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2016年11月17日

ディアボーイズの続きが見てみたい135話 〜これでも流れが来ますか?〜

ピーーーーーーー


ザシュ

「バスケットカウントワンスロー」



「うわぁぁぁぁぁ〜。高階がファールだぁ」
「布施がとうとうやったよ」
「やっぱ湘南はこれだよ。これ」



トーヤ「あちゃ〜〜〜」

布施「ふっ、どうだ高階」

トーヤ「くぅ〜〜〜、やっちまった。次だ次。次はせんせ〜を止めるかんね」

布施「何度やっても無駄だ」




奥村「月バスさん。これでも流れがきますか?」

榊原「・・・」

奥村「決まらないはずのスリーポイントが決まって、一気に流れがくるはずなのに、連続ターンオーバー。更にキャプテン同士の対決で、バスカンの一撃。ここは一気に湘南に流れが傾きそうですなぁ」


榊原(氷室先生の動きが気になるわ。ここは流石にタイムではなくて?)




氷室(ここはタイムアウトをとるしかな・・・)


湯川「おい!!」


氷室(??)


湯川「生意気ぼっちゃんと、ロン毛!」

榎本・水前寺「すみません。中を全部あけちまって」

湯川「いや、今のでいい」

榎本・水前寺「え??」

湯川「3点が決まりそうな場面、お前達二人は完全に止めにいった。良いダッシュだ。あのプレイに間違いはねぇ〜。あるとしたらお前だ」


指をさす湯川

トーヤ「すいやしぇんな〜〜」

湯川「体全部で止めにいくからファールになるんだ。後輩が必死で止めたらそれをフォローしてやれ。ってか、インサイドは俺達で何とかする予定だったろ。お前の長所はその柔らかい動きだろ。パワープレイは、相手の裏側を読む時に使え。相手が誘ってきたプレーにパワープレイで対抗するのはお前じゃねぇ〜。相手を誘い込むのがお前だ」


氷室(湯川君・・・)

杏崎(完璧にトーヤ君を理解している)


そして、フリースローに入る前に水前寺に耳打ちする湯川
湯川「おい、ロン毛。このとーり高階もちょっと疲れてきてる、次はお前がガンガン攻めてみな。相手さんは俺と高階をマークしているみたいだからな。ノーマークのお前が攻撃するのが一番びっくりするぜ」


それに気付いた高階
トーヤ(なるほどね・・・たまには失敗役を引き受けますか・・・)
トーヤ「すまん、榎っち、水前寺。次は布施せんせ〜を止めるから宜しくね」


氷室(どうやらタイムアウトはいらないようね)




榊原「氷室先生はこのタイミングでタイムアウトをとりませんでしたね」

奥村「策がない。のですかな」

榊原「いえ、あの子達の判断に任せたんだと思います」

奥村「これで試合は決まりそうですな」



ザシュ


布施は得意の3ポイントのポーズを決めている。


そんな中水前寺が一気にフロントコートへボールへ運ぶ


チャー「歩ちゃん、浸ってる場合じゃないって。一気にいくよ」


布施「あ、ああ」


フロントコートで誰にパスをするか迷っている水前寺

ドリブルを見てパスをカットしようとタイミングをはかる小坂

小坂(何度やっても同じだっつ〜の)


そんな中水前寺の頭の中に湯川のアドバイスが浮かぶ
「ノーマークのお前が攻撃するのが一番びっくりするぜ」


水前寺(当たって砕けろだ。ええ〜い)


小坂(ここでパス)


ダム


小坂(え??)



ダダム  小坂を抜く


藤原(それでいい) クールな藤原と笑顔で見ている哀川がいた


一気に小坂を抜く水前寺。そう、横学戦でプレスを突破したドリブル


一瞬の出来事に他のメンバーはフォローに行けない・・・


ザシュ


水前寺のレイアップが決まる。


布施「気にするな。こういう時もある」

小坂「は、はい」(でも、さっきとまるで感じが違った)



高階と紅林に小声で話掛ける湯川。


次のディフェンスではインサイドで身体を激しくぶつけ合う瑞穂。


小坂(そうだ、ここだ。こういう所で3点を決める為に俺はコートにいるんだ)
「小原さ〜ん、下さい」


シュツ


チャー「もう、投げてるっつうの」


パシ  スゥ  シュ

パスを受けてから流れるようなステップから放たれるスリーポイントは・・・


三浦「流れが悪い・・・」



ガンッ!!



外れた。



これを湯川がキャッチ。榎本へ。そして水前寺へとパスが渡る。


「おおお、瑞穂のそっこ〜だぁ」
「あの一年二人結構早いぞ」


水前寺に追いついた小原
「1年が舐めるなっつうの」(レイアップしかできないだろ)


水前寺「うおおおおおお」


タンタン
二歩のステップを踏み


ヒュッ


チャー「なっ」


ビハインドザバックパス


榎本「ナイス」


榎本へと渡り、ミドルレンジを打とうと構えると布施がブロックのモーション。


榎本のミドルレンジはポンプフェイク気味で、すぐにローポストへ早いパスが出る。


榎本「決めろよ」


水前寺「ああ、何回トーヤさんのプレイを見てると思ってんだぁ」


リターンパスとなったボールをリバースレイアップに行く水前寺。


これには、小原もついていけず・・・


ザシュ!!


「一年コンビ二人で得点しやがった」
「すげ〜じゃん」
「小原と布施が追いついて2対2になったのに」
「フェイク一発だったな」
「後ろからひゅってパスにも反応出来ていなかったじゃん」


藤原「さっきのレイアップシュートが伏線となって小原の頭からパスが消えていたな」


哀川「うん。あの場面で冷静にパスをするのは水前寺らしいね。ただ、その後の榎のリターンパスは俺も予想外だったよ」


藤原「布施に追いつかれたのがわかったんだろうな。いつもならワンドリブル入れてからシュートモーションに入るんだが、それがなくシュートに行った時点で、パスか。って思ってたぜ」


三浦「さすがよく見ているね。でも藤ほど彼等を理解していない湘南にとっては、いきなりシュートにいかれる方が焦ったんじゃない?」


藤原「だろうな。あいつのワンドリブルはプレイを遅くする。3ポイントシューターなら、仕方ない部分はあるが、ミドルレンジでのあのプレイは命取りだ」


三浦「そう、逆にあちらの一年生のシューター。さっきのプレイを落ち着いて、ワンドリブルを入れてから打てば、シュートは決まっていた。この瑞穂の速攻はなかっただろうね」


哀川「三浦ちゃんの言う通りかもしれないね。でも、ワンドリブルを入れなかった理由は・・・」


藤原「そう、さっきのあの二人のブロックだ。あのダッシュ力を見せられて、焦ったんだろうな。クイックができるのと早く打てるのは違う。外しちまったら意味がね〜さ」


石井(この3人、時々意味わかんね〜。そんな攻防があったんか)



コートでは
二人の二年生が笑っていた

トーヤ「ここか」

湯川「一気に行くぞ」



DEARBOYS NEXT


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