2017年03月08日
ディアボーイズの続きが見てみたい171話 〜一流のシューター〜
場所は群馬前橋大学。
沢登「やっぱり来てくれると思ったよ」
三浦「まだ・・・やるって決めたわけじゃないけどね・・・体験入部だよ」
沢登「ふふふ。体験入部してしまったら絶対続けるさ。バスケやってしまうと、体が反応しちゃうんだよ」
三浦「かな。何となくわかるよ。君の練習見てたらじっとしてられなくて、この間久しぶりにシュート打たせてもらった時、自分のシュートがネットをくぐる音を聞いた時に、足の指先まで震えた」
沢登「あの音を聞いちまうと、じっとできないよな。俺も同じだよ」
三浦「でもまだ本当に決めたわけじゃないからね」
沢登「ああ。けど、君には期待してるから」
三浦「なんか強引にやらされそうなんですけど・・・」
沢登「さぁね(笑)」
何度か話をしただけの二人だった。練習を見に来ていた三浦に、沢登は何も言わずボールを渡した(パスした)。その沢登の優しいパスに三浦は思わずシュートをする感覚を思い出した。
***********************************
沢登「打ってみなよ!」
三浦「え?」
沢登「君ならそこからでも入るだろ」
三浦「・・・」
シュッ!!
ガン!!
パシ!!リバウンドを取る中沢
そのまま沢登にパスを出す。
パスを受けた沢登はワンドリブルを入れて、やわらかなノールックパスを出す。
そのなめらかな動きを身近で見ていた三浦は自然と身体を動かしていた。
それは3ポイントシューターが、外から射抜く為のステップだった。
沢登聖人は、自分のノールックパスに必ず反応すると思っていた。
それは彼が一流のシューター、と認めているからである。
パシ!! スゥ〜〜。
シュ!
流れるような動き。
ボールは弧を描いて・・・
ポッ!!(寸分の狂いもなくネットを通過した)
ブル(三浦の身体は震えていた)
ダムダムダム ネットをくぐったボールは体育館の中をはねていた。
沢登「さすがだね」
三浦「えっ、いや。たまたまだよ。シュートの感覚がおかしくなっているのは自分が一番わかってるよ」
沢登「違うよ」
三浦「え?」
沢登「シュートを決めた事じゃないよ。それまでの動き・・・さ」
三浦「・・・」
沢登「あのポイントガードや和彦と組んでいただけの事はあるよ。自分でいうのも何だけど、俺のノーモーションからのノールックパスに完璧に反応するなんて。しかも一発で・・・。鎌倉は一年から一緒だったけど半年以上かかったよ。本田も反応する為には何度も練習したんだぜ」
三浦「それは・・・どうも。元天童寺のキャプテンから褒められるなんて光栄だよ」
沢登「今、もっかいシュートしたいって思っているだろ」
三浦「えっ、いや別に・・・」
沢登「思うよ・・絶対。俺が思わせて見せるよ」
三浦「えっ??」
沢登「思うまでパスするよ。だから明日も練習においでよ。先輩には俺が話をつけておくから」
三浦「・・・」
沢登「待ってるよ・・・君の力が必要なんだ」
三浦「ふふ、元天童寺のキャプテンに高校でも大学でも勧誘されるのは、世界中探しても僕だけかもね。光栄だよ。でも、バスケは高校までって決めたんだ」
沢登「なら、遊びにくるだけでもいい」
三浦「・・・」
沢登「バスケで遊ぶだけでいいよ。そうしたら絶対にやめられなくなるから。俺が絶対にやめれなくなるパスを出すよ。面白いと思わないか?君が入ってくれたら・・・いつか藤原拓弥とも試合ができるかもしれない」
三浦(藤と・・・試合??)
沢登「ずっとチームメイトだったんだろ?藤原拓弥と。俺も和彦と試合したからわかるんだ。あの興奮を君も味わいなよ。バスケやめれなくなるよ」
三浦「・・・・ 明日もまた練習見に来るよ」
帰ろうとする三浦 沢登に向けて背を向けて歩き出す
沢登「バッシュ持ってきなよ。見に来るならさ・・・」
三浦「荷物が少なかったらね・・・」
中沢「ノボリ、あいつが言ってた決勝の相手のレギュラーだったやつ」
沢登「ああ。すげ〜選手だったよ。間違いなく大学でもトップクラスのシュート技術を持っている。一流のシューターだよ」
中沢「お前にそこまで言わせるなんて、本当にすごい奴なんだな。今も簡単にスリーポイント決めてたしな」
沢登「いや、簡単に決めてないよ。かなりナマッているさ。それでもあのレベルだよ」
中沢「へぇ〜〜〜すげ〜んだぁ〜。俺みたいな素人にその凄さがわからないよ」
沢登「ふふ、わかってるよ。竜二は。あのシュートに反応して、リバウンド取ったんだから。さすがサッカーで全国大会出ているだけはあるよ。期待しているから。竜二も。そして・・・あいつも・・・」
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沢登「やっぱり来てくれると思ったよ」
三浦「まだ・・・やるって決めたわけじゃないけどね・・・体験入部だよ」
沢登「ふふふ。体験入部してしまったら絶対続けるさ。バスケやってしまうと、体が反応しちゃうんだよ」
三浦「かな。何となくわかるよ。君の練習見てたらじっとしてられなくて、この間久しぶりにシュート打たせてもらった時、自分のシュートがネットをくぐる音を聞いた時に、足の指先まで震えた」
沢登「あの音を聞いちまうと、じっとできないよな。俺も同じだよ」
三浦「でもまだ本当に決めたわけじゃないからね」
沢登「ああ。けど、君には期待してるから」
三浦「なんか強引にやらされそうなんですけど・・・」
沢登「さぁね(笑)」
何度か話をしただけの二人だった。練習を見に来ていた三浦に、沢登は何も言わずボールを渡した(パスした)。その沢登の優しいパスに三浦は思わずシュートをする感覚を思い出した。
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沢登「打ってみなよ!」
三浦「え?」
沢登「君ならそこからでも入るだろ」
三浦「・・・」
シュッ!!
ガン!!
パシ!!リバウンドを取る中沢
そのまま沢登にパスを出す。
パスを受けた沢登はワンドリブルを入れて、やわらかなノールックパスを出す。
そのなめらかな動きを身近で見ていた三浦は自然と身体を動かしていた。
それは3ポイントシューターが、外から射抜く為のステップだった。
沢登聖人は、自分のノールックパスに必ず反応すると思っていた。
それは彼が一流のシューター、と認めているからである。
パシ!! スゥ〜〜。
シュ!
流れるような動き。
ボールは弧を描いて・・・
ポッ!!(寸分の狂いもなくネットを通過した)
ブル(三浦の身体は震えていた)
ダムダムダム ネットをくぐったボールは体育館の中をはねていた。
沢登「さすがだね」
三浦「えっ、いや。たまたまだよ。シュートの感覚がおかしくなっているのは自分が一番わかってるよ」
沢登「違うよ」
三浦「え?」
沢登「シュートを決めた事じゃないよ。それまでの動き・・・さ」
三浦「・・・」
沢登「あのポイントガードや和彦と組んでいただけの事はあるよ。自分でいうのも何だけど、俺のノーモーションからのノールックパスに完璧に反応するなんて。しかも一発で・・・。鎌倉は一年から一緒だったけど半年以上かかったよ。本田も反応する為には何度も練習したんだぜ」
三浦「それは・・・どうも。元天童寺のキャプテンから褒められるなんて光栄だよ」
沢登「今、もっかいシュートしたいって思っているだろ」
三浦「えっ、いや別に・・・」
沢登「思うよ・・絶対。俺が思わせて見せるよ」
三浦「えっ??」
沢登「思うまでパスするよ。だから明日も練習においでよ。先輩には俺が話をつけておくから」
三浦「・・・」
沢登「待ってるよ・・・君の力が必要なんだ」
三浦「ふふ、元天童寺のキャプテンに高校でも大学でも勧誘されるのは、世界中探しても僕だけかもね。光栄だよ。でも、バスケは高校までって決めたんだ」
沢登「なら、遊びにくるだけでもいい」
三浦「・・・」
沢登「バスケで遊ぶだけでいいよ。そうしたら絶対にやめられなくなるから。俺が絶対にやめれなくなるパスを出すよ。面白いと思わないか?君が入ってくれたら・・・いつか藤原拓弥とも試合ができるかもしれない」
三浦(藤と・・・試合??)
沢登「ずっとチームメイトだったんだろ?藤原拓弥と。俺も和彦と試合したからわかるんだ。あの興奮を君も味わいなよ。バスケやめれなくなるよ」
三浦「・・・・ 明日もまた練習見に来るよ」
帰ろうとする三浦 沢登に向けて背を向けて歩き出す
沢登「バッシュ持ってきなよ。見に来るならさ・・・」
三浦「荷物が少なかったらね・・・」
中沢「ノボリ、あいつが言ってた決勝の相手のレギュラーだったやつ」
沢登「ああ。すげ〜選手だったよ。間違いなく大学でもトップクラスのシュート技術を持っている。一流のシューターだよ」
中沢「お前にそこまで言わせるなんて、本当にすごい奴なんだな。今も簡単にスリーポイント決めてたしな」
沢登「いや、簡単に決めてないよ。かなりナマッているさ。それでもあのレベルだよ」
中沢「へぇ〜〜〜すげ〜んだぁ〜。俺みたいな素人にその凄さがわからないよ」
沢登「ふふ、わかってるよ。竜二は。あのシュートに反応して、リバウンド取ったんだから。さすがサッカーで全国大会出ているだけはあるよ。期待しているから。竜二も。そして・・・あいつも・・・」
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