2017年03月06日
ディアボーイズの続きが見てみたい170話 〜石井と児嶋の新コンビ〜
児嶋(いいところにいるじゃね〜か。デカイやつ)
児嶋「そらよ」
(そのパスを取ってみな。ウチ(成田中央)の武ならとれるぜ)
逆サイドに走り込んでいる石井
石井(なっ、このパスは・・・)
児嶋(武はそれを取れるんだよ・・・お前も全国制覇したチームのレギュラーなら反応しみな)
児嶋が元チームメイトに出していたパスのタイミングで早いパスを出した。
石井の身長を全く無視したのものだった。意地悪をしたわけではない。児嶋にとっても頼れる相手かどうかを、先輩相手の実践で確かめたかった。
パシ
児嶋「おっ!!」
石井「ナイスパァ〜ス」
クルッ! 石井は空中で体を反転させる
児嶋「何???」
石井「うぉぉぉぉぉぉぉ〜」
児嶋(うそだろ・・・)
監督「あの体勢から奴は打つのか!!」
シャッ!!
ザシュ
ボールはリングをくぐった・・・
「うわぁぁぁぁぁ〜ビッグプレーだ」
「なんだ今年の一年」
「あいつが瑞穂の・・・天童寺を倒したチームのフォワードか」
「偶然じゃなかったのか?天童寺を倒したのって・・・」
児嶋「・・・・」
(うそだろ・・・あの体勢でシュートを打つなんて・・・)
石井「ナイスパスだ〜。目つき悪ぃ〜けど、ちゃんとパス出す場所見えてんだな」
(今のタイミングのパス。拓のパスとかなり近かったぞ)
二人のプレイが『ほぼ完璧なパスワーク』だったのは偶然だった。
いや、ただの偶然ではなかった。狙った偶然と言うべきだろうか。この二人がそこを目指すのは必然だったのだろう。今後、このプレーは偶然では行われる事はない。常に狙って行わなれるパスワークとなる。
児嶋は驚いていた。
児嶋(武はあの高いパスをとって、着地していた。そこからパワードリブルが始まって、その一瞬の間に陣形を立てるのが成田中央のバスケだった・・・武がパワープレイで圧倒すればそれでOK。もし武が止められたりシュートを外しても、陣形が整っている成田中央のハーフコートバスケなら充分に立て直す事ができたんだ)
児嶋は武内の身長を考えてパスを出していた。石井の方が身長が低いため、仮に同じ場所にいた場合、そのパスに到達するために石井にはスピードと高さ(ジャンプ)が求められる。
武内にとって、209センチの体を最大限に活かせるパスワークで、その武内が何とかパスに追いつける場所というのは、他の選手にとってはあまりに遠い距離であった。
児嶋の中・・・・いや、成田中央のメンバーの中にもあのパスを受けて直接シュートに持ち込むのは、森山でも難しい。成田中央にとっては、インサイドバスケのサンクチュアリ(聖域)ともいえるゾーン。
そこに石井は追いついた上に、直接シュートを打つのであるから、武内以上の手ごたえである。
そしてまた、石井も驚いていた
石井(なんで、あの場所がわかったんだ。準決勝で拓が見せたパスを見て覚えたってのか?いや、そんな事はできるはずがね〜。少しずれていたが、瑞穂のメンバーしかわからね〜タイミングのはずだ)
藤原拓弥のパスは、受け手の能力を最大限に活かせるポイント。ギリギリの場所にボールを投げてくる。一見受け手にはムチャなパスであるが、そこに追いつく事によって、完全にディフェンスの裏側へ回り込み、ほぼフリーでシュートを打つ事が出来る。
また、自分の能力の限界ラインにピッタリと重なるように『優しく』飛んでくるパスであるために、一度そのタイミングを覚えたものは癖になる。
この二人の意図は違うが二人が知るサンクチュアリが偶然にもほぼ一致。
武内がギリギリ届く距離で、成田中央のインサイドの攻撃が始まるポイントは類似していた。
このパスから攻撃を仕掛けていく成田。
このパスを受けてが一発でシュートを決めてしまう瑞穂。
高校時代、特徴として挙げられていた二つの高校が混じり合う瞬間であった。
石井(まっ、拓はもっとハェ〜パスだったけどな)
児嶋(まっ、武はもっと味方が動ける状況を作りながらあのパスを受けていたけどな)
この時は相手の力を認め合いながらも、お互いのプレーに若干の不満を抱いていた・・・
『ほぼ完璧なパスワーク』はこの後少しずつタイミングがかわり、新しい者へと進化する。
成田のハーフコートバスケ。
瑞穂のアップテンポなオフェンス。
二つの強さが見られるのに時間はかからなかった。
石井「てめ〜、味方が決めたんだからもうちょっと嬉しそうな顔しろよな」
児嶋「うるせ〜、こういう顔してんだよ」
土橋(大丈夫か?この二人・・・)
DEARBOYS NEXT
児嶋「そらよ」
(そのパスを取ってみな。ウチ(成田中央)の武ならとれるぜ)
逆サイドに走り込んでいる石井
石井(なっ、このパスは・・・)
児嶋(武はそれを取れるんだよ・・・お前も全国制覇したチームのレギュラーなら反応しみな)
児嶋が元チームメイトに出していたパスのタイミングで早いパスを出した。
石井の身長を全く無視したのものだった。意地悪をしたわけではない。児嶋にとっても頼れる相手かどうかを、先輩相手の実践で確かめたかった。
パシ
児嶋「おっ!!」
石井「ナイスパァ〜ス」
クルッ! 石井は空中で体を反転させる
児嶋「何???」
石井「うぉぉぉぉぉぉぉ〜」
児嶋(うそだろ・・・)
監督「あの体勢から奴は打つのか!!」
シャッ!!
ザシュ
ボールはリングをくぐった・・・
「うわぁぁぁぁぁ〜ビッグプレーだ」
「なんだ今年の一年」
「あいつが瑞穂の・・・天童寺を倒したチームのフォワードか」
「偶然じゃなかったのか?天童寺を倒したのって・・・」
児嶋「・・・・」
(うそだろ・・・あの体勢でシュートを打つなんて・・・)
石井「ナイスパスだ〜。目つき悪ぃ〜けど、ちゃんとパス出す場所見えてんだな」
(今のタイミングのパス。拓のパスとかなり近かったぞ)
二人のプレイが『ほぼ完璧なパスワーク』だったのは偶然だった。
いや、ただの偶然ではなかった。狙った偶然と言うべきだろうか。この二人がそこを目指すのは必然だったのだろう。今後、このプレーは偶然では行われる事はない。常に狙って行わなれるパスワークとなる。
児嶋は驚いていた。
児嶋(武はあの高いパスをとって、着地していた。そこからパワードリブルが始まって、その一瞬の間に陣形を立てるのが成田中央のバスケだった・・・武がパワープレイで圧倒すればそれでOK。もし武が止められたりシュートを外しても、陣形が整っている成田中央のハーフコートバスケなら充分に立て直す事ができたんだ)
児嶋は武内の身長を考えてパスを出していた。石井の方が身長が低いため、仮に同じ場所にいた場合、そのパスに到達するために石井にはスピードと高さ(ジャンプ)が求められる。
武内にとって、209センチの体を最大限に活かせるパスワークで、その武内が何とかパスに追いつける場所というのは、他の選手にとってはあまりに遠い距離であった。
児嶋の中・・・・いや、成田中央のメンバーの中にもあのパスを受けて直接シュートに持ち込むのは、森山でも難しい。成田中央にとっては、インサイドバスケのサンクチュアリ(聖域)ともいえるゾーン。
そこに石井は追いついた上に、直接シュートを打つのであるから、武内以上の手ごたえである。
そしてまた、石井も驚いていた
石井(なんで、あの場所がわかったんだ。準決勝で拓が見せたパスを見て覚えたってのか?いや、そんな事はできるはずがね〜。少しずれていたが、瑞穂のメンバーしかわからね〜タイミングのはずだ)
藤原拓弥のパスは、受け手の能力を最大限に活かせるポイント。ギリギリの場所にボールを投げてくる。一見受け手にはムチャなパスであるが、そこに追いつく事によって、完全にディフェンスの裏側へ回り込み、ほぼフリーでシュートを打つ事が出来る。
また、自分の能力の限界ラインにピッタリと重なるように『優しく』飛んでくるパスであるために、一度そのタイミングを覚えたものは癖になる。
この二人の意図は違うが二人が知るサンクチュアリが偶然にもほぼ一致。
武内がギリギリ届く距離で、成田中央のインサイドの攻撃が始まるポイントは類似していた。
このパスから攻撃を仕掛けていく成田。
このパスを受けてが一発でシュートを決めてしまう瑞穂。
高校時代、特徴として挙げられていた二つの高校が混じり合う瞬間であった。
石井(まっ、拓はもっとハェ〜パスだったけどな)
児嶋(まっ、武はもっと味方が動ける状況を作りながらあのパスを受けていたけどな)
この時は相手の力を認め合いながらも、お互いのプレーに若干の不満を抱いていた・・・
『ほぼ完璧なパスワーク』はこの後少しずつタイミングがかわり、新しい者へと進化する。
成田のハーフコートバスケ。
瑞穂のアップテンポなオフェンス。
二つの強さが見られるのに時間はかからなかった。
石井「てめ〜、味方が決めたんだからもうちょっと嬉しそうな顔しろよな」
児嶋「うるせ〜、こういう顔してんだよ」
土橋(大丈夫か?この二人・・・)
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