぇ~アメリカ帰りに、金髪の単細胞。奇声を上げるだけで殆ど飛んでないデカイ奴・・・仲間なんていね~じゃね~~か)
三浦「まぁ、チームメイトをどう思っていようと君の勝手だけど、そのチームメイトの動きまでもコントロールできるプレイヤーがチームには必要なんだよ。瑞穂は去年哀川君を止められたら終わりだったチームだった。どう哀川君を活かすか、を考えると答えは見えてくるよ」
四井「哀川さんをいかす??」(トーヤさんや湯川さんをいかすってことか?俺じゃダメなのか??)
そんな中練習試合は再開されている
トーヤ「ばか、三浦さんはどこからでも打ってくるぞ。チェックにいけ」
四井「しまった」
シャッ
ザシュ
3ポイントが決まる
三浦「ごめんね。今のは僕のおしゃべりが過ぎたよ。次からが本当の勝負だ」
四井「くっ・・・」
高階から四井に回る。ガード的なポジションを与えられ、三浦の言葉が気になる四井は、誰で攻めるかを考えながらボールを持っていた。
そんな四井から点を取られるイメージは沸かなかった。
パン!! 三浦のスティールが炸裂
四井「あっ、しまった」
三浦は決してディフェンスが上手いわけではなく、スティールも少ないプレイヤー。そんな三浦が思い切りスティールに行けたのは、四井に攻撃をする気配がなかったからであった。
トーヤ「バカ、迷いすぎだ。いつもならドリブルで切れ込むだろ。頭で考えすぎてるから攻撃をしないのがミエミエなんだよ」
四井「す、すんません」(こ、言葉で迷わされた・・・)
トーヤ「自分で攻めるだけが攻撃じゃないけど、自分で攻められない事も攻撃じゃないぞ」
四井(ますますこんがらがってきた)
沢登「蘭丸!!」
四井「チッ、また3ポイントかよ。させるか!!」
シャッ 沢登からパスが出された
三浦とは違う方向に・・・
四井(しまった。逆サイか)
速攻から三浦がわざわざ3ポイントラインの外で沢登からのパスを受けやすい場所を選んだ行為そのものがフェイク。本命は!!
ドガン!! 哀川和彦だった。
四井(くそ、ボールに触ってもいない奴の為に俺は動いたのか。今の速攻からだったら、どう考えても中に切れ込んでる哀川さんをマークじゃね~かよ。俺がスティールされたのに・・・)
トーヤ「おいおいおい、しーちゃん落ち着けよ。今のはどう考えても哀川さんだろ」
四井「すいません。沢登さんの言葉に惑わされて・・・」
湯川「沢登の言葉が原因じゃね~~。今のお前は三浦さんしか見ていなかった。っていうか、三浦さんのマークはそれくらい慎重になっちまうんだよ」
四井「・・・」
次の上級生メンバーの攻撃では三浦がボールを持っている。
ダムダムダム
四井(1対1じゃあ、負けね~~)
三浦が目でフェイントを入れる
四井(打つのか?・・いや、違う)腰を落とす四井
ダダム
三浦「へ~やるじゃん。一発で抜こうと思っただけど」
シャッ 一度沢登にパスを戻す
三浦は一気に動いた。
ガシ 石井のスクリーン
四井(チッ、こいつがスクリナーか)
沢登から三浦に出されるパス。
受け取った三浦はすぐにクイックでミドルシュート
石井「バッチリだぜ!三浦」
スクリーンをした後、すぐにゴール下に切れ込んでいた
空中でパスをもらいシュートに行こうとする石井
四井(し、しまった。くそ、3ポイントシューターは流れを一気に呼び寄せるからどうしてもチェックしてしまう・・中坊の時はこんなに恐れていなかったのに・・・シュートの確率が違うからなのか)
三浦にとってオーソドックスな攻撃でも四井にとっては、裏に感じるようで、中学レベルと高校レベル(実際は大学トップクラスだが)の差を実感しているのであった。
杏崎(普段の練習や全国レベルの高校が相手じゃないと今の四井君をここまで追い詰める事はできない。三浦さんにとってシンプルなプレーこそが、相手に脅威を与えるの。あの時が止まったかと思うようなスリーポイントの威力。バスケは何が起こるかわからない。という事を経験できる。「自分がそこにいる」というだけで相手に脅威を与える事は、相手チームのディフェンスを一人動けなくしている事と同じなの)
氷室(蘭丸が四井君を手玉にとっているわね。1対1で戦ったら間違いなく、四井君が勝つわ。でも、バスケは5対5なの。自分のポジションをどうチームメイトとシンクロさせていくかが重要なのよ)
三浦の絶妙なシュートモーションからパスに石井は飛び込んでいた
石井「うぉぉぉぉぉぉぉぉ~~」
パシ!
DEARBOYS NEXT
そんな中練習試合は進んでいく。
自分がプレーをしている時以外も、勉強になる内容が多く、コートに入っていない時でも目で追うのが大変な瑞穂高校のメンバー。
内容の濃い練習試合を数時間も行い、終盤に近付いてきた頃だった。
トーヤ「し~ちゃん、俺が哀川さんにつく。三浦さんについてみろ」
四井「ちょっと、俺・・哀川さんともっと・・」
湯川「いいから、あいつの言う事を聞いとけ。あと何回かはチャンスを残っている。それに、まずは三浦さんを完璧に抑えてからだろ」
四井「ちぇっ、・・はい」
三浦「ふふふ、僕じゃ不満そうだね」
四井「えっ、あっ、いや。そんな事ないっすよ」
三浦「嘘つくの下手じゃん。顔に出てるよ。」
四井「不満とかじゃなくて・・・哀川さんとやりたかったなぁ、と」
三浦「そっか・・・でも今のままじゃ哀川君と何度やっても勝てないよ。どう頑張っても哀川君を抜く事はできない」
四井「なっ!」(怒)
三浦「勿論、君の高い技術は認めるけどね。ワンオンワンでも、そこそこ対抗できている事も認める。けど、試合は5人いるんだ。仮に哀川君を抜く事が出来たとしても、フォローが来たら終わりだよ」
四井「そ、そんなことはわかってますよ」
三浦「なら、もっと周りを見た方がいいんじゃない?君の周りには仲間が一杯いるだろ」
周りを見る四井
(う~ん。憧れの高階さんと他は・・・冷てぇ~アメリカ帰りに、金髪の単細胞。奇声を上げるだけで殆ど飛んでないデカイ奴・・・仲間なんていね~じゃね~~か)
三浦「まぁ、チームメイトをどう思っていようと君の勝手だけど、そのチームメイトの動きまでもコントロールできるプレイヤーがチームには必要なんだよ。瑞穂は去年哀川君を止められたら終わりだったチームだった。どう哀川君を活かすか、を考えると答えは見えてくるよ」
四井「哀川さんをいかす??」(トーヤさんや湯川さんをいかすってことか?俺じゃダメなのか??)
そんな中練習試合は再開されている
トーヤ「ばか、三浦さんはどこからでも打ってくるぞ。チェックにいけ」
四井「しまった」
シャッ
ザシュ
3ポイントが決まる
三浦「ごめんね。今のは僕のおしゃべりが過ぎたよ。次からが本当の勝負だ」
四井「くっ・・・」
高階から四井に回る。ガード的なポジションを与えられ、三浦の言葉が気になる四井は、誰で攻めるかを考えながらボールを持っていた。
そんな四井から点を取られるイメージは沸かなかった。
パン!! 三浦のスティールが炸裂
四井「あっ、しまった」
三浦は決してディフェンスが上手いわけではなく、スティールも少ないプレイヤー。そんな三浦が思い切りスティールに行けたのは、四井に攻撃をする気配がなかったからであった。
トーヤ「バカ、迷いすぎだ。いつもならドリブルで切れ込むだろ。頭で考えすぎてるから攻撃をしないのがミエミエなんだよ」
四井「す、すんません」(こ、言葉で迷わされた・・・)
トーヤ「自分で攻めるだけが攻撃じゃないけど、自分で攻められない事も攻撃じゃないぞ」
四井(ますますこんがらがってきた)
沢登「蘭丸!!」
四井「チッ、また3ポイントかよ。させるか!!」
シャッ 沢登からパスが出された
三浦とは違う方向に・・・
四井(しまった。逆サイか)
速攻から三浦がわざわざ3ポイントラインの外で沢登からのパスを受けやすい場所を選んだ行為そのものがフェイク。本命は!!
ドガン!! 哀川和彦だった。
四井(くそ、ボールに触ってもいない奴の為に俺は動いたのか。今の速攻からだったら、どう考えても中に切れ込んでる哀川さんをマークじゃね~かよ。俺がスティールされたのに・・・)
トーヤ「おいおいおい、しーちゃん落ち着けよ。今のはどう考えても哀川さんだろ」
四井「すいません。沢登さんの言葉に惑わされて・・・」
湯川「沢登の言葉が原因じゃね~~。今のお前は三浦さんしか見ていなかった。っていうか、三浦さんのマークはそれくらい慎重になっちまうんだよ」
四井「・・・」
次の上級生メンバーの攻撃では三浦がボールを持っている。
ダムダムダム
四井(1対1じゃあ、負けね~~)
三浦が目でフェイントを入れる
四井(打つのか?・・いや、違う)腰を落とす四井
ダダム
三浦「へ~やるじゃん。一発で抜こうと思っただけど」
シャッ 一度沢登にパスを戻す
三浦は一気に動いた。
ガシ 石井のスクリーン
四井(チッ、こいつがスクリナーか)
沢登から三浦に出されるパス。
受け取った三浦はすぐにクイックでミドルシュート
石井「バッチリだぜ!三浦」
スクリーンをした後、すぐにゴール下に切れ込んでいた
空中でパスをもらいシュートに行こうとする石井
四井(し、しまった。くそ、3ポイントシューターは流れを一気に呼び寄せるからどうしてもチェックしてしまう・・中坊の時はこんなに恐れていなかったのに・・・シュートの確率が違うからなのか)
三浦にとってオーソドックスな攻撃でも四井にとっては、裏に感じるようで、中学レベルと高校レベル(実際は大学トップクラスだが)の差を実感しているのであった。
杏崎(普段の練習や全国レベルの高校が相手じゃないと今の四井君をここまで追い詰める事はできない。三浦さんにとってシンプルなプレーこそが、相手に脅威を与えるの。あの時が止まったかと思うようなスリーポイントの威力。バスケは何が起こるかわからない。という事を経験できる。「自分がそこにいる」というだけで相手に脅威を与える事は、相手チームのディフェンスを一人動けなくしている事と同じなの)
氷室(蘭丸が四井君を手玉にとっているわね。1対1で戦ったら間違いなく、四井君が勝つわ。でも、バスケは5対5なの。自分のポジションをどうチームメイトとシンクロさせていくかが重要なのよ)
三浦の絶妙なシュートモーションからパスに石井は飛び込んでいた
石井「うぉぉぉぉぉぉぉぉ~~」
パシ!
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