2017年02月15日
ディアボーイズの続きが見てみたい166話 〜狙い撃ち〜
哀川のよる失点を諦めて、その他メンバーを徹底的につぶす関大は徐々に差を縮めていった。
とは、いうものの、前半の差は大きく、試合の行方はほぼ決まってはいた。
そんな中、関大メンバーは力を発揮していく。
藤原(ち、哀川へのパスコースが防がれているな)
哀川は天童寺戦で自らをスクリナーとして使う事で、味方を動きやすくする事を覚えていた。
ガッ!
織田へのスクリーンを哀川が仕掛ける
藤原がドリブルインし、マークマンが入れ替わろうとする。
ディフェンスのスペシャリスト本田が藤原のマークにつこうとした・・・
が、しかし。
ボールを保持していたのは、哀川であった。
織田(スクリーンと見せかけてスイッチしてたんか・・・)
哀川VS織田
と、誰もが思った。
哀川はボールを持っていない。藤原のマークを一瞬緩めた本田のスキを見逃してはいなかった。
哀川藤原のホットラインがいつもと逆に繰り広げられた。
哀川から藤原への矢のようなパスが通る。
思わぬ新チームの武器だった。
レイアップへ行く藤原。
バシ!!
高橋のブロックショットが炸裂。
藤原「何???」
高橋「インサイドは自由にさせへんっちゅうねん、一年坊主」
藤原(カチン)
他のメンバーの動きが鈍り、うまく機能しなくなっている関学の攻撃。
次の攻撃でも同じような事が起こる
織田(ええか、ちょっと動揺してる藤原を狙うんや)
本田(ああ、今やったらいける。哀川から一瞬離れても、藤原からのパスはでーへん)
トップに位置する藤原は、羽生に一度ボールを渡す。哀川のマークはきつく、森安と須藤はポジション取りに動いていた。
まだ動きに余裕がある須藤にボールを入れる事を考えていた羽生であったが、藤原が織田を振り切っているのを見逃していなかった
羽生(さすが藤原。後半にきてもまだまだ体力があるんだな。振り切ってるじゃん)
織田(・・・)
パシ 藤原にボールが通る。
慌てて追いかける織田だったが、藤原は一気に中へ切れ込もうとする。
織田(俺がこっちから行ったら、そっちに行くわなぁ)
バシ
藤原(なっ?今度は誰だ?)
哀川をマークしていた本田が藤原の死角からスティールを狙っていた。
哀川(うまい・・・)
織田「ナイス、本田」
藤原(な・・・・)
羽生(しまった。故意(わざ)とだったのか)
バスケットに限らず、スポーツには「経験」が重要な時がある。
チーム内連携だけでなく、個人の力量でも。である。
哀川(みんな飲まれている・・拓があんな取られ方するなんて・・・)
高卒プロやドラフト1位など、化け物のようなルーキーが、色々なスポーツで活躍している。ある程度勢いにのり、成績も残すルーキー達を抑え込むのは、必ずといってよいほど、「ベテラン」による経験である。
その経験は実力では決して埋まらないものがある。
大学一年で簡単にスタメンを取った織田は、それを知っていた。
明らかに自分よりも実力が低いプレイヤーが自らを完璧に抑え込む時があった。織田も二年間、大学でバスケットを勉強していたのだった。
いつかできるプロのリーグ(Bリーグ)に入るために
織田(さて、次は俺がおさえてやるよ。大学界ナンバーワンルーキーを)
上本監督(一年はよくやった。そろそろ交代だな。指示なしでここまで出来れば合格点だ。まぁ、相手さんも指示がないから、それは同じ条件か)
藤原(ちっ、どっから攻めっかな)
哀川「拓、こっちだ」
藤原「くっ・・・」
パシ
哀川にボールが回る
その瞬間、哀川以外のマークがきつくなる
哀川(俺が何とかしないと)
一瞬の間に哀川の頭の中に、色々な記憶が蘇った。
天童寺で孤立した事。瑞穂高校に入学した時に、自分一人でプレーして何とか勝利に導いた事。
ただ、その後は必ずチーム内でもめ事が起きていた。
みんな自分達を信じて欲しかった。勿論哀川自身もみんなを信じている。
ただ「勝利」という文字でみんなに自信をつけたかった瑞穂高校入学時。今、まさにそれに似た感覚を持っていた。
天才プレイヤーの唯一の弱点。「優しさ」
そんな戸惑いを見逃さないプレイヤーが関大にはいた。
それを本能で嗅ぎつけるポイントガード
バシ!!
哀川「!?!?!」
「出た!織田のスティールだ」
関大監督「ナイスや。織田。エースを潰したぞ」
「そっこぉ〜〜〜」
一気に攻めあがる関大だった。
その瞬間アクシデントは起こった
ブチン!!
DEARBOYS NEXT
とは、いうものの、前半の差は大きく、試合の行方はほぼ決まってはいた。
そんな中、関大メンバーは力を発揮していく。
藤原(ち、哀川へのパスコースが防がれているな)
哀川は天童寺戦で自らをスクリナーとして使う事で、味方を動きやすくする事を覚えていた。
ガッ!
織田へのスクリーンを哀川が仕掛ける
藤原がドリブルインし、マークマンが入れ替わろうとする。
ディフェンスのスペシャリスト本田が藤原のマークにつこうとした・・・
が、しかし。
ボールを保持していたのは、哀川であった。
織田(スクリーンと見せかけてスイッチしてたんか・・・)
哀川VS織田
と、誰もが思った。
哀川はボールを持っていない。藤原のマークを一瞬緩めた本田のスキを見逃してはいなかった。
哀川藤原のホットラインがいつもと逆に繰り広げられた。
哀川から藤原への矢のようなパスが通る。
思わぬ新チームの武器だった。
レイアップへ行く藤原。
バシ!!
高橋のブロックショットが炸裂。
藤原「何???」
高橋「インサイドは自由にさせへんっちゅうねん、一年坊主」
藤原(カチン)
他のメンバーの動きが鈍り、うまく機能しなくなっている関学の攻撃。
次の攻撃でも同じような事が起こる
織田(ええか、ちょっと動揺してる藤原を狙うんや)
本田(ああ、今やったらいける。哀川から一瞬離れても、藤原からのパスはでーへん)
トップに位置する藤原は、羽生に一度ボールを渡す。哀川のマークはきつく、森安と須藤はポジション取りに動いていた。
まだ動きに余裕がある須藤にボールを入れる事を考えていた羽生であったが、藤原が織田を振り切っているのを見逃していなかった
羽生(さすが藤原。後半にきてもまだまだ体力があるんだな。振り切ってるじゃん)
織田(・・・)
パシ 藤原にボールが通る。
慌てて追いかける織田だったが、藤原は一気に中へ切れ込もうとする。
織田(俺がこっちから行ったら、そっちに行くわなぁ)
バシ
藤原(なっ?今度は誰だ?)
哀川をマークしていた本田が藤原の死角からスティールを狙っていた。
哀川(うまい・・・)
織田「ナイス、本田」
藤原(な・・・・)
羽生(しまった。故意(わざ)とだったのか)
バスケットに限らず、スポーツには「経験」が重要な時がある。
チーム内連携だけでなく、個人の力量でも。である。
哀川(みんな飲まれている・・拓があんな取られ方するなんて・・・)
高卒プロやドラフト1位など、化け物のようなルーキーが、色々なスポーツで活躍している。ある程度勢いにのり、成績も残すルーキー達を抑え込むのは、必ずといってよいほど、「ベテラン」による経験である。
その経験は実力では決して埋まらないものがある。
大学一年で簡単にスタメンを取った織田は、それを知っていた。
明らかに自分よりも実力が低いプレイヤーが自らを完璧に抑え込む時があった。織田も二年間、大学でバスケットを勉強していたのだった。
いつかできるプロのリーグ(Bリーグ)に入るために
織田(さて、次は俺がおさえてやるよ。大学界ナンバーワンルーキーを)
上本監督(一年はよくやった。そろそろ交代だな。指示なしでここまで出来れば合格点だ。まぁ、相手さんも指示がないから、それは同じ条件か)
藤原(ちっ、どっから攻めっかな)
哀川「拓、こっちだ」
藤原「くっ・・・」
パシ
哀川にボールが回る
その瞬間、哀川以外のマークがきつくなる
哀川(俺が何とかしないと)
一瞬の間に哀川の頭の中に、色々な記憶が蘇った。
天童寺で孤立した事。瑞穂高校に入学した時に、自分一人でプレーして何とか勝利に導いた事。
ただ、その後は必ずチーム内でもめ事が起きていた。
みんな自分達を信じて欲しかった。勿論哀川自身もみんなを信じている。
ただ「勝利」という文字でみんなに自信をつけたかった瑞穂高校入学時。今、まさにそれに似た感覚を持っていた。
天才プレイヤーの唯一の弱点。「優しさ」
そんな戸惑いを見逃さないプレイヤーが関大にはいた。
それを本能で嗅ぎつけるポイントガード
バシ!!
哀川「!?!?!」
「出た!織田のスティールだ」
関大監督「ナイスや。織田。エースを潰したぞ」
「そっこぉ〜〜〜」
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