2016年12月06日
ディアボーイズの続きが見てみたい146話 〜親父も一緒に〜
大男が二人で道を歩いている。周囲から見れば非常に目立つ光景だ。
土橋「努、やったな。推薦」
石井「・・・ああ」
土橋「どうしたんだ?浮かない顔して・・・」
石井「あのさ、親父・・・」
土橋「俺の事か?」
石井「うん。そう・・・寿司屋を継ぐって言ってたけど、大学いかね〜か?親父だってさ、推薦きたじゃん。ほら、親父は自分の事まだまだって思っているかもしれないけど、親父はインハイ優勝チームのセンターなんだぜ。それに俺はまだ親父に勝てるなんて思ってもい・・」
土橋「最初の頃はさ・・・正直、拓弥と哀川がいて。俺が何とか体はって、インサイドを固めていた。三浦は体力なくて、後半運動量が落ちるし、努はいつもファールトラブルで後半は、俺の負担が多くなっていったよ」
石井「ああ」
土橋「でも、真剣に練習を始めて、どんどん上手くなって行く努を目の前で見ているとさ、すんげ〜嬉しくて・・・勿論、最初の頃は追い抜かれるって必死で、負けてたまるか。なんて思っていたけど、それすら思わなくなるくらい努は上手くなっていったよ」
石井「あ、ありがとよ」
土橋「だから、まだまだ努が上手くなるって言うのはずっと見てきた俺が一番よくわかる。だから大学で思いっきり頑張ってくれよ」
石井「それ。それなんだよ、親父」
土橋「ん?」
石井「親父が俺の事をわかってくれるように、俺も親父の事がわかるんだよ。親父も大学で充分通用するし、まだまだすごいプレイヤーになるよ。トーヤとかが入ってきて、親父はチームプレイに徹してくれた。元々親父は得点力があったのに、自分を犠牲にするポジションを自ら引き受けてくれたんじゃね〜か」
土橋「・・・」
石井「これからは、親父のプレーをもっともっと見せられる環境でバスケするんだ。俺は拓と三浦に勝つまでバスケ辞めて〜って中学ん時に誓った。それには親父が必要なんだよ」
土橋「努・・・」
石井「なっ、俺を推薦してくれた大学は、親父も一緒に来て、インサイドを強化してぇ〜って言っているんだ。親父が断ったの知ってるんだぜ。まだ間に合うよ。俺返事してねぇ〜から。親父ももう一回一緒にバスケやろう・・・」
土橋「努・・・あ、もう帰らないと・・・店の仕込みがあるんだ・・・」
石井「なぁ、ちょっと待てよ親父。親父ってば」
土橋「じゃあな」
走って帰っていく土橋
その夜、寿司屋でお客さんが来るまでスポーツ新聞を読んでいた土橋
見出しには
「天童寺スーパースター軍団!プロリーグか。大学か。沢登は??」
まだバスケの記事の扱いは小さなものだった。翌年、BJリーグとNBLを合体させて「Bリーグ」を開催しよう。という動きがある中で、日に日にバスケの記事が取り扱われる事が増えてきていた。
「沢登聖人は、国立大学に勉強で行こうとしている。あ〜これは日本バスケ界の損害だ。彼には最高峰のレベルでバスケをしてほしい」か。
土橋「ふ〜、やっぱあいつは、すごいんだな・・・新聞にこんな風に書かれるなんて・・」
「剣・如月はいきなりプロリーグへ行くのか。狙っているチームは多数あるが、天童寺メンバーは全員進学を選択するような動きが見られる」
土橋「みんな大学でもバスケを続けるんだ。そうだよな。インハイ出てるんだもんな」
(でも、俺もインハイ出たぞ)
土橋「なになに・・・高校生を狙っている球団一覧・・うわっ、バスケってこんなにチームがあるんだ。知らなかった」
新聞には、各球団が翌年の秋のBリーグ開幕に向けて、選手補強の予想がされているのであった。
思わず記事を声に出している土橋だった
土橋「ふ〜ん、長距離方が欲しい、北海道ミサンガ、ガッツ千葉。へ〜三浦行けばいいのに・・なになに、打倒栃木の為インサイドを強化したいサイボーグ茨城。へ〜」
土橋「スピードを重視したいサファイアホエールズ名古屋・・・王権奪回を目指して大阪エビスサン・・・高校生プレイヤーを狙う鹿児島モリナガイズ・・その他にも一杯あるんだなぁ」
それを見ていた土橋のお父さんが声を掛ける。
大吉「おい、健二・・・寿司握ってみろ」
土橋「えっ、ああ。どうしたんだ」
大吉「いいから、握ってみろ」
土橋「うん」
寿司を握り始める土橋
DEARBOYS NEXT
土橋「努、やったな。推薦」
石井「・・・ああ」
土橋「どうしたんだ?浮かない顔して・・・」
石井「あのさ、親父・・・」
土橋「俺の事か?」
石井「うん。そう・・・寿司屋を継ぐって言ってたけど、大学いかね〜か?親父だってさ、推薦きたじゃん。ほら、親父は自分の事まだまだって思っているかもしれないけど、親父はインハイ優勝チームのセンターなんだぜ。それに俺はまだ親父に勝てるなんて思ってもい・・」
土橋「最初の頃はさ・・・正直、拓弥と哀川がいて。俺が何とか体はって、インサイドを固めていた。三浦は体力なくて、後半運動量が落ちるし、努はいつもファールトラブルで後半は、俺の負担が多くなっていったよ」
石井「ああ」
土橋「でも、真剣に練習を始めて、どんどん上手くなって行く努を目の前で見ているとさ、すんげ〜嬉しくて・・・勿論、最初の頃は追い抜かれるって必死で、負けてたまるか。なんて思っていたけど、それすら思わなくなるくらい努は上手くなっていったよ」
石井「あ、ありがとよ」
土橋「だから、まだまだ努が上手くなるって言うのはずっと見てきた俺が一番よくわかる。だから大学で思いっきり頑張ってくれよ」
石井「それ。それなんだよ、親父」
土橋「ん?」
石井「親父が俺の事をわかってくれるように、俺も親父の事がわかるんだよ。親父も大学で充分通用するし、まだまだすごいプレイヤーになるよ。トーヤとかが入ってきて、親父はチームプレイに徹してくれた。元々親父は得点力があったのに、自分を犠牲にするポジションを自ら引き受けてくれたんじゃね〜か」
土橋「・・・」
石井「これからは、親父のプレーをもっともっと見せられる環境でバスケするんだ。俺は拓と三浦に勝つまでバスケ辞めて〜って中学ん時に誓った。それには親父が必要なんだよ」
土橋「努・・・」
石井「なっ、俺を推薦してくれた大学は、親父も一緒に来て、インサイドを強化してぇ〜って言っているんだ。親父が断ったの知ってるんだぜ。まだ間に合うよ。俺返事してねぇ〜から。親父ももう一回一緒にバスケやろう・・・」
土橋「努・・・あ、もう帰らないと・・・店の仕込みがあるんだ・・・」
石井「なぁ、ちょっと待てよ親父。親父ってば」
土橋「じゃあな」
走って帰っていく土橋
その夜、寿司屋でお客さんが来るまでスポーツ新聞を読んでいた土橋
見出しには
「天童寺スーパースター軍団!プロリーグか。大学か。沢登は??」
まだバスケの記事の扱いは小さなものだった。翌年、BJリーグとNBLを合体させて「Bリーグ」を開催しよう。という動きがある中で、日に日にバスケの記事が取り扱われる事が増えてきていた。
「沢登聖人は、国立大学に勉強で行こうとしている。あ〜これは日本バスケ界の損害だ。彼には最高峰のレベルでバスケをしてほしい」か。
土橋「ふ〜、やっぱあいつは、すごいんだな・・・新聞にこんな風に書かれるなんて・・」
「剣・如月はいきなりプロリーグへ行くのか。狙っているチームは多数あるが、天童寺メンバーは全員進学を選択するような動きが見られる」
土橋「みんな大学でもバスケを続けるんだ。そうだよな。インハイ出てるんだもんな」
(でも、俺もインハイ出たぞ)
土橋「なになに・・・高校生を狙っている球団一覧・・うわっ、バスケってこんなにチームがあるんだ。知らなかった」
新聞には、各球団が翌年の秋のBリーグ開幕に向けて、選手補強の予想がされているのであった。
思わず記事を声に出している土橋だった
土橋「ふ〜ん、長距離方が欲しい、北海道ミサンガ、ガッツ千葉。へ〜三浦行けばいいのに・・なになに、打倒栃木の為インサイドを強化したいサイボーグ茨城。へ〜」
土橋「スピードを重視したいサファイアホエールズ名古屋・・・王権奪回を目指して大阪エビスサン・・・高校生プレイヤーを狙う鹿児島モリナガイズ・・その他にも一杯あるんだなぁ」
それを見ていた土橋のお父さんが声を掛ける。
大吉「おい、健二・・・寿司握ってみろ」
土橋「えっ、ああ。どうしたんだ」
大吉「いいから、握ってみろ」
土橋「うん」
寿司を握り始める土橋
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